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【解説】第27話 研究者の子育てにゃ!

まとめ本に収録した各トピックの解説の全文を掲載

大学などで採用されている裁量労働制は子育てに便利です。
 
私自身は子供を大学の保育園に入れることができなかったため、Fにゃんのように様子を見に行けなかったのですが、同じキャンパス内に通わせているとお迎えなどもすぐに行けて良いなと思います。最近は学内保育園を持つ大学はとても多いです。子供が熱を出した時、保育園のイベントなど、裁量労働制だと時間休を取らなくてもフレキシブルに動くことができます。この時間に融通が利くという職種には大変助けられました。
 
大学で働く研究者の雇用形態はさまざまです。教員やフルタイム研究員は裁量労働制である場合が多いですが、時間給の場合は「その時間、その場所にいなければならない」という制限がある場合があります。
 
私は一時期、科研費の応募資格を得るためにパートタイム雇用だったことがありますが、「その時間、その場所にいなければならない」制限によって、外部からの招待講演や学会出張などを事務から止められたことがありました。
 
この問題は有休休暇をとってプライベートの活動として講演をするという体裁で乗り切っていました。子育て期間中の研究スタイルはそれぞれの状況に合わせて考える必要があるかもしれません。
 
もっとも融通が利くのが、学振の特別研究員(PDやRPD)などのフェローシップ保有時だと思います。学振とは雇用関係がないという採用形態です。雇用関係にないということは自由に動くことができます。フェローシップはその人の研究活動に対してサポートするもので、雇用関係を作って働いてもらうものではないからです。学振期間中の子育ては良いのではないかと思っています。
 
このトピックではたくさんの子猫が出てきます。作画担当のまおにゃさんの描くにゃんこ達はかわいい!
 


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