【Column】Pluto Selection Biweeklyってなんだ・・・!?【Pluto_Playlist】
くさのです。
今回はPluto Selection Biweeklyについて書きたいと思います。自分のnote記事では初めて深く言及するし、いままで自分がたまにやってるツイキャスとか、ClubHouseでのトークでは話してましたが・・・この記事ではどんなことを考えて選曲したりし、曲順を調整しているのかについては、ほぼ初めて話すことになります。
ではやっていきましょ!
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<追記 2021/10/17>
Pluto Radioをスタートしました。
SpotifyでのMusic+Talk機能を使い、Pluto Selection(Biweekly)などのプレイリストについて話す『Pluto Radio』をスタートしました。
メインパーソナリティーはAi_Tkgkとわたくし草野虹で進行していく予定です。ためしにといってはなんですが、ここにいくつかの放送分を置いておきますので、よろしくお願いいたします。
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プレイリストメディアPlutoとは?
Pluto Selection Biweeklyとは?
おおよそ、このSpotifyプレイリストメディアPlutoなんぞ?っていう人が多いので、バラっと書いてみます。この辺はリンクを踏んだりしてみてください。駆け足でいきます。
Gerbera Music Agency合同会社が運営するSpotifyプレイリストメディア、それが『Pluto』です。そろそろ3年目に突入です。
今年に入って、プレイリスト合計フォロワー数が10万人を突破しました。5月31日時点、日本で10万人を超えているプレイリストメディアは、Pluto、Digster Japan、Filtr Japan、PLAYLISTの4つのみ。まぁいうまでもなく、Spotify公式プレイリストが圧倒的にシェアを持っているので、4つもあることが奇跡的にすら思えますね。
え?要はわからんって?簡単に言えば、1つのアカウントが作っているプレイリストの総フォロワー数、って考えてくれるとわかりやすいかなと。
「企業のコミュニケーション課題を解決する。プレイリスト制作代行サービス」
「Plutoは、ムード、季節、時間帯などの「特定の文脈」に基づくプレイリストを制作するレーベルです。ブランドの世界観やメッセージがユーザーに届く文脈をプランニングして選曲に反映することで、企業のコミュニケーション上の課題を音楽の力で解決します。」
公式サイトから直接引用しました・・・なんだかカッコいいですねぇ!
企業様が音楽系プレイリストを制作するときにプレイリスト制作を代行したり、とあるアーティストさんを中心に据えたプレイリストを制作したり・・・そういったことをしているのが、プレイリストメディアの役割。以前僕もサッポロビールさんの新作ビールをPRする目的で、プレイリストを制作しましたね。
このほかにも、ぼくもいくつかのプレイリストを制作しております。現状ではヒップホップ、アニソン、「Tokyo Romantic Drve」の3つ。それと少し前に制作したプレイリストを更新することもあります。(お仕事告知記事に書いてあります)
それ以外に、ぼくはPlutoのなかで一番メインかつフラグシップ(目玉な)プレイリストとなる「Pluto Selection Biweekly」で、選曲と曲順調整をしています。
「Pluto Selection Biweekly」は、現在Plutoでともに作業しているメンバーら約10名が、「その時、自分が良いな」と思える曲を無作為にプレイリストに入れて、それらの中から調整して、1つのプレイリストととして発表しているものです。
海外のプレイリストメディア・・・分かりやすくいうとSpotify公式が制作したプレイリストをつぶさに見れば分かりますが、数週に1回は更新しているのが分かるかと思います。これは「最新の音楽を届けること」が、もっともリスナーに興味をもたれる・・・という部分があるからです。まぁもっとほかの理由もありますが割愛します。
ぼくも、個人的に良いと思った曲を入れ込みつつ、ほかの方が選んだ曲も聞いて、曲順を決めていきます。
で、このプレイリスト、フォロワーが約20000人もいるんです。先にも言いましたけども、プレイリスト合計フォロワー数が10万人を超えているなかで、だいたい1/5がこのプレイリストのフォロワーです。最大で25000人ほどいたこともあったので、1/4以上のときもありました。
まだまだ海外のプレイリストには負けてますし、流石にSpotify公式に比べたら・・・といったポジションではあるけども、日本人を中心に組んだプレイリストでも、有数のリスナー数を持ったプレイリストです。正直、日本のポップミュージックをここまで手広く、有名無名関わらず揃えたプレイリストはほとんどないだろうと考えてます。
