Greenlandermk2

Qajaq 製作者、Qajaqer。 異国、海から離れた場所に居住中。 最近はBowy…

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Qajaq 製作者、Qajaqer。 異国、海から離れた場所に居住中。 最近はBowyerになりつつある。 Qajaq (Traditional Greenland Kayak)系はこちらを。 http://greenlandermk2.blog123.fc2.com/

最近の記事

破断した丸木弓を伏竹弓に再生  Bamboo Backed Purpleheart Bow

以前、パープルハートの単材弓を製作した。 https://note.com/greenlandermk2/n/n8dcca63f2e1a 完成までに二本、破断した。 そのうちの一本を再生してみた。

    • 伏竹短弓(複合弓) オオバケヤキ+竹 Bamboo backed short bow

      以前に投稿した槻弓。 この槻弓の完成以前に、折れてしまったものがある。 入手した材の目が切れていたため、スカーフ接合で継いで製作した。 膠で継いだが剥がれてしまい、継手をちょっと工夫してエポキシで再度継いだのだが、結局、継手の基部で折れてしまった。 捨てるのは惜しいので、Z-スプライスで継いでみる。 全長120cm。 結局、弦掛け中に折れた。 やはり継手基部から。接着面は剥がれていない。 しぶとくV-スプライスで継ぐ。Zに切るだけの幅がない。。 全長100cm。接着剤

      • 単材弓(単弓/丸木弓) Self bow その5 ホペア/ギアム Hopea/Giam / Hopea pierrei

        「ベトナム輸入紅木材-少林斉眉棍/詠春拳棍」である。 本物の紅木だと、ワシントン条約(ローズウッド種)に引っかかってしまう (そもそもベトナムから輸入できないはず)。 しかし、商品ページをよく見るとHopea Spp.との記載がある。 フタバガキ科ホペア属であることは間違いない。 ベトナム産であること、材の特性(断面、比重 等)から、Hopea Pierreiとしてよかろう。 購入時はシュリンク包装されており真っすぐだったが、あっという間に曲がった。棍としては大外れであるが、

        • 単材弓(単弓/丸木弓) Self bow その4 槻弓 欅/オオバケヤキ Chinese zelkova / Zelkova schneideriana

          槻、欅である。厳密には当地で安価に流通しているシナケヤキ(オオバケヤキ)である。 かつて、目が切れた材二本を膠でスカーフ接合して製作を試みたが、非接合部から折れ失敗。今般、偶然目が通った材を入手できたため、再製作。 和弓型ではない。現存する槻弓は既に和弓型だが、通常の上下対称型とした。 前回の失敗で曲がりにくい(折れやすい)材と分かったため、薄めとし、 また、両端の絞りを強めにした。シナトネリコの経験から、マメ科よりも反発力が弱そうなので、両端を絞り、両端の質量を下げることで

        破断した丸木弓を伏竹弓に再生  Bamboo Backed Purpleheart Bow

          単材弓(単弓/丸木弓) Self bow その3 パープルハート Purpleheart / Peltogyne spp.

          非常に硬く強い。流石、マメ科。 丸棒からの製作で一張、角材からの製作でまた一張、折ってしまった。 角材からの製作、都合三張目でやっと完成。

          単材弓(単弓/丸木弓) Self bow その3 パープルハート Purpleheart / Peltogyne spp.

          単材弓(単弓/丸木弓) Self bow その2 シナトネリコ Chinese ash / Fraxinus chinensis

          今回の材料はシナトネリコの外皮を剥いだ樹幹そのものである。 シマトネリコではない。太極拳の棒。 曲がりに強く、製作しやすい。 張力は(その1)のパドウク弓とほぼ同じだが、体感的には矢速は遅い。 パドウクよりも反発力が弱め、かつ、弓自体も太くなるためであろう。 張力 約20㎏ (56cm)

          単材弓(単弓/丸木弓) Self bow その2 シナトネリコ Chinese ash / Fraxinus chinensis

          単材弓(単弓/丸木弓) Self bow その1 パドウク African Padauk / Pterocarpus soyauxii

          日本では、平安時代には単材弓から複合弓に置き換わったようだ。 趣味であっても、単材弓を作る者は稀のようである。 英、米では狩猟に実用できる、或いは、伝統競技に使用する単材弓の自作は珍しくない。 彼らの知見も参考に、各種木材からの製作を試みる。 イングリッシュ ロングボウ等は、単材とはいえ、引っ張りに強い辺材部、圧縮に強い心材部という天然の複合材的性質を使う(背に辺材部、腹に心材部)が、材料入手が難しい。 当面は主に心材部の製材を利用してみる。 張力 約19.5㎏ (56cm

          単材弓(単弓/丸木弓) Self bow その1 パドウク African Padauk / Pterocarpus soyauxii