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相談する相手、間違えてます

何かに挑戦したいと思った時に、
身近な周りの人に相談するのは危険な事がある。
それは挑戦しようとする事を、否定されるからだ。
それにもかかわらず、経験者に相談してしまうのはなぜだろうか?

経験している人から情報を得ることで、
スムーズにスタートを切りたいからだ。
なるべく失敗せずに、楽に早く、
事をなしたいと誰でもそう思う。
苦労はしたくないのだ。

しかしここに落とし穴がある。
自分の考えと違った時に、
その人の反対意見に思考が振れてしまう事だ。

失敗すると労力と何より時間が無駄になったように感じてしまう。

しかし本来は失敗にこそ、
成功のヒントが眠っている。

大抵の人は自分の経験を、
非常に正しいものと思っている。
なぜならその人にとって実際に体験した事であり、
現実に起こった事だからだ。
自分の経験した事が全てなのだ。

だからあなたが何かに、
新しく挑戦しようと思った時に、
その経験を押し付けてくる事がある。
控えめに言ったが、大抵そうなのだ。

運よく恵まれた人は挑戦を応援してくれて、
サポートしてもらえるのだが、
大抵は口を出され、やる気を削がれる事になる。

強い気持ちがある人は、
そのことも跳ね除けてしまう行動力がある。

しかしまずはやってみようと
思っているくらいの気持ちでいるのに、
その気持ちを全否定されたら、どうだろうか?

やっている事が馬鹿げているのかも知れないと、
弱気になりはしないだろうか。

さらに悪いことは、
否定されると自分で出来ない理由を、
率先して探し出してしまうのだ。

そうなるとアドバイスを求めた人の意見が、
やっぱり正しかったのだという情報ばかりが
目に入るようになって、
結局挑戦してみようと思った事を
やめてしまう事になる。

例えば僕自身の事で言えば、自転車だ。
僕は自転車に興味を持った時に、
誰にも相談しなかった。

爽快感を味わえるという軽い気持ちで始めた。
だから好きな自転車に乗って好きなように乗っている。

軽い気持ちで始めたが、乗って行くうちに、
自転車で旅してみたい、キャンプに行きたい、
競技はどんなのがあるのだろうかなど
少しずつだが、興味に幅が広がって行くものだ。

僕の知り合いに自転車に興味を持った人がいた。
その人は自転車が運動にもなり、
趣味としても楽しめると思ったにも関わらず
自転車経験者だった人に、相談をしてしまった。

その経験者に、
自転車はきついし、
服を揃えても結局続かないから
やめといた方がいいと言われてしまったのだ。

軽い気持ちから始めようとした人にとっては、
このアドバイスでダメージを受けてしまう。
結局その人は、自転車に興味をなくしてしまった。

あと一つ例を挙げる。
知り合いに家庭菜園に興味を持った人がいた。

市民農園で畑を借りて、土づくりからやってみたい、
そしてできれば自然農法でやってみたいと思った。

しかし、全く知識がないから家庭菜園をしている先輩に相談したところ、

全否定だった。

素人が土を作るのは無理。
買ってきた方が早い。
肥料をやらないと作物は育たない。
雑草の処理が大変。
雑草を生やす自然農法は、きれいにしている他の畑の人が煙たがる。
などの否定の言葉を存分に浴びせられてしまった。

やるならまずは、王道の家庭菜園を勧められた。

それから彼は、作物を作ることに関して否定的な事柄が目に付くようになってしまった。
結果、彼の興味は薄れていき、
楽しむ機会を失ってしまった。

こんな感じで、その人にとって良かれとアドバイスした事が、仇となる。
本来の自分のやりたい事ではなかった場合、
もうあの情熱が湧いてこなくなり、
挑戦したいことに
興味をなくしてしまうのだ。

確かにアドバイスには一理ある。

問題は相談する相手を間違ってしまったのだ。

自転車を始めたいなら、
自転車を楽しんでいる人に相談する。
自然農法に興味があるのならば、
実践している人にアドバイスをもらった方が
ベストだ。

そのほうが確実に行動に移せて、
例えその挑戦が自分に向いていなかったとしても
確実に前進していることになる。
挑戦あるのみなのだ。


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