なぜジャニーズファンがひまそらあかね氏への投票を呼びかけられているのか
はじめに
ジャニNaviさんがこの投稿をしたことで賛否両論が起きていますが、そもそもなぜこうなっているのかの背景を整理するために記事を書きました。良い悪いには言及しません。
いわゆるジャニーズ潰しについておさらい
ジャニー喜多川氏が亡くなったあと、突然メディアによるジャニーズ叩きが始まりました。発端はBBCの報道です。
それをアシストするかのように、週刊文春や朝日新聞などの国内メディアも追っかけ記事を出していきます。
報道は加速していき、ジャニーズ事務所の責任を問うような形でマスメディアによる大バッシングが始まります。これだけを見れば「いつものマスコミしぐさ」とも言えますが、国連の方から来た人が言及したり、アメリカ大使館もツイッター上で名前を出すなど、なんとなくグローバルな雰囲気を帯びていき、それを国内メディアが大きな国際問題であるかのように報じ、スポンサー企業の降板なども続きました。ジャニーズ事務所自体も対応に追われ、かなり甘い基準で賠償をするなど慌ただしい展開となります。
こういった一連の流れのどこにスポットを当てるかで見え方も変わってきます。BBCや国連の方なども絡んでいることに注目するのか、国内メディアの責任逃れの姿勢を見るのか、被害者が裁判もせず警察にも相談せずに示談だけを求めているように見えることへの疑問、時系列などストーリーのおかしさ、見るべき点や掘るべき箇所は多数あります。もちろん自分の担当はこれからどうなるのか、このままファンクラブに入っていていいのか、ジャニーズ自体はどうなってしまうのかという心配もあるでしょう。
濃いファンから薄いファン、絶対に許せないという気持ちで動く人も居れば、打ちのめされてしまってそれどころじゃない人も居る。「ジャニーズファン」とひとくくりにして語れるものではないでしょう。
この記事では「なぜひまそらあかね氏への投票が〜」というタイトルに沿う形で、主に国内の団体が絡む側面を見ていきたいと思います。
ファンを自称する謎の団体PENLIGHT
PENLIGHTについては「なんかよく見かける名前」といったものから、私なんかより詳しく知っている方も居るかと思います。ここではざっと紹介するに留めます。
PENLIGHTはジャニーズ潰しが始まったころ、BBCの報道のすぐ後に、ファン有志を名乗る人たちが結成した団体です。「ジャニーズ事務所はとにかく罪を認めて償え」という論調で、今でもそのような活動をしているようです。
このPENLIGHTに疑問を持った人たちが調べたところ、団体メンバーのツイッターアカウントが特定され、その人たちはジャニーズには一度も言及していないがK-POPには熱心などという実体が暴かれていきました。そして何より、PENLIGHTの関係者はキボタネ(希望の種)という、政治活動を行う団体と非常に深い関係があることまでわかりました。
なぜそんなジャニーズファンとは程遠い存在がジャニーズ事務所に謝罪と賠償を求めていたのか。少なくともマスコミが言うような性加害問題だけなら出る幕はないはずです。ファンを偽装してまで何をしたかったのか、いろいろな見方がありますが長くなるためここでは省略します。「政治団体がファンを装ってジャニーズ潰しに関与していた」ことだけ指摘しておきます。
ひまそらあかねって誰?
