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「数字で見る感染爆発」 感染者1500人を超えてからの2週間でどれだけ広がるか。

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日本人の新型コロナウイルス感染者が1700人を超えました。今週末は外出を自粛するように要請があり、日本でも危機感が高まっています。

では、日本は今後どれくらいのペースで感染が拡大していくのでしょうか。

感染が広がっている諸外国を見れば、拡大のペースが急激に早い国もあれば、そうではない国もあります。ただし、東京の人口や人の行き来を考えても「拡大が急激に早いケース」を想定し、それに備えておくことが大切だと思います。

感染者が多い国々を見ると、1500人を超えてからの1週間で6000人〜1万5000人くらいに拡大していることがわかります。アメリカとスペインで拡大が早かったことがわかります。

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さらに2週間目になると、多くの国で数万人規模にまで広がってしまっています。韓国は急拡大をおさえることに成功していますが、ヨーロッパでは軒並み2万人を超え、アメリカでは8万5000人を超えています。

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アメリカの感染拡大の速度は驚異的で、人口が多いという背景もありますが、イタリアより1週間ほど早く同じ数に達しています。

また、アメリカの感染者の大半がニューヨーク市の住民です。人口密度や人の往来の頻度を考えると、日本においても患者の大半が東京に集中する可能性は否定できません。

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イタリアでは感染から死亡までに約8〜9日の患者が多かったとされており、今後はアメリカで死者が増えていく恐れがあります。

日本に広がった場合、恐ろしいのが「死亡者の多くが高齢者だった」という事実です。

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イタリア国立衛生研究所が発表した統計によれば、死亡者を年齢別に見ると60歳以上が多くの割合を占めています。

これは日本にとっても他人事ではありません。日本の高齢化率はイタリアを大きく突き放しており、65歳以上の人口が全人口に占める割合は28.4%にのぼります。

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ですので、感染爆発が日本でも起きた場合、医療環境が充実しているとはいえ、かなりの被害になることが予想されます。

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改めて冒頭のグラフに戻りますが、イタリアでは3月8日に北部の週で、10日に全土で封鎖措置がとられました。フランスでは3月17日に外出禁止令が、アメリカでも3月19日にカリフォルニアで外出禁止令が出ています。

だいたい5000人を超えるくらいに、もはや封鎖しか手段がなくなるように見えます。そして、それは1500人を超えてからほぼ1週間以内に起きているようです。

日本が同じ道を辿らないよう、外出自粛が徹底されることを願います。

グラフ制作:グラフストック

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