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【初心者向け】スウィートバジルの育て方と収穫ガイド

家庭菜園でスウィートバジルを育てるのは楽しく、料理にも活用できるためおすすめです。初心者向けにスウィートバジルの育て方を詳しく説明します。
※足らない写真などは随時更新していきます。


スウィートバジルとは?

スウィートバジルはシソ科の一年草で、イタリア料理に欠かせないハーブです。爽やかな香りと独特の風味が特徴で、サラダやパスタ、ピザなどに利用されます。
また、抗酸化作用や抗菌作用があり、健康にも良いハーブです。バジルには他にも数多くの品種がありますが、スウィートバジルは特に香りが良く、料理に幅広く使われるため人気があります​ 。


1. 種まきの準備

種の選び方と購入場所

バジルの種はホームセンターやオンラインショップで購入できます。初心者には、育てやすいと評判の品種を選ぶと良いでしょう。購入時には、発芽率の高い新鮮な種を選ぶことがポイントです。

早く成長させたい場合には、苗を買うのもオススメです。

必要な道具と材料

準備するものは、種、ポリポット、培養土、ジョウロ、ラベルです。ポリポットや培養土は家庭菜園用のセットで購入すると便利です。また、温度計や湿度計を用意しておくと、発芽環境をより正確に管理できます​。


2. 種まきの方法

室内での種まきの場合

室内で種をまく場合、ポリポットに培養土を入れ、種をまき、軽く土をかけます。その後、水をたっぷり与え、発芽するまで明るい場所に置きます。
発芽までの期間は通常1~2週間です。
発芽後は、直射日光を避け、明るい日陰で管理します。

屋外での種まきの場合

屋外での種まきは、4月から6月が最適です。
直射日光の当たる場所に種をまき、土を軽くかけ、水をやります。
発芽後は、間引きながら適度な間隔を保ちます。土が乾燥しすぎないように注意し、発芽するまで定期的に水をやります​。

↓こちらにも種を上手に発芽させる方法を書いています。アボガドみたいな大きな種でなければ90%くらいは成功します。ぜひお試しください!


3. 発芽から苗の育成まで

発芽の条件と管理方法

発芽には20℃から25℃の温度が必要です。
土が乾燥しないように毎日水をやり、発芽後は明るい場所で育てます。発芽率を高めるためには、種を蒔く前に水に浸しておくと良いでしょう。

苗の移植時期と方法

苗が本葉を4~6枚ほど持つようになったら、鉢や庭に移植します。移植前に土をよく耕し、堆肥を混ぜておくと良いでしょう。
移植の際は、根を傷つけないように注意し、定植後はたっぷりと水を与えます​​。


4. 植え付けと土壌管理

適した土壌の準備と改善

バジルは肥沃で水はけの良い土壌を好みます。赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた土や、市販のハーブ用培養土が適しています。
庭に植える場合は、堆肥と石灰を加えて土を改良します。
植え付け前には土をよく耕し、1週間ほど寝かせてから植え付けると良いです​​。

植え付けのタイミングと間隔

鉢植えの場合は4月、地植えの場合は5月以降が適しています。成長する際に十分なスペースを確保するため株間は20~30cm程度空けて植え付けます。

苗で購入した場合には、発芽が密集している苗がほとんどです。密集は成長の妨げになるので、植え付けて安定したら、育ちの良いものを1つ残して間引きします。
その際抜き取ろうとすると根を痛めるので、根元から切り取ります。

根を痛めるので抜かずに切り取ります


5. 日常のケアと管理

水やりのポイント

スウィートバジルは乾燥に弱いので、土が乾いたらたっぷり水をやります。夏場は朝夕の水やりが必要です。特に梅雨明け以降は乾燥しやすいので注意が必要です。

追肥のタイミングと方法

2週間に一度、液体肥料を与えると良いでしょう。
地植えの場合は、月に一度肥料を施します。肥料の量を調整することで、植物の成長をコントロールできます。

雑草対策と害虫防除

雑草はバジルの成長を妨げるので、定期的に取り除きます。
害虫対策としては、葉をこまめにチェックし、見つけ次第取り除きます。
イモムシなどは早期発見が肝です。見つけ次第捕殺します​。


6. 成長促進のコツ

トリミングと剪定の方法

本葉が10枚以上になったら摘心を行い、脇芽を増やします。
花芽が出てきたら早めに摘み取ることで、葉の質が向上します。摘心を定期的に行うことで、収穫量が増え、植物も健康に育ちます。

