見出し画像

たかが一杯のコーヒーに苦言を呈す痛いおばん


 球春到来。三月八日、今季初のマツダスタジアムでのオープン戦を母と観戦した。試合も終盤にさしかかり、ちょうど通りかかったスタンドの売り子さんからホットコーヒーを購入した。支払いを終え、コーヒーフレッシュを二つ希望した。すると、彼女は
「ないんですよ。砂糖ならあるんですけど。」と言う。私からすれば砂糖はコーヒーフレッシュの代替品ではない。
「それならいいです」と了承したものの、帰宅してからとても残念な気持ちになった。最初にコーヒーフレッシュが切れていることを言ってくれたらよかった。または客の希望に合わせ取りに戻るなどの対応はできなかっただろうか。横着をせずコンコースに出て自分自身で買えばよかった。たかがコーヒー、されどコーヒー。ミルクコーヒーとブラックコーヒー、砂糖を入れたコーヒーは、嗜好によっては別の飲み物だとすら感じる。売り子さんに、相手(客)の気持ちに配慮せずぞんざいに扱われたことが何より残念だ。
 その日のブラックコーヒーは慣れないせいかやけに苦かった。

 共感を得にくい内容だと思う。こんな小さなことであんたは怒る心の狭い輩だと。母とわざわざ足を運んだ球場でたとえ微細なことでも嫌な思いをしたとなるとやはり心に残ってしまうのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?