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単材弓(単弓/丸木弓) Self bow その4 槻弓 欅/オオバケヤキ Chinese zelkova / Zelkova schneideriana

槻、欅である。厳密には当地で安価に流通しているシナケヤキ(オオバケヤキ)である。
かつて、目が切れた材二本を膠でスカーフ接合して製作を試みたが、非接合部から折れ失敗。今般、偶然目が通った材を入手できたため、再製作。
和弓型ではない。現存する槻弓は既に和弓型だが、通常の上下対称型とした。
前回の失敗で曲がりにくい(折れやすい)材と分かったため、薄めとし、
また、両端の絞りを強めにした。シナトネリコの経験から、マメ科よりも反発力が弱そうなので、両端を絞り、両端の質量を下げることで少しでも反発速度を上げる狙い。どうやら奏功したようだ。

目が通っていた。
背の面を出す。
腹の面を切り出し。


側面を削りだし、さらに全体を削り、磨く。
初回から、良い感じの成。微調整。
スチールウールの米酢漬け。
黄麻紐を染める。


染めた黄麻を握りとする。矢摺は亜麻糸。
弦は皮革縫製用蝋引きポリエステル平紐0.8mm x 6本。

張力は19.9㎏f@60cm。その1~3と比較して、引き始めは軽く、引き絞るにつれ重くなる。矢速も十分。形状の違いによるものと思う。


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