やりたいことと向いていることーハローワークでの職業適性検査(GATB)を受検する 前編


はじめに

会社員の頃、友人がSNSに写真をアップしていました。仕事で遅くなり終電を逃してしまったようです。アップされたカプセルホテルの画像には「向き不向きより前向き!」と書かれています。何やら薄寒いものを感じてしまいます。

もちろん、まず前向きにやってみるということは大切だと思っています。初めは苦手だと思っていても、慣れると得意になることも多くあるからです。ただその当時は、その友人には無理して頑張らないでほしいと思ったものです。

少し話が逸れた気もしますが、今回は「向き不向き」の話をさせてください。

自分のやりたいことの前に

自己紹介にも書きましたが、「やりたいことが見つからない」ことが悩みです。いい大学を目指し、浪人して国立大に入って。就活して大きな企業に入って、離脱して。専門学校から病院に就職して、6年強で辞めてしまって。

経験になると思ってはじめたファーストフード店のアルバイトも、1ヶ月で辞めてしまいました。スタッフがどんどん辞めていきあまりに忙しすぎる、と感じてしまいました。

すべて自分の意思で決めたことです。演劇をしていることもそうです。ただうまくいかない時に頭をよぎるのは「自分は向いていないことを頑張っているのではないか」「自分が得意なことは何なのか」です。

やりたいことというより、自分に向いていることが何か。例えば何が人一倍得意なのか、楽にできるのか。別に仕事を選り好みしたいわけではないですが、せっかくなら自分が楽にできる仕事を選びたいものです。それを一度考えてみます。

苦手なこと

先に苦手なことを挙げてみます。悲しいかな色々と思いつきます。

一つ目は、新しい場所や場面に適応することです。緊張感が高いのか疲れやすくなります。見通しを立てることが苦手で、不安感が高いとも言えます。急な予定変更等にもドキドキします。対人面でもなかなかリラックスできず、つい人目を気にしてしまいます。

仕事を振り返ってみると、日々新しい人や場所と出会っていました。入院患者の家族と話したり、患者さんの家に行ったり。知らない場所を運転するのもすごく緊張します。皆さんもそうなのでしょうか。

二つ目は、物事を行うのに時間がかかることです。取り掛かるまで色々考えて、実行するのも慎重かもしれません。ミスや見落としが多いタイプなので、点検や検討をしながら動いているとも言えます。

ちなみに幼稚園の通信欄にすら「マイペースな子です」と書かれていました。母から「褒め言葉じゃないからね」とトドメをさされた、貴重な5歳くらいの思い出です。

三つ目は、理数系への苦手意識です。簡単な計算から理系的な思考まで。もともと理系クラスにいましたが、浪人して文転したという経過もあります。新卒で初めに入職した企業では、管理会計の部署へと配属されました。日々パソコンで数字と向き合っていた自分を労わりたいものです。

話は逸れますが、演劇をするにあたり一つ目の「新たな場面での緊張感が高い」は結構致命的な感じがあります。その場の空気を読み取って、リラックスして感情表出や身体表現を行う必要があるからです。

一方で「新たな場面での緊張感が高い」というのは万人に当てはまる気もしています。悲観的ではなく、フラットに捉えていけたらとは思います。

得意なこと

自分が得意なこと、なかなか思いつきません。もちろん就活の時などは、上記短所をひっくり返して話していました。

緊張感が高いのは、周囲や後工程に配慮したい気持ちがあるということ。慎重なのは、考えながら穏やかに行動できるということ。数学が苦手なのは…何でしょうか。反対に言語的な分野が得意、数学的な問題は他者やコンピューターの力を借りられる、等でしょうか。

他にも新たな知識を得ること、勉強したり情報収集したりすること、様々な情報を比較検討することも苦ではないかもしれません。

ただ実際に自分がどんなことが苦手で得意なのか、客観的な意見も欲しいように思います。周りの人に聞いてみるのが一つかもしれませんが、気兼ねなく聞ける相手も限られます。

GATBを受検する

さてそんな中、今回ハローワークにて一般職業適性検査の(GATB)を受検することとなりました。失業給付を受給しており、ハローワークに通う中で上記試験について知りました。

GATBとは以下のようなもののようです。

一般職業適性検査(通称GATB:General Aptitude Test Battery)は、多様な職業分野で仕事をする上で必要とされる代表的な9種の能力(適性能)を測定することにより、個人の理解や適職領域の探索等、望ましい職業選択を行うための情報を提供することを目的として作成されたものです。

15種類の下位検査(うち11種類が紙筆検査=筆記検査、4種類が器具検査)から次の9つの適性能が測定されます。さらに、13領域40適性職業群に編成され設定された基準と、個人の適性能プロフィールを照合することによって、幅広く適職を吟味することができます。
雇用問題研究会のホームページより引用

…少し長くなってしまいました。要はハローワークで用紙・器具を用いた2時間弱の試験を受けます。様々な能力が数値化され、検査結果をもとにどんな仕事が向いているか相談できる、ということのようです。

やりたい仕事、興味のある仕事も大事だけれども、向いている仕事を見つけたい。それに今回の受検が前向きに結び付くよう願っています。皆さんもやりたい仕事、向いている仕事をできていますでしょうか??

後編では受検したことや結果のフィードバックについて記してみます!

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