20170923日体大記録会

6D Mark IIは陸上長距離競技を撮るのに適しているのか

 Canon EOS kiss x8iを1年使い7D Mark II(1年2ヶ月使った)を経て、やっぱフルサイズ欲しいよーと6D Mark IIを買って2年半が経ちました。私見ですが「6D Mark II は陸上競技を撮るのに適しているのか」を書こうと思います。なんでかというと、カメラ欲しいって思ってる陸上ファンの人が一般的なレビューを見てるだけじゃ陸上を撮るのに適しているかどうかはわからないだろうな、と思ったから。ま、ちょっとでも参考になれば幸いです。
 なお被写体は、陸上選手の中でも長距離の記録会、またはマラソン等ロードレースを走る選手であることを念のため最初にお断りしておきます。

6D Mark II の良いところ1. 記録会で暗くても綺麗に撮れるよ

 6D Mark II のセンサーサイズはフルサイズです(「フルサイズって何?」っていう人はググってくださいw)。6D Mark IIを使い始めて、それまで使っていたAPS-Cのカメラで感じていた写真の解像感に対する不満はほとんどなくなりました。その理由の一つとして、フルサイズだとISO感度を上げまくっても画質がザラザラしない、というのがあります。「ブレないようシャッタースピードを上げたい→シャッタースピードを上げるために感度を上げたい→感度を上げるとザラザラになる→どうしたら」という、陸上長距離ファンがぶち当たりがちな壁に私も行き当たったのですが、6D Mark IIのおかげで解決しました。

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↑APS-C機で撮影したISO感度640の写真)。被写体じゃなくて背景を見て欲しいんですがw、拡大すると少しザラザラしています。

画像2

↑6D Mark IIで撮影したISO感度4000の写真。ザラザラが目立ちません。

 感度についてはレンズも大きく関わってくることですが、レンズの話はまた今度。

6D Mark II の良いところ2. 軽い(比較的)・小さくて持ちやすい

 一眼レフなりに重いので「比較的」でしかないんですが、ざっと調べた感じ6D Mark IIはフルサイズ一眼レフの中でもダントツ軽いです。もともとCanonのカメラはグリップがしっかりしていて持ちやすいので軽く感じます。6D Mark IIに持ち変えてからマラソン・駅伝観戦の負担が軽くなりました。翌日残る疲れが違う(←トシヨリ)。
※ただ、6D Mark IIのグリップは男性には少し小さいようで、そういったレビューをちょいちょい見かけます。

6D Mark II の良いところ3. あるとちょっと楽しいバリアングル

 なくてもいいけど、あると面白いもんだなと思っているのがバリアングル。競技場で視点を変えて撮るのに役立っています。

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↑カメラを低い位置に構えてバリアングルモニターを見ながら撮った写真。ランナーの背景に夕景を大きく入れることができました。
※バリアングルかチルト、どちらが使いやすいかというのは意見が分かれますね…

以下、悪いことも書きます。

ここがイヤだよ6D Mark II 1. ISO感度のボタンが押しにくい

 絞りやシャッタースピードの設定はグリップを握ったままでも操作しやすいダイヤルなのに、ISO感度設定だけは上部表示パネル部分にあるボタンなんですよ。しかも5つあるボタンのうちの真ん中…

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ボタンの形状を変えてあるけど指先だけでは認識しづらい。記録会もロードレースも刻々と日が暮れて明るさが変わるのに、感度を変えにくいのがちょっとストレス。

ここがイヤだよ6D Mark II 2. 選手の顔にピントが合わないことがある

 6D Mark II のAF測距点は中央に寄っています。

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↑こんな感じ
選手をフレームいっぱいに撮ると腕やゼッケンにピントが合ってしまい、ほんの少しですが顔がボケてしまうことがあります。
 私は選手の顔を測距点の範囲に収めて後でトリミングしたり、若干絞ることで回避しています。

ミラーレスという選択肢はなかったのか

私が6D Mark IIを買うにあたって対抗馬として考えたのは、フルサイズミラーレスのSONY αシリーズでした。家電量販店に行って実機を触ってみた結果、グリップ感がいまいち・電子ファインダーの違和感等で却下しました。が、それから2年半経った今、時代はすっかり一眼レフよりミラーレスに。ミラーレスにすべきだったかなぁと全く思わないわけではないです…。うわさだとミラーレスの電子ファインダーは老眼でも見やすいらしいので、老眼でどうしようもなくなったら持ち替えようかなとか思っています。

結論:EOS 6D Mark II は陸上長距離を撮るには悪くない

 まぁそれでも、記録会でも安心な高感度耐性があり、ロードレースを追いかけるにも軽くて持ちやすく、ちょっと楽しいバリアングルが付いた6D Mark IIは現在、価格.comでの値段が本体のみで最安13万円(2020年3月7日現在)とフルサイズ一眼レフとしてはかなりお手頃価格になっており、陸上長距離を撮るのには悪くない、と思っています。

【追記】
2020.3.10 作例を入れた記事アップしました。


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