PENLIGHTの怪しい繋がりを早期に見抜いたのがひまそらあかね氏です。彼はもともとColaboという団体について調べており、そのColaboとPENLIGHTの関係者が非常に近いことを指摘しました。
Colabo→PENLIGHT→キボタネ
Colaboは女性支援をうたう団体で、東京都から毎年助成金を受け取って活動していました。ひまそらあかね氏はこの活動がどうもおかしいと調査していたところ、Colabo代表の仁藤夢乃氏が不意にPENLIGHTに言及したことで「ん?」となったという流れです。詳しく調べてみると上記の画像のように強いつながりが発見され、そこからさらに慰安婦団体キボタネが出てきました。
これが2023年半ば、今からおよそ1年前の出来事です。
東京都から助成金を受け取って活動する女性支援団体のColabo
→自称ファン有志によるジャニーズ潰しPENLIGHT
→北朝鮮系の慰安婦団体キボタネ
どう見ても相互に関係のない活動をしている団体が一本の線で繋がったことで、メディアによるジャニーズ潰しも一気に胡散臭さを増すことになります。1年前にその線を繋いだのがひまそらあかね氏です。彼はその後色々あって今回の都知事選に出馬しています。
PENLIGHTのことだけでひまそらあかね氏を支持すべきなの?
ひまそらあかね氏はもともとColaboなどの団体を調べるのが本筋で、PENLIGHTはそこへ急に飛び込んできたものです。つまり「ジャニーズのために」都知事選に出たわけではありません。
しかし一方で彼は「日本の文化を守る。マンガやアニメ、ジャニーズ、宝塚、そういった文化を不当に潰そうとする団体から守る」とも言っています。これは立候補してから取ってつけた主張ではなくもっとずっと前から、それこそColaboの調査を始めた動機そのものです。下の記事のようにColabo代表の仁藤夢乃氏が温泉むすめを燃やしたのが、Colaboを調べ始めた理由と本人が説明しています。
このような「温泉むすめは性差別で性搾取!」という無茶苦茶な理屈で燃やすのが当時は何度も起きていました。献血のポスターが性的だとか、どこかのマスコットキャラが性的搾取だとか、聞き覚えがあるかもしれません。同系列の団体によるものだからか「ジャニーズ性加害問題!」という騒ぎ方とも似ています。
ひまそらあかね氏はこういったやり口を許せない、おかしい、しかも東京都から公式にお金をもらっていた団体がそれをやるとはどういうことか、という動機で2年前から活動し、実際にそれに関連する裁判も複数やっています。
そんな彼が都知事選に立候補するのであれば応援しよう、というのが「ひまそらあかね氏に投票を!」という流れの源流です。
ジャニーズファンはひまそらあかねを支持すべきなのか
この記事ではざっくりと流れを振り返りました。なぜ多くの人がそういう発言をするのかの説明はできているかと思います。
とはいえ支持する支持しないは個人が決めるべきものです。推しは誰にいわれるでもなく自分で決めるのと同じです。そして同時に自分の推しの良さを広めたいという気持ちが湧いてくるのもまた自然なことです。このあたりのゴタゴタはよく見かけるものでもあるでしょう。
ただ今回は舞台が都知事選であり、純粋なアイドルに対するファン活動ではないこともあっていつもと違う混乱があります。「好きとか嫌いって問題じゃない!」「うるさい指図するな!」「アイドルに政治を持ち込むな!」「そのアイドルが政治的に潰されそうなんだからしょうがないだろ!」どれも一理ある主張だと思います。
ただひとついえるのは、冒頭で紹介したジャニNaviさんはおそらくスルーすべきなのか取り上げるべきなのか悩んだだろうということです。ジャニーズ問題に深く関係するひまそらあかね氏を広報すべきなのではないか、いやしかし政治的な主張を出すべきではないのでは、と葛藤するはずです。どちらを選んでも批判は来るでしょうし、どちらにも一理あります。正解がない、あるいはどちらも正解という状況で、そのような選択をされたということです。
選挙も同じです。誰に投票するのが正解かなんて誰にも言えません。見えている情報から判断し、自分で決めるしかないのです。ゆるいファンであればジャニーズ問題よりも他の問題を重視して判断することだってあるでしょう。「ジャニーズファンだからこうすべき」とひとくくりにできるものではありませんし、そんなのはまさに北朝鮮の選挙でしょう。
私の立場から言えることは、せめて彼を知ってほしいとお願いをするだけです。そしてもし応援してくれるならひまそらあかね担として嬉しい、ただそれだけです。