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19. ペーパードライバーよ、さようなら

こんにちは。親子でカナダのトロントに留学中のGreenです。「親子留学をしようと思ったワケ」から始めて18本の記事を更新してきました。そしてとうとう来てしまいました。

今回は車のはなしですっ!!(鼻息荒いですっ)

車に乗り慣れている方からすれば、たかだか車のはなしでなに意気込んでんのと思うかもしれませんが、長年ペーパードライバーだったわたしからすると「車を運転する」ことはすごーく大ごとだったわけです。

だからたぶん(いつも通り)長くなりそう。。よろしければ、そんなわたしが、40代ではじめてカナダで車をまともに運転できるようになった話にお付き合いくださいませ。

運転の神様に見放されたわたし

皆さんは、運転免許の試験は何回受けたことがありますか?

恐らく大半の方は1回で合格するのでは? ま、実技で落ちてしまって、、とか実は1回筆記落としちゃってという方もいるかもしれません。そんなの全然無問題です。

わたしなんて、人生で5回も受けたことがあるんですから😂😭
しかも、実技じゃないです。筆記です。。。あの、合格率70%とかの、あの試験です。

一応弁解しますと、4回連続で落ちて5回目に受かったわけではなく、大学生の時に最初に1回落ちてしまい2回目で受かった、のでまず2回受験。

その後、社会人になってから、あろうことか更新を半年以上忘れて仮免許に戻されてしまったんです。それで試験を受けなければならなくなってしまって、そしたらなんとそこで2回連続落ちてしまい、3回受験したというわけです。これで計5回。

(ぜんぜん、弁解になってないし)

社会人になってからの試験はつらかったですね。会社を半休せねばならず、受かってなかったらまた半休しないといけないし、最後に受かった時には(つまり3回半休)、デスクに「運転免許、合格おめでとう🌸」という垂れ幕をつくってもらったほどです(ノリのいい会社だったんで助かった。なつかしい、写真撮っておけばよかったな)。

とにかく、これだけ簡単な試験に落ちつづけるというのは、運転の神様に見放されているとしか思えませんよね?

20代前半くらいまでは、若気のいたりで友だちの車を借りてわたしがみんなを伊豆まで乗せていくなど、今考えれば超絶おそろしいことをしていたわけですが、そんなこんなで、仮免からの3回受験以降は、完璧にペーパーになり、40代に入るまでずーっと免許は身分証明書のためだけに更新していました。

ちなみに夫と結婚する前、一緒に旅行した大島にて原付バイクを借りて乗ろう!と盛り上がり、いざお金を払って原付に乗ってみたんだけど。駐車場の時点でアクセルもブレーキもかなりあぶなっかしくて、それを見た夫はすかさず「やめよう」と言い、それを見ていたレンタルバイク屋のおばさんも(うん、やめたほうがいい)って感じですぐ返金に応じてくれました。。。

そんな感じで運転しないほうがいい人生を歩んできたわけです。

運転できることへのあこがれ

とはいえ、運転できることへのあこがれはずっとありました。育った街は車がないと生きていけないところで、実家に帰省するたびに親に駅まで迎えに来てもらったり、どこかに行きたいときも乗せていってもらったりしていました。もういい歳なのにごめん、、、と思ったり。

一生都会に住むにしても、運転はできるようになりたいな、と心のどこかでは思っていました。

うちは車は持たない方針で、夫は運転大好きですが、ふだんはカーシェアなどを使っていたので、わたしが運転するわけにもいかず、気軽に練習する機会もなかなかありませんでした。

カナダで運転してみようと決意する

カナダに行くと決めてからも車についてはずいぶん迷っていました。ですが、北米にいたことがある人たちからは、「ぜったい車あったほうがいいよ」「道も広いし大丈夫だよ」などと言われていました。それで、すごーく迷ったんですが「よし、カナダで運転してみよう」と決意するわけです。

日常的に運転している人たちからすれば、いちいち大げさだなって感じだと思いますが、本当に本当にびびりまくっていたんです。しかも、子どもたちを乗せるわけですから、責任も重大です。

