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考えたって仕様がないこと【詩】

脊梁の雲が
崩れながら咆哮する
春は終わり夏の前

首の後ろに張り付く太陽
衣が肌に張り付いては剥がし
隙間から入り込む風に安堵する

春の終わりが寂しくないのは
にぎやかな夏のせいで
夏の終わりが切ないのは
にぎやかな夏のせいで

去ろうとする夏の日の
隙間から入り込む冷たい風が
心を揺らす

春は終わり夏の前
流れる骨を見つめながら
終わらぬ終わりを思ってしまう

「考えたって仕様がないこと」

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