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大学を中退して風俗で働いた話

上京する理由や過程は前回までの記事で。


家探し

20歳になりバイトで100万円を貯めた私は、東京に家を借りるために夜行バスで新宿に向かいました。
保証人無し」「定職無し」で賃貸を検索すると、そういった物件専門の仲介業者があったのでそこへ向かいました。
土地勘もなく家賃相場も知らなかった私は、板橋区の近くの家賃4万円のボロアパートを借りることにしました。
振り返ってみると、風俗で働き始めてからは月に1回程しか家に帰らなかったので、格安ボロアパートを借りていて正解でした。

風俗で働きたい理由

風俗で働きたい理由は2つありました。
1つ目は、幼少期に性的虐待を受けていたからです。
児童相談所に居た頃から里親に育てられていた頃まで、常に性的関係を求められていました。
その結果性に奔放になり、それなりの人数を経験していたため、この経験を風俗で活かしたいと思っていました。
2つ目は、死ぬ前に面白い経験をしてみたかったからです。
以前から自殺企図や自傷行為で精神科に通院していましたが、希死念慮がなくなることはありませんでした。
どうせ死ぬのなら、最後に面白そうな世界を覗いてみたいと思ってこの業界で働くことを選びました。

風俗店での面接

働きたい店舗は決まっていたので、サイトから自撮りを送って面接の流れになりました。
面接当日は店舗の小さい部屋に通されて、身長体重や年齢、過去の風俗勤務歴などを紙に書かされました。
特に何も教えて貰うことの無いまま採用となり、そのまま勤務開始となりました。

初めてのお客さん

入店した私に初めてのお客さんが付きました。
何をどのような順番でどのようにすればいいのか全くわかりませんでしたが、店長に聞いても何も教えてくれなかったので、とりあえず自分の普段しているありのままのプレイをしていました。
すると、1日2人だったのが3、4、5人と次第にお客さんが増え始め、固定客も付き始めて安定して稼げるようになりました。

一日のスケジュール

この頃の1日のスケジュールは

11:00 起床、シャワー、メイク
13:00 勤務開始 60min~120minのお客さんを平均4人位
24:00 勤務終了、精算

このような流れです。
入店から順調に稼げるようになって働くことが楽しかったので、半年以上休まず出勤していました。

楽しい同僚たち

同僚には、専門学生から大学生、専業、会社員など様々な属性の人達が集まっていました。
同じ性別で近い年齢の人が集まって目標に向かって共に頑張り苦労する様子は正しく青春であり、風俗時代に出来た友達は今でも仲良くしています。
学校では浮いていた私ですが、風俗に来てからはとても居心地がよく、このまま一生ここで働きたいと思える程でした。

風俗を辞めた理由

結果として10ヶ月ほどで風俗を辞めました。
辞めた理由は2つあります。
1つ目は、貯金が目標金額以上になったからです。
私はしっかり納税するために、確定申告して税引された後の金額を目標金額として設定していました。
実際に納税して、諸々税を引かれた後の金額が目標金額に達していたため辞めました。
2つ目は、太客に水揚げしてもらう目処が立ったからです。
何人かの社長さんに住居や生活費を約束して貰うことで安心して辞めることが出来ました。

駆け抜けるように辞めた風俗ですが、このときは
「貯金も家も人脈もあるし、しばらくゆっくり休んだらきっとやりたいことも見つかるだろう」
と思っていました。
しかし、実際には何年経ってもやりたいことは見つからず、貯金は減るばかり、年を取るばかりで、、、

続きは次の記事で


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