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昔噺小噺を少々
ちょっと昔話を挟みます。「Pluto Selection Biweekly」の曲順調整を任されたとき、「うぁああ??オレできんのかぁ??」と思いました。2019年秋頃、当時はまだプレイリストのフォロワーも100人いたかどうかだった頃です。
その後、紆余曲折を経ていきます。
・地道にPR活動したりやメンバー間での話し合いなどなど様々にこなしたり・・・
・何度かの大きなバズ(1週間ちょっとで10000人以上増えました)が生まれて海外のリスナーが圧倒的について、海外リスナー層が増えたり・・・
・いくつかのリスナーからの指摘や要望などなどを受け取ったり・・・
リーダーの金野さんを先頭に、メンバーで試行錯誤を繰り返しました。そうして2020年途中ごろから、「日本の音楽を海外リスナーに向けて届けていく」という方向性が出てきました。
「日本の音楽を海外リスナーに向けて届けていく」という分かりやすい軸に、それ以前から選曲と曲順調整をしてきたなかで徐々につかめてきた感覚と付き合わせつつ、徐々に自分の中でもメソッドが蓄えられていくことになります。もちろん、それはいま現在でもそうです。
「日本の音楽を海外リスナーに向けて届けていく」
めちゃくちゃ簡単に言いますが、めちゃくちゃ深いです。で、深いがゆえに、いろんな評価軸が生まれます。
・ぼくが重要視したのは、1つ・・・いや3つや4つの評価軸『のみ』にとらわれないこと、様々な視点や多様性を持たせること。
・10人の見方とそれぞれの感覚で「良い」と思った生のフィーリングを、できるだけそのままに真空パックしつつ、きれいかつ心地よく並べて届ける。
それがうまく刺さったから、ここまでのフォロワーになったんだろうと思います。
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5月31日更新された
Pluto Selection Biweeklyを見てみよう
じゃあ何を考えて実践してるのよ?と感じたかと思います。
それをプレイリストを通して見てみたいと思います。
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今回のプレイリストは40曲になってます。更新間隔は2週間、月曜更新になってます。
Plutoのメンバー10人前後が2週間ほどの期間を空けてチョイスしていくと、だいたい40曲~50曲前後の選曲(候補曲)が集まるペースになっているので、このプレイリストでも自然と40曲から50曲程度の曲数にしてます。
こうして40曲~50曲くらいにすると、正味2時間~3時間ほどで終わる内容になる。ちょっと遠出しているときに聴ける長さになるし、これなら100曲強のプレイリストを前にして面食らうことないし、繰り返しのリピート再生してもらいやすい。
なにより曲数が少ないので「このバンド/シンガー/ラッパーか!」と分かってもらいやすいので、海外のリスナーにも覚えてもらいやすいかなぁー?とは思ったりなんだり。
今回だと候補曲は55曲以上あったけど、オレが多めにチョイスしていたり、前回以前にチョイスされていた曲だったので、次回以降にパスしてます。
つまり、この時点で
・候補曲はあっても50曲ほど。その中から原則選ぶ
・選んでもらった曲を削除しない(曲数があぶれそうなときは削る)
・10人で選んだ曲がジャンルもフィールドも別々なので、その多様性をコアにする
・音楽的に繋がっている楽曲同士を並べて、キレイに、心地よく聴こえるようにする
これをキッチリ守りながら、曲順を調整していきます。
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1曲目から見ていきましょう
まず1曲目はTEKE::TEKE「Kala Kala」を選びました。
失礼を承知で書きますけど、だいたいのリスナーの方は「このバンド、だれ??」ってなりますよね。「インディーな方々で、良い曲をしっかりフックアップしていく」というのを考えて1曲目にする、割と多いです。
とはいえマイナーな存在ばかりフックアップしていると、それもそれで偏りが出ることにもなるし、興味を持たれにくくなるので、ドメジャーな方だったりを選ぶことも多いです。フツーに星野源さんや宇多田ヒカルさんを1曲目にします。
ともあれ、それが「良い曲」であることが最優先だとも思ってます。
例えば、前回の1曲目がAdo「踊」はバイラルヒットになりえる曲だったので1曲目に据えてます。で、前回はメジャーな存在だったので、今回はインディ&マイナーな存在にバトンタッチ!というのを意識してます。あと前回のはエレクトロな楽曲だったので、今回はバンドサウンドで、ロックな曲にしようとも思ってました。
曲を聞いてみましょう。サイケデリックロックをベースにし、トロンボーンと龍笛(だと思う)が重なって、ボーカル黒木の演歌~歌謡曲を受け継いだ汗臭さあるボーカル、6人バンド。地元のサイケデリックミュージック・フェスティバルで、寺内タケシを1回限りのショーで演奏しようと思って結成した・・・なんて語っている6人組バンド。
