見出し画像

「数分間のエールを」見てきました…!

みなさんこんにちは!
今日は束の間の休日に気になっていた映画を見に行ってまいりました!
見に行った映画は、
「数分間のエールを」
という作品。

先に一言で感想をまとめると、
少しでも創作に生きようとしている我々にぶっ刺さります…

しかも、いい意味でも悪い意味でも。

是非、クリエイティブな人たちには見に行ってみて欲しいです。

なんというか、この映画の主人公がMVを作っているからかわからないのですが、
ずっと長い一曲のMVを見ているような感じで最高でした。

先に言っておくと、僕はこの作品が大好きです。
また見に行って勇気を貰いたいとすら思っています!


以下、微ネタバレ込みの感想。


まず、映画を見る前は特に気にしてませんでした。
ただ、僕の敬愛するお絵描き絵師夫婦系You Tuberの「なつめさんち」さんが
先行上映にてコメントをされていて、気になったのです。

そしてその後もSNS等で「クリエイターに刺さる」的なコメントが散見され、これは見に行こうと思ったわけです。

そもそも、自分は高校生の時からバンドをしており、音楽系にも熱い上に、オリジナル曲を作ろうと画策していたことも一度や二度では済みません。
絵も描くし、今では小説も書いている。
いつの間にかクリエイチブに染まった自分に刺さらなかったら俺の感性は死んでいると考えました。

その結果、映画中に何度も泣かされました(笑)

ただ見る前に別の懸念もしていたのです。
それは、
映像が3DCG的なものであること。
このような作品が嫌いなわけでは決してないのですが、
慣れていないのと、線が強い作品が結構好みなので、
如何に・・・
と思っていました。
しかしこれもちゃんといい意味で裏切られましたね。

なんか勢いで書いているのでまとまらないですね、
強引にまとめます。笑

映像について

先ほど書いた通りで少しの懸念があったのですが、
結果的に映像も最高でした。

縁取りの無いぬるぬる動く映像で、3DCG的でしたが、
まず主人公が要所要所で二次元的表現で動き、ギャップが上手くいかされているなと思いました。
もちろん普通のアニメ等でも使われる手法だとは思うのですが、
この映画ではそのギャップがとても強くて面白かったです。

そして、一番いいなと思ったのは主人公が先生の曲のMVを作っているところ。
主人公の彼方くんは昨今の夜系アーティスト(ずとまよ、ヨルシカ、YOASOBIなど)、青春系アーティスト(三月のパンタシアとか)のようなMVを得意としているようで、MVの中でもふんだんに3DCGの技術を使っていきます。
その入りが映像も相まって違和感ないんですよ。
しかも、凄くあのシーンはワクワクしましたね。
なにより、
多分創作している時の僕らって頭の中あんな感じだなあ
と思いながらニヤニヤしてしまいそうでした笑

あとは景色も良かったです。
全体的にパステルカラーのような色合いで景色が表現されおり、
とても美しかったです。

そして、細かいところでもしっかりと描き込まれており、
道路標識こそぼかされて
「金沢成」(かなざわなり)
みたいになっていて面白かったですが、
ちょっとだけ映る黒板の感じとか、(後ろの黒板も)
授業ノートとか教科書も学生の感じでよかったです。
てか、三次関数やってましたよね、懐かし。笑
あとは外崎くんの描いていたスケブもポイントなどが書き込まれていてすごくリアルでよかったです。

最初こそ不慣れなせいで違和感がありましたが、最後の方ではこの映画はこの感じじゃないといけないなと思わされました。

ただ、一つ。
最初先生のストリートを目撃した際のシーンではギターの運指とかも結構リアルだなと思ってみてたんですよ。
昔からあるバンド系アニメにおける運指、腕のリズムがヤバいやつではなく、この映画はちゃんとしてるなーと思ったんですよ。
流石だなあと。(絶対音感とかはないのでコードが合ってたかとかはわからないです。)
ただ、先生のライブハウスでの演奏・・・。
(てかあのライブハウス会場まで遠すぎん?実際に金沢にはあるのかな…?)(俺が知ってるライブハウスより迷宮だった笑)
で、そう。先生の演奏!
先生、ギターで何弾いてたんですかね?
Aメロとか。
もちろん僕の耳が腐っていてちゃんとバッキングが弾かれているのかもしれませんが、
そこで違和感がどうしても湧いてきてしまいました・・・。
あ、あとマイクから遠くないか?とも思ってしまいました・・・。
うぅ…変なところで脳が勝手に引っかかるのが悔やまれます。
ドラムはとても良かったです。

あと印象的だったのは光の使い方ですね。
印象的なシーンで外崎くんと先生が彼方くんに現実を突きつけるシーンがあるわけですが、
外崎くんには上から街灯が辺り影が落ちていて、
先生は窓によりかかり後ろから夕陽が刺している状態。
完全に感情を表してますよね。
もしかしたら他にもこういうシーンがある、
というかあるはずなので、それは二回目鑑賞の時に注目したいです。