本葉を4〜6枚残して摘芯し、脇芽を増やしていきます
以降咲き目が成長したら繰り返し摘芯します

支柱の設置と支え方

必要に応じて支柱を設置し、バジルの茎を支えます。
特に風の強い場所では支柱が役立ちます。支柱を使うことで、茎が折れたり、倒れたりするのを防ぐことができます​。


7. 収穫のタイミングと方法

収穫のベストタイミング

草丈が20~30cmになったら収穫を開始します。
収穫は外側の葉から順に行い、必要に応じて摘心を兼ねて行います。こうすることで、新芽の成長を促進し、継続的に収穫が可能です。

収穫の具体的な手順

下葉を4枚ほど残し、上部をハサミで切り取ります。これを繰り返すことで、新芽が次々と出てきて収穫量が増えます。
収穫時には、葉が傷つかないように注意し、清潔なハサミを使用します​​。


8. 収穫後のケア

再生長を促す方法

収穫後も水やりと追肥を続け、新芽を促します。
定期的な剪定も欠かさず行います。
収穫後のケアをしっかり行うことで、次の収穫までの期間が短くなります​。

冬季の管理方法

バジルは耐寒性がないため、冬季は室内で育てます。
5℃以上の温度が保たれる場所で管理しましょう。
冬季の間は、できるだけ日の当たる場所で育てることが重要です。


9. 収穫したバジルの保存方法

生のまま保存する方法

生のバジルを長く保存するためには、湿らせたキッチンペーパーで包み、プラスチックの保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。
これにより、数日間新鮮な状態を保つことができます。また、バジルの葉を収穫後すぐに使う場合は、水に浸けて保存することも有効です。さらに、瓶に水を入れて茎を差し込み、上からビニール袋をかぶせて冷蔵庫に入れる方法もあります。この方法で約1週間は鮮度を保てます。

乾燥させて保存する方法

バジルの葉を乾燥させる方法もあります。まず、収穫した葉をきれいに洗い、水気をしっかりと切ります。次に、葉を通気性の良い場所で陰干しにします。完全に乾燥したら、密閉容器に入れて保存します。
乾燥バジルは風味が失われにくく、長期間保存が可能です。乾燥した葉を手で揉んで細かくすることで、料理に使う際に香りが立ちます​​。

バジルペーストの作り方

バジルペーストを作るのも人気です。
バジルの葉、オリーブオイル、松の実、パルメザンチーズ、ニンニクをミキサーで混ぜて作ります。ペーストは密閉容器に入れて冷蔵庫で保存するか、アイスキューブトレイに分けて冷凍保存することもできます。
これにより、必要な分だけ解凍して使用できます。
パスタソースやピザ、パンに塗るなど、さまざまな料理に活用できます。


10. よくあるトラブルと対策

葉が黄ばむ、枯れるなどのトラブル

バジルの葉が黄ばむ原因として、水不足や肥料不足、過剰な日光が考えられます。
適切な水やりと肥料を心がけ、直射日光が強い場合は日陰を作るなどの対策が必要です。また、病気や害虫の影響もあるので、葉の状態を定期的にチェックし、早めに対処することが重要です。
葉が黄ばみ始めたら、まずは水やりの頻度と量を見直し、肥料が足りているか確認しましょう​​。

害虫被害の対処法

アブラムシハダニなどの害虫がバジルに付くことがあります。
害虫が見つかった場合は、すぐに葉を水で洗い流すか、専用の防除薬を使います。自然由来の防虫スプレーや手作りのニンニクスプレーも効果的です。また、植え付けの際にマルチングを行い、土壌の乾燥を防ぐことで害虫の発生を抑えることができます。定期的に葉の裏側もチェックし、害虫が見つかり次第早めに対処することが重要です​。

よくある失敗とその回避法

よくある失敗は、水やり不足や過剰な肥料です。
適切な管理を心がけ、トラブルが発生したら早めに対処します。

例えば、水やりを忘れて葉が萎れてしまった場合、すぐに水を与えても回復が遅れることがあります。これを防ぐためには、水やりのタイミングを決めておくことが重要です。
また、肥料を過剰に与えると、葉が焼けてしまうことがありますので、適量を守ることが大切です。



スウィートバジルは、適切な種まきと管理を行うことで、家庭菜園初心者でも簡単に育てることができます。
適切な土壌準備、水やり、肥料管理、収穫のタイミングなどを把握し、収穫後に料理で楽しむ!
ぜひ楽しんで育ててください。

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