めっちゃイイ曲ですよね。これは前回プレイリストの選曲時点で某Mさんが選んだんですが、あまりにも良いわぁ・・・と思ったので「1曲目にしよう!」と思い、登場をズラして今回チョイスしました。
ちなみに、彼らの出身地TEKE::TEKEはカナダ・モントリオール。日本人が2人おり、男女混成6人組バンドです。
こう書くと、こう思いますよね。『日本国内にいないひとをピックアップするの?!』と。
だけども、1960年代の日本のサイケデリックバンドから大きな影響をもらい、龍笛を印象的に使い、メロディラインの節回しや歌詞に至るまで「日本」を強く感じさせる彼らの音楽。
音楽に国民性を求めがちのはわかるけども、ここまで「日本らしさ」にこだわり、ガツっとした曲を生み出してくる。海外在住のバンドを加味すればちょっと凄いなと思う。日本にもそう多くないサウンド志向を、カナダ・モントリオールでやられてる。リスペクトです。
ともあれ、1曲目に選ぶ理由はまずは「ブッチギリで良い曲!!!!!!!!!」だと感じさせてくれることにあります。重要です、何よりも。
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2曲目からはAge fraud「嘘の距離』→すばらしか「ブギ男のブギー」→やおや「いきましょう」→棚木竜介と図書館「Camel」→キツネの嫁入り「dodone」→gnkosaiBAND「Journey」をチョイスしました。ブルース/フォーク、もしくは泥臭くてアーシーな質感がする楽曲で揃えて、1曲目のムードを受け継ぎながら進めていきます。
Biweeklyの曲順調整で気を付けているのは、ジャンルやBPMが大きく違う楽曲を繋げないこと、できるだけ近しいサウンドやグルーヴをもった楽曲同士を並べていくことです。
テキトーに曲を突っ込んで頭から再生したり、ランダム再生をしていると、良い感じにノって聴いていたのに、いきなり曲調もなにもかも違う曲が再生されて一気に興が醒めることありません?それを防ぐためです。
突っ込んでいってしまうと、DJのようにシームレスに、聴いている人にとってストレスや違和感をつよく与えないような、聴いていて心地よい曲順にしています。
続けてチョイスしたのは、The Cabins「Li Ma Li」Bo Ningen「Yurayura Kaeru」Ray?Oh...Needa!!(レオニダ)「夜間飛行」です。サイケデリック&プログレらしさが武骨に備わっているロックを強く感じさせてくれるのでここに並べてみました。
ヨメコ「Merry」→THE PLANET WE CAN SEE「Ocean of the Stars」→Sachiarray「Merry」はドリームポップ&シューゲイザーサウンドをカマすバンド、こういったサウンドはよく「メランコリック」とも言われますけど、「サイケデリック」さにも通じる酩酊した感覚と捉えると、繋がって聴こえたりするよね?と思って、ここに置いてますね。
Lillies and Remains「Greatest View」、この曲がで1つの転換キーになってます。メランコリックなギターリフによるイントロ、コーラス&エコーが効いたギターサウンドと低温なボーカル、The Smithsもかくやというほどのポストパンク&ギターポップサウンド。
これもこれで確かにサイケっぽいのですが、メンバーが選曲した候補曲を見れば、あとはド直球目なパンク&ロックな曲が揃っているので、ドラムとベースのサウンドやグルーヴがもっともそちらに近いであろうこの曲をこの位置に入れて、心地よく聴こえるようにしてます。
で、tricot「暴露」あすなろ白昼夢「未性年の主張」ですね。ギターサウンドを聴いてほしい。この2曲は直前まであったドリームポップ/シューゲイザーな流れに比べると、輪郭が掴みやすい音、サウンドミキシングも覆いつくすようなサウンドではなく左右にちゃんと振られている、ゆえに「無軌道」なギターサウンドやメロディラインがより追いかけやすい。
ボーカルも消え入りそうな声じゃなくて、しっかりと伝わるポップソング感がある。「ボーカル&ギターサウンド」が2枚看板となったロックらしい楽曲をここに置きます。
ガガガSP「ロックンロール」See You Smile「Golden Life」の2曲は、今回のプレイリストでも随一のロック&パンクな曲、ラウドですね。1曲目から続いていた序盤のスローな流れから、徐々にBPMや勢いが強く速くなっていって、この2曲で一番速いか?くらいまでもっていってる(つもり)です。
ちなみに、この2曲をラウドと言いましたけど、ここまでくるまでにもうるさくてノイジーな曲はあったよね?と思います。一口に「ラウド」「ノイジー」「うるさい」といわれるような曲も、並べて聴いてもらえればこれだけ彩りがあるんだよってことが伝わるようになってる。これも「近しいサウンドをキレイに並べる」ことを意識しているから、生まれる並びじゃないのかなと思います。
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ロックサウンド→→→???
