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植栽と音楽で空間デザインの可能性が広がる?Vegetable Record と植物発電botanical light。

こんにちは。
グリーンディスプレイ トヨオカです。
3月2日〜5日に下北沢BONUS TRACKで開催した、「植物が未来のエネルギー!?展」略して「ボタエネ展」は大変盛況のうちに終了いたしました!

前回はボタエネ展の表側にフォーカスしました。
今回はボタエネ展でお世話になった方にインタビューをしました!

会場で流していた音楽。
実はボタエネ展のために作っていただいた音楽なんです!
 Vegetable Record という音楽レーベル。音楽ユニットに作っていただきました。
今回はVegetable Recordの三上僚太さん・林翔太郎さんに色々とお話を伺いました!

林翔太郎さん(左)・三上僚太さん(右)

Vegetable Recordとは・・・


「音楽の新しい楽しみ方・価値観を創る」をコンセプトに掲げた、音楽レーベル。音楽ユニット。
ソロアーティストのSyotaro Hayashi(写真左)とRyota Mikami(写真右)により設立。
デジタル/商業空間/プロダクトなどあらゆる対象を、CD/カセット/レコードと同じ音楽のメディアとして捉え、建築空間やプロダクトに対して音楽作品をリリースするように「音楽を使った空間デザイン」「音楽を使ったプロダクトデザイン」などを手がけられています。ワークショップやライブ、インスタレーションも多数開催。
https://www.vegetablerecord.com/


出会いのきっかけは・・・?


GD→

Vegetable Record とグリーンディスプレイ。名前からしてとても親和性がありますよね!
きっかけはVegetable Record さんから植物発電botanical light(ボタニカルライト)のお問い合わせをいただいたのがはじまりでした。
とある展示会のブースでbotanical light の実施をご紹介いただいているのをご覧になってご連絡をいただきました。
問い合わせをしてみよう!と思ってくださった理由を教えてください!

Vegetable Recordさん→
僕たちは普段、建築・照明・家具などのデザインのように、オリジナルの音楽を使って様々な空間をデザインすることが多いのですが、このところ屋外環境で音楽を導入をするケースが増えてきたんです。
僕らがよく行う手法のひとつ「複数のスピーカーから同時に異なる曲をバラバラに流して空間でひとつの曲を完成させる」といった音楽アプローチも、屋内であれば小型スピーカーなどを工夫することで特別な施工もなくできるのですが、屋外となると、防水スピーカーはあっても電源確保をはじめ、それなりの規模の工事をしないとやはりなかなか難しいんです。
そういった中でたまたま見つけたのが「botanical light(植物発電)」でした。まさに「これだ!」と思いました。電源を気にせずに屋外で音楽を流すことが可能になる、加えて植物にも負荷をかけないとのことで、理想の形が実現化できると思ったんです。

曲のコンセプトとは?


GD→
そうだったんですね、まさにbotanical light の強みでもある「植物が元気に育つ環境であれば場所を選ばず電源確保ができる」という点が多いにいかせそうですね。
ちょうどその頃、ボタエネ展会場で流す音楽をどうしようかと考えていたところだったのですごい良いタイミングでのお問い合わせでした!
メイン会場のほかに、トークイベント、botanical light の明かりで過ごす1夜限りのイベントbotanical night party の3会場で流す音楽3曲を作っていただきました。
この3曲はどういったコンセプトや想いを込めて作ってくださったのでしょう?

Vegetable Recordさん→
今回の楽曲はグリーンディスプレイさんのボタニカルライトや会場(BONUS TRACK)から着想を得て、「未来のエネルギー」「ボタニカル」「Track(線路)」をコンセプトに作曲しました。
3種類の音楽によって、3ヶ所がシームレスにつながっているような演出にできればと思い、1枚のミニアルバムのような一貫した雰囲気に仕上げています。
 