というわけで、
少し自分の中で違和感が出たところはあれど、
総じて最高でした。
もう一回見たいです。

音について

音ね、これも良かったですよ。
マジで映画館で見て欲しい。

BGMとか教室の雑音ちょっと大きいかなとも思いましたが、
多分あれぐらいがリアルですよね笑

とはいえ、BGMもとてもよかったです。
ピアノメインのBGMは個人的に超好きなのでそれもあるとは思うのですが、
多分コードですかね?
明るさと暗さの間の感じのものが多く、作品全体の印象付けに一役買っていました。
もちろん全部ではないので彼方くんが溌溂としている明るい場面では明るい曲だったり、どの曲か忘れてしまいましたがベースがすげえ刺さった曲もあったりととても良かったです。

そしてなによりもこの映画全体を象徴する「」ですよ。
先生が100曲目に作ったという自分との決別、そして決意の曲、
未明
始めの雨のシーンでのアコギ弾き語りver.では結構暗めな曲だなと思ったのですが、
バンドになると「勇気の曲」といった感じになってよかったです。
少し明るくなっても居たので、彼方くんが勘違いするのもまあ無理はないと思ってしまいました笑

そして最後にフルでMVが流れて、曲もフルでと。
思ったことは、
「あ、MVって本当に大事だなあ」
ということ。
外崎くんが「MVで曲を好きなること、あるもんな」的なことを言ってましたが、確かに好きなMVってありますもんね、
自分も最後に「未明」のMVを見て印象もまた変わり、
再び好きになりましたもん。

ストーリーについて

ストーリー、完璧かよと。
一時間ぐらいしかない映画なので結構展開早いのかな?
とか思ってたのですが、
最強にちょうどよく、最高でした。

なんといっても、
ちゃんと彼方くんに挫折させるとこですよねえ!(ドS)

一番初めに僕は
いい意味でも悪い意味でも刺さる
と言いましたが、
悪い意味がここにあります。笑
あのー、
普通に彼方くんがノリノリでBGMも盛り上がる感じで「超絶自信作!
と言って出来たものが完全に否定されるのが、なんとも
辛かった・・・。
しかも、先生と外崎くんが彼方くんに言ったことが刺さりずぎるんです…
もうね、見てて超辛かったですよ。
正直思いました。
彼方くんと先生の熱量のギャップに。
でも、
いざ本当に突き放されるとこっちまでグッサアですよ。笑
普通に泣きましたもん笑

さらに辛いのが、
彼方くんは軽音学部の友人?の頼みでもMV製作を行っており、
そのMVは評価されたんですよ。
と言っても軽音部の友人が大人だったこともありますが。
(友人のバンドメンには刺さってましたね笑)
(MV見ながら「ここ!最高じゃない!?」って言ってる人には親近感湧きました)
結局、彼方くんの作るものも刺さる人刺さらない人が居るわけです。
多分きっと主人公は先生の曲も友人の曲も製作過程は同じだと思うんですよ。(先生の方が熱量があったかもしれませんが。)
だからこそ、先生の場合はもっとちゃんと汲み取らなくてはいけなかった部分があるわけです。
すれ違い、辛いですねえ。

まあ、とはいえなのですが
彼方くんも一度挫折自体は味わってるはずですよね。外崎くんに対して。
多分、そこでは
才能と努力
を対比させているのかなあとか思ったりしました。

一つ気になるとすれば
先生はなぜ美術室に行ったのか
というとこ。
彼方くんを探して?
大事な話なら前の公園でしそうなところ…。
まあこれは何でもないです笑

まあ、かくかくしかじかあって主人公はもう一度先生のMVを作るわけですが、
先生、自分のスマホに今までの曲全部入れてたんですね…。
未練たらたらじゃないっすか…!
彼方くんが曲聴くのが爆早なことはさておき、
(まあその時に全部聞いたとも限りませんが(その後の描写で曲のNo.が出てくるので))
夕日の浜辺で彼方くんが自分の曲を聴いている間、先生はなにを思っていたのでしょう。
もう結構傾いてたんじゃね?
とも思います。笑

で、先生のMVを作り上げた彼方くん。
完成したMV見て僕はまた泣いてしまいましたよ。
MVの中の主人公に絵を描かせるな!!!!
もう、誰に向けているのか一目瞭然ですよね。
果たして外崎くんはゴミ置き場に持っていったっぽい過去のスケブを回収したのでしょうか!!?
まあ個人的には回収はしていない気がします。
彼方くんに感謝して受験を普通にしそう…真面目で理性的な感じだし。

で、先生は退職。

しなくてもよかったじゃーん!
公務員、安定しているし、結構しっかりと定時で帰ってたみたいだし、
そのあとに音楽すれば!
と思ったりもしましたが、
んまあ、潔いですね。
カッケエです。笑

最後の
「次はものづくりの世界で会おう」
的なの、いいですね。

最後に

色々書いたので一応改めて言いますが、
総じて僕はこの作品が好きですし、
この作品を受けてとてもエールをもらいました。

もしかしたらどこかで彼方くんがMVを作っており、
織重夕が歌ってるかもと思うと僕も頑張れます!

とりあえずnote創作大賞2024を頑張る!


この記事が参加している募集

ぐんぐんどんどん成長していつか誰かに届く小説を書きたいです・・・! そのために頑張ります!