見出し画像

あれから1年

昨日は、母の1周忌でした。
母は、とても几帳面な人で
のんびりおおらかな私に
イライラすることも多く
晩年は、病気の症状も加わり
最後まで私と穏やかに会話をすることはありませんでした。

電話がならない

他界後半年ほどたった時
電話が、まったく鳴らなくなったことに気づきました。
母は、施設に入っていたのですが
電話が唯一の外部との手段だったため
一日に何度も何度も電話をかけてきていたのです。
その時、ようやく母はもういないのだと
認識したように思います。
そして、同時に、寂しさを感じるようになりました。
夫も息子もいて家族はいるけれど
もう戻る場所がない
根なし草のような存在だと自分のことを思いました。

肯定できた

そんなある日、長男がこんなことを口にしたのです。
「電話ならなくなったね。ばーちゃんいなくなってから。
 あん時は鬱陶しいなあと思ったけど
 なんか寂しいな」

根なし草だと思っていた自分にも
同じようなことを感じている存在がいることに
救われました。

思いを共感してもらえたことで
心が少し軽くなり
自分を肯定できた日でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?