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世界に通用する英語とは

皆さん、こんにちは、学習コンサルタントのMr. Mondayです。
今日は英会話初心者の方のための話をしたいと思います。
 
1.どのような国の人と話すのか
 
「英語」と聞いた時に、皆さんはどこの国の人たちを想像して勉強していますか。
最近のネット動画等を視聴していると、アメリカではこう言っているとかああ言っているとかの話しがやたら多すぎるように感じています。
 
私自身は海外60ヵ国以上で医療プロジェクトに関わってきた経験があり、日本で普通言われている英会話学習方法について違和感を持つことがたくさんあります。
 
特に日本人の場合は、まるで新興宗教のようにアメリカ人の英語を信仰しているように聞こえる場合もあります。
 
実際に英語というと、アメリカ人やイギリス人の人たちばかりを想像しながら勉強されている方も多いのではないでしょうか。
 
2.英会話に関する現状
しかしながら世界を俯瞰してみると、英語を母国語とするネイティブと言われる国は、全世界200以上の国がある中で、わずか5ヵ国(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)のみです。
 
また人口規模からしても、全世界の人口規模は79億7495万人(国連:世界人口推計2022)となっており、その中で英語ネイティブの国の人口は約4億7500万人で、全体の約6%程度にしかなりません。

残り94%の人たちは英語ネイティブではありませんが、それでも他国の人たちとコミュニケーションを取っている人たちがたくさんいます。
 
私自身は、アジア(中近東を含む)、アフリカ、中南米、欧米といった地域で、公的機関のプロジェクトに関わり、各国の政府機関、病院関係者、現地地域住民等とも様々なコミュニケーションを取りながら仕事を進めてきたのですが、それは日本人にとってはむしろ聞きやすく、理解しやすく、欧米人が使う英語とは少し違っていました。
 
例えば、フィリピンやインドといった国の人たちの発音や言い方等は、英語ネイティブの人たちとは違いますが、それで彼らが欧米人を含めた他国の人たちとコミュニケーションできないといったことはほとんど見受けられませんでした。
 
3.学習すべき内容
つまり、アメリカやイギリスといった英語ネイティブの国で仕事や生活をするといった人以外の人たちは、必ずしもそういった国の英語に固執する必要はなく、日本の英語のテキストがあれば十分だということです。
 
むしろ中学校の英語テキストをいつでもパッと言えるくらいの訓練ができていれば、海外に行くにしても、日本で外国人とコミュニケーションを取るにしても、ほとんど問題はありません。
それが60ヵ国以上で現地の関係者達と直接英語でのコミュニケーションを取ってきた結論です。
 
4.結論
ところが日本の学校教育では、英語の翻訳を前提とした理論的な知識ばかりを教えて、会話を含むコミュニケーションを目的とした英語教育とはなっていません。

このために日本人の大部分の人たちが、外国人と英語でコミュニケーションを取るための自信まで失っているようです。
 
このような実情から、英会話をマスターしたいと思っている皆さんは、まずはそのための前提条件として、中学校レベルのテキストをマスターすること、特にその内容について理解するだけでなく、いつでもそれを口に出すことができるようになるための訓練が必要です。
 
そうは言っても、発音も文法も難しいという方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
発音は「8個(R, L, T, TH, S, SH, F, V)」ができればそれで十分です。
文法についても「5文型と4品詞」がわかれば最低限の知識は身につけられます。
 
何しろ開発途上国で高等教育を受けられなかった子供たちでも英語を話せる人はたくさんいる中で、皆様ができないはずがありません。
 
具体的な訓練方法については、また次回にしたいと思いますが。まずは、英会話は皆さんが克服できないようなレベルのものではないということを理解していただければと思います。
 
次回はもっと具体的な訓練方法についてお話したいと思いますので、宜しくお願いします。

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