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アンディ・マリー 再起までの道

2017〜2019年、怪我に苦しんだテニスプレーヤー、アンディ・マリーの日々を追ったドキュメンタリー映画。手術現場からプライベートまで、誰も見たことのないスター選手の姿をカメラが捉えた。愛するテニスに復帰するため、想像を絶する苦悩を乗り越える姿にイギリス史上最高のスポーツ選手と誰もが思うだろう。

アンディ・マリー: 再起までの道

人工股関節を入れ復活。そしてオリンピックでキャリアを終了


オリンピックのテニスの試合。一回戦で錦織圭・ダニエル太郎組が、アンディ・マリー・ダニエル・エバンズの英国ペアと対戦し破れました。
アンディ・マリーは、今大会限りで現役を退くことを表明しています。

アンディ・マリーが股関節の痛みに苦しみ、手術をしたことは知っていました。
Amazonで観れるアンディ・マリーのドキュメンタリーは、苦悩の日々、引退の決意、手術し復活を遂げるまで。関係者のインタビューも含め、赤裸々な姿が映し出されています。

一回目の手術は、股関節唇を修復。切断されていたを円靭帯を除去。
その後リハビリを続けますが、思うような状態にならず、再度痛みに苦しみます。
そして、人工股関節の手術を決意。手術後のリハビリを経て、現役に復帰。
ATPツアー・ダブルスで優勝します。


「靴、靴下が履けない」痛みとの戦い


歩くこともままならない、靴、靴下が履けない苦しみが語られています。
思わず「そうそう、わかる、わかる」と言ってしまいました。
そんな状態では試合を続けられないとのことで、最初の手術に踏み切ります。まだ、29歳だったんですね。
股関節は温存、地道なリハビリの道を選びますが、思った結果を得ることが出来ませんでした。
マリーが普通に歩いているシーンを見ただけで「痛そう」とわかるほどです。

QOLではなく、テニスの試合をするために手術を決意

「手術するのは、QOLの維持のため」と半ば引退を考えていたマリー。
テニスという過酷なスポーツでは、7年後、人工股関節の再手術が15%という確率ですが、「人工股関節を入れ試合に出る」ことが目標になります。
アンディ・マリーが手術をする1年前、アメリカのプロテニスプレイヤーのボブ・ブライアンが人工股関節手術後、復活したことも手術の後押しになったようです。

サラ・ミュアヘッド・オールウッド医師の手術を受ける



Sarah Muirhead-Allwood

イギリスにおいて股関節置換手術における経験豊富な外科医の 1 人。
彼女は、2 切開法や OCM 直接前方アプローチなど、股関節再置換術や股関節置換の代替アプローチの世界的先駆者の 1 人です。

healthcareUK

手術シーンはボカシ無しのリアルなシーンです。
苦手な方は、スキップをオススメします。かなりグロイです。
(私は全く大丈夫なのでガン見しましたが)
ちなみに、表面置換型人工股関節を入れてました。
焦る気持ちのマリーに、リハビリPTさんが「今はテニスよりリハビリ」と諭します。結局、地道なリハビリに勝るものはないのです。

痛みが無いのが幸せ

マリーが術後「痛みが無いのが幸せ」と嬉しそうに語っていましたが、
本当に、それにつきます。

「健康な状態の時、どうやって歩いてたっけ?」
私の場合、長年股関節を患っていたので、痛いことが当たり前。
全く痛くない、ちゃんと歩いていた時のことを、体が忘れています。
もう、思い出すことは難しいので、生まれ変わった股関節と共に、長い時間「歩く、座る、立つ」ことが出来る体づくりを目標に、リハビリをする毎日です。