ここまでバンドサウンドだったけども、候補曲の関係もあって、徐々に徐々に毛色を変えていきます。
湧「スプートニク6号」はシンガーソングライター&ベッドルームポップさがありつつも、バンドを組んで活動もしている影響もあってバンドミュージックぽさもあり、ここに置きました。
この中空に浮いたような感覚、とても現代っぽいなと思うんです。「我、ここにあらず.....」みたいな感覚を直撃していくサウンド、2010年ごろのチルウェイヴから今に繋がってるようにも感じます。
こういったベッドルームポップと感じる楽曲というと、バンドミュージックともエレクトロポップとも言いがたい、自分の言葉をフォークな感覚で歌い、それを「音楽としてまとめている」感じがありますね。
次の曲にチョイスしたBearwear「madoromi」も、同じようにベッドルームポップ感がありますよね。アコギとエレキをいくつも重ねて、抑えて叩かれるドラムス、全体的にエコーがかかったエフェクティブなサウンドメイク。
汗臭さがほとんどないのでアーシーなサウンドとも違っていて、この曲に関してはギターが重くないのでドリームポップやシューゲイザーとも違う質感、心地よい音楽に仕上がってる。でも、厳密にいえば「彼らはロックバンド」ではないわけです
ここからは、緩いグルーヴ&ビートとキーボードの音色が煌びやかにリスナーを彩る、シティポップらしい曲のターン。実はBiweeklyではこういった手合いの楽曲を毎度毎度欠かさずにフックアップしてきていて、今回はUEBO「Drops」と猪野秀史「In Dreams」の2曲がそれにあたるかなと。
ゆるいムード2曲が続いたので、ここでサボン「夢のつづき」。アンビエントのようなサウンドに男性ボーカルの朴訥とした歌声がハマったかのような曲だが、よーく聴けば実はドラム・ギター・ベース・シンセサイザー・ピアノ編成のバンドアンサンブルなのがわかる。アナログメディアの少し滲んだ音、ローファイな音に潜むノスタルジーを狙ったコンセプト通りの1曲じゃないかと。
次は候補曲のなかから、ITSUKI MUSIC「I Can't Stop Falling in Love with You」をチョイスしました。ローファイな「夢のつづき」と打って変わって、ハイファイな質感のトロピカル・ハウス+J-POPを打ち出した曲。ドラムロールからのビルド&ブレイク、エコーが深めにかかっていくサウンドだけども、グ――っとスローなBPMなので、この曲もまた別の形で「クールかつゆるやかに盛り上がっていく曲」になってる。候補曲の兼ね合いも考えて、この曲をここにチョイス。ほかにも理由もあるけども、次に行きましょう。
次曲にしたのはokkaaaとANIMAL HACKによる「Heartbeat」だ。心臓の音というタイトル通り、この曲は「ビート感」をどう聴かせるかがキモになるわけだけども、エコーがかかったokkaaaのボーカルにからまるように、ブンブンに鳴ったベースサウンドとキックサウンドの重なっていく(サイドチェインのエフェクトうまく使ってるなぁって思ったけども実際どうかは分からない)、うまくそのテーマを表現しているだろう。
実はこの曲も「I Can't Stop Falling in Love with You」と同じく、「クールかつゆるやかに盛り上がっていく曲」であり、「胸の高鳴り」という表現をするために、ビートを印象的に聴かせてくれると思ったので、2曲を並べてみました。
ここからはクラブミュージックを感じさせるようなダンサンブルな曲を並べました。Half Mile Beach ClubとEminataによる「Never to CDG」VivaOla「Mixed Feelings」SyunMacu「Hope」ラトナ・プティ「ワンルーム・プラネット」Shin SakiuraとMATTON「Flame」と並べる。ハウス、ツーステップ、エレクトロを意識したポップスですね。
それぞれ別々のグルーヴを編み出しつつ、それぞれにポップスとしてメロディやボーカルを引き立てている曲になってる。軽く調べてみると分かるかと思うけども、この5組は全く界隈、別々違うフィールドで頑張ってる方々ですね。特にラトナ・プティはにじさんじ所属のVTuberだしね。
誰ですかこの曲をチョイスしたのは!!!!!