メイン会場の「#1」は、発電のために起きている微生物や植物のダイナミックな動き、Track(線路)から着想した一定のリズム、未来のエネルギーのきらめきの広がり、3つの要素が交差していくような楽曲です。
botanical night partyの「#2」は、#1の要素をベースにしつつ、リズミカルに様々な植物が歌い出しているような雰囲気を音楽で表現した、躍動的でグルーヴ感のある楽曲にしました。
トークイベントの「#3」は、#1の要素や水・電子風のシンセサイザーのフレーズ、リズミカルで少しコミカルなベースを使って、ボタニカルライトの色々なアイディアが出てくるような雰囲気を音楽で表現しました。

GD→
ボタエネ展は「多くの方にbotanical light のことを知ってもらいたい!」ことが開催の目的の1つでした。
会場は下北沢駅からBONUS TRACKへ続く緑道に面した場所で近所にお住まいの方はもちろん、BONUS TRACK目指して歩いてくる方が多くいらっしゃいました。
「なんかおもしろそうなのやってる!」と思わせ足を運んでいただく作戦でした笑
会場前を通ると音楽がささやかに聞こえてくるんです。
テンポよくかわいらしい音楽が耳に入ることで「ちょっと入ってみようかな」と思わせる効果があったのではないかと思います。

また「ミニアルバムのような」というキーワードが個人的に引っかかりまして、準備からイベントが終了するまでの濃い1ヶ月間が曲とともに頭の中で再生されます。
大変だったことも苦しかったことも楽しかったことも全てこの曲に込められている気がして私の中でかなり特別な3曲になっています。

思い出と共に残る音楽っていいですよね。
空間演出をする会社として、目からだけでなく耳からも思い出に残るような体験を皆さんにしていただけたらいいなと思います。

Vegetable Record HPにボタエネ展のアーカイブを掲載いただいています。
こちらから実際に音楽を聴くことができます↓!

Apple MUSICとSpotifyからも配信されております。是非是非聞いてみてください!

イベントに訪れた方々の反応は?


GD→

お二人ともイベント中たくさんのお客様とお話いただいたと思います。会場の雰囲気や、お客様の反応などいかがでしたか?

botanical night party で曲の紹介をするお二人。

Vegetable Recordさん→
 僕らが普段仕事をしている方々にもたくさんお越しいただいたのですが、やはり「botanical light(植物発電)」にはみなさん驚いていましたし、かなり興味を持っていました。
色々な分野での音楽や植物の未来の可能性のお話しができて、僕らにとっても楽しく、いい刺激になりました。
会場の音楽も、展示と馴染んでいて、本当に植物が奏でているようなユニークな雰囲気を感じていただけたのではないかと思います。

GD→
Vegetable Recordさんのお客様とそれぞれ違った分野の仕事をしている者同士、1つのキーワードでお話するのが私もとても楽しく刺激的でした!
音楽のテンポ感がちょうど良く、普段よりお話がしやすいように感じたのは私だけでしょうか・・・?

連日たくさんの方にお越しいただきました!
写真から音楽が聞こえてきそう

Vegetable Recordとbotanical light。どんな可能性を秘めている?


GD→
ボタエネ展のメイン会場で流していた音楽は、事前にbotanical light で蓄電をしておいたポータブル充電器の電気を使いスピーカーを動かし音楽を流していました。
最後に、Vegetable Recordとbotanical light 。組み合わさったとき、どんな可能性を秘めていると思いますか??

Vegetable Recordさん→
今後は蓄電せずにそのままスピーカーを鳴らせるようになったらさらに面白いことが実現できそうですよね。
公共空間などの屋外環境での植栽と音楽の空間デザインの可能性がもっと広がって、より手軽にできるようになると思いますし、花や植物と音楽を組み合わせたパブリックアートのような形で表現することも面白いかもしれないです。
送電網が整備されていない地域での植木や光、音楽を使った取り組みなどにも発展できるかもしれません。
これまでにない形のエネルギーになっていくポテンシャルが本当にあると感じたので、国内外問わず、様々な分野の方々にもっと知られて欲しいなと思います。

GD→
お話ありがとうございました!
ほんとうにお二人とは運命的な出会いだったと思います。
botanical light に限らず、これからもグリーンディスプレイが手掛ける空間演出とVegetable Record が手がけた音楽が合わさってどんな楽しい反応が起きるのかとても楽しみです!!

これからもよろしくお願いいたします!

それではまた!

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