東京で教習を受けて少し自信に

とにかく運転できるようにしようと、都内でペーパードライバー向けに乗り方を教えてくれるサービスを探し申し込みました。自宅近くまで来てくれるのでとても便利です。普通の車ですけど、助手席からもブレーキをかけられるようになっていました。

2日にわたって一般道路の走り方、駐車の仕方などを教わりましたが、一般道路では40kmのスピードを出すのでさえ怖かったくらい。駐車の仕方も丁寧に教えていただき、今でも駐車するとき、このとき教わったやり方を思い出しながら駐車したりします笑。

自動車学校の教官じゃなくて、一般のサービス会社というのが気軽でいいですよね。あと担当の方がとてもよい方で、教え方もすごく分かりやすかったです。というわけで、この教習のおかげで少し自信がついて、実家に帰った際などには少し運転できるようになっていました。

カナダで初の運転、しかも遠出

そんな感じの練習を経て、2019年8月にカナダにやってきました。が、いきなり車に乗る勇気はなく、最初は車がなくても生活できるように、駅やスーパーの近くに家を借りました(ちなみに借りたコンドミニアムには駐車場が1台分ついていました)。それに冬の雪が特におそろしく、とりあえず1年目の冬が終わって春になってから車を買おうという計画でした。

そんな矢先、10月に日本の友人(M子)がトロントに来ることになり、せっかくだからどこか行こうよ!という話になり、M子は運転がとても得意だったので、半分運転してもらえるならと、トロントから200km北上したところにあるMuskokaまで紅葉を見に行こう!ということになりました。

レンタカーを借りて、行きの高速道路は途中までM子担当で(なぜなら片道4車線などの高速道路だから…)、ローカルになってきたあたりからわたし担当。帰りも同様、ローカルはわたし、都市部の高速はM子という分担でした。なかなか怖かったけど、隣に運転慣れしている人がいるというのはとても心強かったです。

そう、そうなんですよ。例えばわたしが片親留学じゃなくて、夫もカナダにいるのであれば、わたしはおそらくここまで躊躇せず車を買って練習したりできたと思うんです。でも、一人の場合、運転についてもド素人、車の扱いについてもほぼ何も知らない、こんなわたしが大丈夫だろうか?と。だから、このM子のような車慣れしている人が近くにいる安心感というのはすごく大きいんだなーってそのとき思いました。

春を待たずに車を買うことに

それが2019年10月の話。そこから寒さがやってきます。10月の初旬ですでにけっこう寒く、この時期にこんなに寒かったら1月はどうなってしまうんだろうか? と恐れおののいていました。

しかし、12月が終わるころ、あれ? 思ったより雪降らないのね。。。と気づきます。

日本からトロントの気温を見ていて、-5℃とか-10℃だからとても寒い≒雪がたくさん降る と思ったし、大雪のニュースを見て、トロントの雪は大変だと、たくさん雪降るイメージだったんですけど、思ったほどじゃないなと(ニュースになるのはやはりトロントでも「おおごと」だからなのだ、と今年気づいた・・・)。

ちょうど冬休みに夫が日本から来ていることもあって(コロナ直前のまだ平和な日々)、一緒に車を見に行きました。それで、たまたま気に入った車があり、その気になったら欲しくなってしまって、春を待たずに買ってしまおうと決意しました。これが2020年1月のことです。

コンパクトSUVとやらに決める

車についても全く知識がなかったので、どんな車がいいか自分なりに付け焼刃ですが調べ、考えました。
わたし的条件は
1.日本車(壊れにくいらしい、日本語での説明書があるだろう)
2.4WD(4輪駆動というやつで詳しいことは分かりませんが、雪道発進などで安定性があると。とにかく事故りたくない)
3.車体が大きすぎない(大きいと駐車などが大変)
この3つでした。そこから自然と日本メーカーのコンパクトSUVというタイプに決まります。

中古車ディーラーって・・・

車の買い方ですが、まず12月頃からネットでリサーチを開始するとともに、日本語で対応してくださる方のところに一度相談に行きました。とても良い方でそこで買ってもよかったのですが、欲しい車を別のところで見つけてしまいました。英語なのは不安だったものの、欲しい車種のほうが勝ってしまったので、仕方なく英語しか通じない中古車ディーラーに行きました。