オレだオレだオレだぁあああああ!!!!!!(キッショ
「クラブ・ミュージック由来のグルーヴが、色々なフィールドでポップスとして取り入れられてる」ってのが感じてもらえるといいなと思っています。何度となくいいますが、10人もいれば、好きな音楽・興味ある音楽もそれぞれに違うので、自然と全く別々のフィールドが集まります。
なので、こういうことも結構フツーに起きます。同じフィールドで固めることもあれば、音楽的特徴で固めることもある、チョイスがバラけてるからこそ出てくる「様々な視点や多様性を、大事にパックしていきます。
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ラストの流れについて
ここからはヒップホップ~ラッパーの楽曲を並べてます。Deep Sea Diving ClubとRin音による「フラッシュバック'82」をここに入れたのは、そこまで続いていたクラブライクな質感に合わせるため、他に上がっていた曲(このあとにチョイスされていた曲のことね)だと、ちょっと違う感じがした。
横ノリ気味な「Flame」を最後に持ってきて、この曲とつなげることで違和感なく繋がっていけるかなと思ってチョイス、BPMも近いし。あとイントロがちょっと長めに取られていて、歌とビートが始まるまでの雰囲気(ムード)作りがちゃんとあるので、「ここから違うパートへと突入していくぞ」ってのがわかるかなぁとも。
そこからはDaichi Yamamoto「maybe」→xiangyu「ミラノサンドA」→Itaq「Cold Fish」→Kaleido「Bang Studio」→TYOSiN「See Saw」→STUTS「Presence II」→あっこゴリラ「I'm here」っていう風に並べてます。
Aru-2のメロウが過ぎるビートメイクがあったので「maybe」を「フラッシュバック'82」の次に。メロウな曲を続けてきて、硬質なビートだったりトラップ気味なトラックの「Cold Fish」「Bang Studio」「See Saw」3曲あるので、この3曲と繋げるために「Presence II」と「ミラノサンドA」を挟んでます。
「Presence II」はSUMMIT界隈の重力で近くに置いていて、「ミラノサンドA」はハイハットの細かい刻みやサブベースの鳴り方が次の3曲にも繋がりそうなので、この順番。
あっこゴリラ「I'm here」をここに置いたのは、残る2曲Snooty「世界が終わるまで」とCHAI「Miracle」と女性ボーカル曲並べたかったからですね。あっこゴリラは女性のエンパワーメントについてをラップし、Snootyはインディポップなバンドサウンドでラブソングを、SUBPOPと契約したCHAIのすぎるほどのポップス感はまぶしすぎたので、トリにしたい。
ラストまで聴いてくれる方は多くはないと思うけども、故にパンチのある曲を揃えておきたいし、メチャクチャキレイな流れをつなげたりして、「おお、なんか良い感じに終わったな・・・」と印象深く覚えてほしい。今回はどちらかというと前者の方向性で並べました。
今回のプレイリストを頭から見てみると、サイケデリックロック→シューゲイザー/ドリームポップ→ロック/パンク→ドリームポップ/シティポップ→ハウス~エレクトロなポップス→ヒップホップっていう風に繋がってます。
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まとめ
まとめると。
・候補曲はあっても50曲ほど。その中から原則選ぶ
・選んでもらった曲を削除しない(曲数があぶれそうなときは削る)
・10人で選んだ曲がジャンルもフィールドも別々なので、その多様性をコアにする
・音楽的に繋がっている楽曲同士を並べて、キレイに、心地よく聴こえるようにする
これらを軸にしながら、色々なことを考えて、曲順を調整してきめてます。
もちろん、今後もどんどん考え方や捉え方が変わっていくこともありうると思います。例えばもっと曲数を増やそう!!となれば増えるかもしれないですし、もっと更新頻度増やそうor落とそうとなるかもしれないです、その辺は今後次第ですかね。
ジャンルとかシーンとか、そういったものを一足飛びでぜんぶ飛び越えて、それでいて自分自身ではほぼ見向きもしなかったような領域までぶっ飛んでいける。それは、先にあげたようなDJプレイイングやラジオから流れる音楽プログラムと同一で、音楽プレイリストというパッケージングもスリリングな体験になると思います。
ゆえに安全性(心地よいリスニング感覚)をできるだけ備えることで、まるでジェットコースターや観覧車のように、遊園地のアトラクションのように感じられれば面白いかなと、個人的には思ってます。
このプレイリストに、というかPlutoに楽曲をPRしたいかたは、このページからプレイリストへの楽曲提出が可能です。
プレイリストチームは海外に山ほどいます。そういったチームにサブミットする、またはサブスクリプション型音楽配信サイトに音源を乗せるには、ディストリビューター(音楽配信代行業者。BIG UP!など)からSpotifyへ楽曲を送らないといけない。そのためには・・・というとこのページを参考にしてください。Plutoのリーダー金野さんが詳しく書いております。
ではでは、こんなところで!