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次の雨が降った時には【詩】

もう少しだけ

ビルの間の空の閃光

降り出すと思ってた
だからもう少し
空が泣き止むまでもう少しだけ

窓ガラスに流れる雨の影が顔に映る
すぐそばにいるのに
触れることはできずに

ラジオのボリュームは小さくして
声が聞きたいけれど
屋根を叩く雨粒の音がやけに大きい

大切な話をしないまま
夜は更けていくまま

雨が止んでしまったね

意気地なしの
寂しい涙は誤魔化せなくなる

「次の雨が降った時には」

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