見出し画像

iPadで働き方改革を実現するために

前回まで、ぶっちゃけ詮無いことを長々と考える記事を投稿してきました。参考になるというよりは、「あるある」「ねぇよ」を集めるだけの内容になった気もしますが、それでも多くの方に温かく見守っていただき、感謝しておりますm(_ _)m

iPadだけで仕事が完結するかどうかについては、結論としては「Mac側のメリットは可逆だがiPad側のメリットは不可逆なので、将来的には十分可能だが、直近では難しい」というところに、前回まででまとまりました。こうなると、当初考えていた通り、現時点では「母艦1台+タブレット1台が理想」というところに落ち着きますが、それだと結論としては虚しいので、最後に今回は、私が考える「iPadで実現する働き方改革」についてお話したいと思います。

働き方改革という概念

2019年に厚生労働省が発表した定義によると、働き方改革とは「働く人々が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で選択できるようにするための改革」とされています。この定義が策定された背景には、労働人口の減少や労働生産性の低下などがあると考えられますが、私が一会社員だった頃に同僚と話している時のイメージ的には、もっぱら「残業・休日出勤を低減」という目的がメインだと思っていました。
身近な方でも、20時以降はPCの電源がつかなくなる、会社の建物や社内ネットワークに入れなくなる、残業などの隠蔽防止策などばかりが話題に上がっておりました。これは5年前の某有名企業に就職した新入社員の痛ましい出来事に起因していると思われます。人間は健康で文化的な生活が保証されるべきで、「働くために生きる」のではなく「生きるために働く」のが、あるべき姿であると思います。
しかし、残業や休日出勤を減らすことそのものは、本質的な課題解決にはなりません。なぜなら、ほとんどの人は好きで残業や休日出勤をしていたわけではなく、必要に迫られているからこそ長時間労働を行っていたのです(残業代欲しさに、無駄に長時間労働するような方もいますが)。
必要に迫られて長時間労働を行うパターンは、私の経験上は以下の3つに大別できます。

・単純に仕事量が多い(予定組みの時点で無理があるパターンも)
・急遽の仕事が入った(作業量が増える、スケジュール管理が乱れるなど)
・能力差(Aさんでは1時間で終わる作業が、Bさんでは2時間かかるなど)

こうしたことは、スタートアップや黎明期の企業には特にありがちですが、社会問題となっているくらいですし、取り組まなければならない課題です。そして、それにあたってiPadがかなり役に立ちます。

コミュニケーションのフットワークが軽くなる

仕事の管理者といえば、デスクに座ってPCとにらめっこし、不定期的に現場に赴いて部下を叱咤激励するというイメージがあります。私も経験がありますが、現場の人間から管理者に意見を出す場合、管理者が現場に現れた時であることが多いのですが、「パソコンみないとわからないから後でまた返事するわ」といわれることが少なくありません。もちろん、あとで本当に対応してくれる管理者もいますが、多くの場合は忘れられていたり、現場で無い分、十分に伝わらなかったりして、結局問題解決に繋がらなかったりします。

その点、管理者の作業ツールがiPadであれば、現場にも持っていきやすいので、迅速に対応できます。またコミュニケーション時にiPadがあれば、言葉でうまく説明できないことも、iPadの手書きメモでイメージ図やベン図を描くなりして説明できます。こうしたコミュニケーションのフットワークが軽くなることは、仕事量が多かったり急遽の仕事が入ったときなどに、特に有効です。

能力差を埋める

ビジネスにおいて、Microsoft Officeのソフトだけで頑張ろうとする方が多いのは無視できない現状です。社風として根付いているケースもあり、書式設定や関数などの知識量や経験といった能力差が如実に表れます。これは人事考課の基準として便利、またテキストも世の中に溢れているため勉強しやすい、といったメリットもありますが、それは内部的なメリットで、顧客からすれば知ったことではありません。自分の担当者がOfficeを使いこなせずに案件の進行が円滑でなくなると、満足度は低下してしまいます。

iPadの豊富なビジネスツールは、知識がない人でも上質なビジネスが実現できるようになっており、連携も可能です。従来の企業形態では、新戦力は育てるのが基本でしたが、新戦力でも即戦力のように働ける状況を整備するのが、今後の企業のあるべき姿だと思います。そのために、良質なビジネスツールが豊富なiPadを活用するのは有効です。

iPad仕事術は日進月歩

今日(執筆時点で2021年1月21日)、iPadはMacを完全に置き換えることはできません。しかし、Mac側のメリットが可逆的である以上、業種によってはいつかは置き換えられる時代がくることは間違いないでしょう。iPadで実現できる仕事術は、ハード面、ソフト面ともに日進月歩ですし、今後にさらに期待したいところです。

ただし、どんな優れたツールがあっても、結局最後に使うのは人間です。どんなに時代が流れても、人間が機械に使われるのではなく、あくまでも機械を人間が使うという気持ちは忘れずにいたいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?