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ホリエモンの宇宙論

2011年にこの『ホリエモンの宇宙論』を書いたようだ。1972年生まれのホリエモンが39歳の時だったようだ。34でやりたい事が見つかり、手にとったいくつかの本と漫画。その一つがこの本であった。今まで何も考えずに生きてきた私には衝撃的な事が多すぎた。まずホリエモンは若くから事業化であり、この本を書く何年も前から宇宙に興味があった事だ。見てきたモノ、生き方が全て違う。それに知識量の多さ。この本を読めばざっくりとロケットの歴史が理解できるだろう。私は細かいところは飛ばし読みしたものの、非常に興味深った。
自分の歳と比べても意味のない事は分かっているが、その行動力や知識量に感銘を受ける。自分が今までどのように時間を過ごしてきたのかを考え始めると、悲しくなるがそんな事を考えていても仕方がないので前だけを見ることにする。40歳までにホリエモンと同じ土俵に立てているように自分を高めるだけである。
約10年前に出された著書にも関わらず、未だに存続している大企業の話も出てくるが、現代でも話題を欠かさないSapce Xの名前が何度も出てきている。10年前にSpace Xを知っている人がどのくらいいたのだろうか。やはり時代の最先端を行く人は見ているものが違う。
Amazonのジョフ・ベゾスは2020年の今年に日本円にして1兆円をかけて約3000基の衛星を飛ばす事を発表した。一つの衛星で3億円くらいの予算という事だ。細かくは何をしようとしているのかは分からないが、次世代通信のインフラとは言われている。ホリエモンのいうような光通信なのかもしれない。
Space Xは昨年の2015年からStarlinkというプロジェクトが始まり、2019年に商業用の衛星を打ち上げた。ここでも約1兆円の予算が組まれている。こっちは12000基ほど3つの層に分けて飛ばすようだ。1基につき約8000万円の計算となる。ホリエモンが10年近く前に予言していた何千万円の時代がもう来ているのだ。
低軌道衛星からの通信が世界中で可能になれば未だ50%〜60%と言われている世界でのネット利用社数が一気に2倍になる。Amazonのサービスの利用人数が広がるチャンスであり、Space Xは自動運転の利用にでも使うのでないだろうか。最新の交通情報が低軌道型衛星で撮影され分析し、自動運転車に直接情報として送られる。
(超)小型衛星はこの本が書かれた2011年より増えているイメージがある。ネットで調べると個人でも作って出せそうなレベルになってきている。大学生で集まって作っていたり、小さな集まりで作っていたり。もっと安くなれば、もっと多くの人が関わるようになってくると本に書いてあった通りである。
それを可能にしたのは電子機器の小型化である。小型化するという事はその分軽くなるという事だ。そして衛星を作ろうとしている人にとっては安くなるという事でもあるだろう。ここら辺が日本人が上手なところではないかと思っている。より安く、軽量化、効率化はいつも日本人が得意としてきた分野だと思う。重さが重要視されるロケット事業にもっと多くの日本人が参加する事を願っている。
ちなみにホリエモンが本の中で書いた流れ星を流すサービスは実際にもう行われている。先見の目がある人は未来を予測するのが容易いのであろう。未来の予測といえば最近読んだ本の『ノヴァセン』という本はあのガイア論を唱えたジェームズ・ロックという人が最近書いた本である。正直なところガイア論を唱えた人が生きていた事にびっくりした。99歳でこの本を書いてくれたことに大きな感謝をしたい。
この本がいうには地球以外に生命体はいないという。地球外生命体がいなかったとしても、私はそれこそサイボークとなり宇宙を自由に旅してみたいと思う。ホリエモンは俗に言う宇宙人に会いたいらしいが、真実はまだ誰も知らない。宇宙は限りなく広い。そんな宇宙に夢を抱いて何が悪いのだろうか。
火星に水があると一時期話題にもなった。ホリエモンがこの本を書いた頃にはその事実はまだ知られていなかっただろう。水があると鉱物や資源がある可能性があるというのだ。イーロン・マスクが火星に行こうとしてるのは、そういう事なのかもしれない。地球で足りなくなるであろうエネルギー源を火星で補おうとしているのでないだろうか?
プラテネスという漫画も読んだ。非常に面白い漫画であった。聞いたことも無い漫画であったが、ロケットとロボットを作ると決めてから、見えてきたことが沢山ある。宇宙ゴミであるデブリを処理する仕事は宇宙の中でも底辺の仕事という設定だったが、非常に楽しそうであった。漫画の中ではデブリ問題が発生する。有人宇宙船を安く飛ばせれるようになれば、短期滞在で宇宙と地球を往復する事も可能であろうか。
私たちの空間、世界が宇宙まで広がれば真空や低温という環境を自在に操れるようになるし、ホリエモンに言わせれば地球の環境を脅かすような実験は宇宙ですればいいとの事だ。地球を守りつつ、資源を調達し、新しく科学の知見を得る。お得なことばかりだ。Amazonは宇宙に居住空間を作ろうとしている。インターステラーの世界だ。
ロケットとロボットを作ると決めたからには弱音を吐いているわけにはいかない。多くの知識をつけてホリエモンに負けないチームを作り是非とも競ってみたい。そしていつかはTarsのようなロボットと宇宙旅行に行くのだ!
まずは食料をどうするかTarsに聞かないとな。

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