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2月18日(木)

@channel
おはようございます。ようやく風が収まり、平和な朝が訪れましたね。やはり、片道25分の自電車通勤は快適です。さて、今日は「Syno Japanというスタートアップとしての役割」について思ったこと。


鎌倉のスマートシティからタンザニア、そしてゼロパーティデータと色々横断している日々ですが、目の前のお客様も本当に千差万別ですね。エンドクライアントから調査会社、コンサルタント、メディア、学術機関、そして行政。ユーザの規模も大手上場企業から、政府機関、中小企業、地方自治体からタンザニアの農家まで。特に最近は、大手企業や行政との取り組みが増えています。

そんな中、「すみませんね、うちはテンポが遅くて」とか、「稟議が下りるが時間がかかって・・・」といった担当者ではすぐには変えることが難しいことを申し訳なさそうに言われることも多いです。私は、そういった大きい会社で働いたことがないので、想像でしか考えられないですが、おそらくそういった体制が今の時代にとって良いかどうかはさておき、少なくとも言えるのはその体制自体、そしてそれに従うことが「正」とされている環境において、うちみたいなスタートアップだから簡単にできることを、無理に期待することは間違っているなと思います。それは、例えばエストニアという小国が成し遂げた電子国家的側面を日本に無理やり浸透させようとして、それができない日本に対して、「だめだ、日本」と言い切ってしまう無知な考えと似ていると思います。


じゃあ、うちみたいなスタートアップが、Synoのサービスに興味を持ってくれた担当者(アーリーアダプター)に対して何をするべきか?


① やはりデザイン思考に戻って、まずは「共感・理解」からスタートする。
→「テンポが遅い」「稟議に時間がかかる」という課題を打ち明けられた時、それをすぐにお客様の課題として定義するのではなく、まずはその背景にある理由や現場の声を引き出し、現状を「共感・理解」した後に、本当の課題を明確化して、アクションを考えることができると思います。例えば、稟議に時間がかかるといわれたときに、その背景には、会社の稟議プロセスといった変えることが難しい問題以外に、「決定権を持つ人があまりその分野に精通していないから」といった問題があるかもしれません。その場合のアクションとしては、その人の理解を助けるような資料を用意することを提案するとか。


② 辛抱強さを持つ、見せる。
→最近すごく実感しますが、スタートアップの速度と大手企業や行政の速度が違うのは当たり前(リスクの定義が違うから)なので、やはりお互いが歩みよる意味でも、スタートアップ側は「辛抱強く」なることが大事なんだと思います。(待つだけではなく、時々連絡し近況報告をする関係は構築することは重要)。特にSynoがやっているグローバルのVOC(顧客の声)プラットフォームは、新しいビジネスモデルなのでなおさら。昨日連絡くれた長野県機構は、最初の出会いは2年前です。すぐに結果が欲しいところですが(そして、生き抜くためには必要)、辛抱強さを持つ、そして相手に見せることは、本当に仕事を一緒にしたいと思っているがなかなか先に進めない担当者からの信頼獲得につながると思います。


③ +α
昨日、CCIとのパネルリサーチの取り組みに毎日新聞が参加、つまり三社での協業が近日中に実現しそうなミーティングがありました。事前のお互いの悩みや課題を別々に共有しておき、いざミーティングに入った際は、Synoが間に入って、両者の自己紹介をし、現状の課題の共有と将来に向けたディスカッションを設ける場を提供し、腹を割って話せたミーティングとなりました。大阪のスタートアップと大手企業をつなぐイノベーションセンターの担当者の方が良く言っていたことを思い出します。この仕事の一番の喜びは、スタートアップと大手という一見分かり合えない両者をつなぎ、お互いに意気投合した場を作れた時と。毎日新聞とCCIは大手同士ですが、その両者をつなぐ役割。これは、ITスタートアップ企業としての業務範囲を超えているかもしれませんが、この+αの価値(要は、特にシャイな若者をつなげる仲人になること)を提供できること。これも立派なスタートアップとしてのSynoの役割だと実感します。


ということで、木曜から謎に長文ですが。今日も頑張ろう。

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