ネットで見つけたものを見せてほしいと頼み、少し駐車場をぐるぐる乗らせてもらい、いくつか他の車も見ました。が、やはり最初に気に入ったものがよくてそれを買うことに。

あとからツイッターで知ったのですが、車を買いに行くときは、全然買う気がない感じで$XXだったら買うけど、別に買わなくてもいいのよって態度でいかないとなめられたり安くできなかったり的なことが書かれてました。わたしはそのような交渉術をまるで持っていなかったので、完全に丸腰でいってしまい、うまいこと丸め込まれた感があります。。(つまり全然安くできなかった)

女性だし英語不自由だし車詳しくないし、200%おいしいカモですよね。後から考えれば、友人の夫さん(カナディアン)などに同行してもらえばよかったかもしれません。が、買う気になったらすぐ欲しくなってしまったのも事実で、そのディーラーは感じ悪く嫌いになりましたが、とりあえず車は無事購入できました。

自分の車をはじめて運転!

正確には購入を決めた後、ナンバープレートを用意してもらったりしている間に、自動車保険に入ります(そうしないと納車できない)。自動車保険についてはふれると長くなるので割愛しますが、なんとか見つけて加入し、1月中旬か下旬ごろに車が自分のものになりました。

はじめて運転して家まで帰るとき、めちゃくちゃ緊張していて、とりあえずなんどもウィンカーと方向指示器を間違えたんですけど、そのままカナディアンタイヤまでようやくたどり着けて、携帯電話を車に取り付ける器具をすぐ買いました。これがないと話にならん!と思って。

カナダは日本と違って走行車線は右なのですが、それは全然問題なかったです。左には対向車がバンバン走ってるので、間違うことはさすがになかったです。少なくともトロントでは。

ただ、日本に帰ったとき実家の、車があまり通らないような道を走るときは、対向車が来ない分、車線を一瞬間違えそうになりました(つまり、日本なのに、右車線を走ろうとした…)。わたしの場合、日本での運転歴がほぼないので、右車線のほうが今のところ走行距離が長いのです。

習うより慣れよ

車を購入してからちょうど2年が経ちました。運転は一般道ならばだいぶ慣れました。高速道路はほとんど乗らないため、今もこわいし、遠出しないし、ここのところ1年以上乗っていないですね(一度がんばってナイアガラの滝まで行ったけどそれが最後)。

高速に限らず、最初の半年間はとにかく冷や汗がだらだら出るようなあぶなっかしい運転でした。あと、こっちって割とクラクション鳴らす人がいるので、最初の頃は「え、わたし? ごめんね」などとオドオドしたりしてましたが、最近は「いやいや、これわたしに鳴らしてもしょうがない状況でしょーが!」とか毒づけるようになりました(成長感じる)。

この件を通してしみじみ思うのは(いちいち大げさでごめん)、「習うより慣れよ」って本当なんだなーってこと。

怖いから乗らない

乗らないから乗れない 
というループが

怖いけど乗ってみる

たまに失敗するけど慣れる・うまくなる

うまくなったからちょっと平気になってくる

さらにうまくなる 
というループに変わるわけです。

長年ペーパードライバーだったわたしはこんな感じで、ペーパードライバーを卒業することができました涙✨

そういうわけで、40代から乗り始めても、ペーパー試験に3回落ちても、少しずつでも運転することで、慣れてうまくなっていくよというお話でした。同じように運転がこわい方が、これを読んで「この人にできるならわたしもなんとかなりそう・・・!」って思ってくれたらうれしいです。

ちなみにわたしは、村上春樹さんが運転免許を40代になってはじめてボストンで取得して、(ボストンもけっこう寒いので)雪道や凍った道の運転を地味に駐車場で練習したと書かれた話を読んだことがあり、とても勇気づけられた記憶があります。わたしはとりあえず免許を取る必要はなかったわけですが、こちらで免許取る方もいますもんね。

車については他にもいくつか書きたいことがあるんですが(ナイアガラでパンクした話、夏休みに一時帰国したらバッテリーがきれちゃった話など)、また別の機会にいたします。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。次回は、カレッジに行くことにした経緯などについて書きたいと思います。

それでは、また♪

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