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モーショングラフィックステンプレート(MoGRT)販売で生きていけるようなった話② 販売サイト比較編

前回の記事の続きです

こちらは前回の記事の続きです。
そもそもモーショングラフィックステンプレート(MoGRT)販売とは何か、など知りたい方は是非お読みください。

各販売先ごとの特徴(収益性順)

今回の記事では、MoGRTの主な販売先をそれぞれご紹介いたします。
実際に経験したサイトを収益性の順番に掲載しますので是非参考にしてみてください。以下の指標にて評価させて頂きました。

  • 収益性:収益の効率

  • 出品:出品ガイドラインの煩雑さや承認率の高さ

  • サポート:出品リジェクトのフィードバックやアドバイス等

  • 審査:出品者として登録する際の審査

  • 縦長:縦長MoGRTの出品対応

  • 日本語:日本語MoGRTや日本語プレビュー動画、説明文への対応

  • AE:MoGRTだけでなくAfterEffectsの出品対応

Adobe Stock

収益性:◎ 出品:◎ サポート:○ 審査:△
縦長:不可 日本語:不可 AE:不可

収益性:全売上の半分以上がAdobe Stockの収益です。
売上はリアルタイムで確認できます。アイテム別の売上も確認でき、何が売れているか等も把握可能です。
規模の割にライバルも少なく、今は絶好のチャンスといえるでしょう。

出品:ガイドラインは全て英語でやや複雑です。一度心折れましたが、こちらをなんとか解読することでかなりスキルが身に付きます。提出した商品は数日後基本的に承認されます。リジェクトの際も、その理由やアドバイスがもらえます。

サポート:全て英語ですが、不明点などあればきちんと答えてくれます。機械的な対応ではなくかなりフレンドリーです。出品者とAdobeの意見交換Discordなどもありますが、MoGRTに関するトピックはかなり少ないです。

審査:自分のポートフォリオサイト等と合わせて、出品者になりたいことをメールします。この返答をもらうのに半年以上かかり、心が折れました。
メールでの審査が終わると、ガイドラインを必死に読み込み、審査用のMoGRT提出を行います。ここで3回以上修正を食らうと落とされます。このやりとりにも数ヶ月かかりました。

縦長:現在は1920*1080サイズしか出品できません。縦長動画への対応を問いあわせたところ「予定している」そうです。

日本語:英語しかサポートされておりません。こちらも問い合わせしたところ、「今日本語ができる審査員がいないから対応できない」ということでした。

AE:MoGRTしか出品できません。

まとめ:膨大の英語のガイドラインと、審査のハードルさえ乗り越えれば、最高の販売先となります!何度も心折れましたが、諦めず粘って良かったです!Adobe Stockは規模も大きく世界中のクリエイターが作品を提出していると思いますが、現在新着順で表示すると結構な割合で私の作品が出てきますので、個人でもまだまだ十分に戦えるマーケットだと思います。

Motion Elements

収益性:◎ 出品:◎ サポート:不要 審査:無し
縦長:可 日本語:可 AE:可

収益性:Adobe Stockの60-70%程度。
定額制プランと個別の売上があり、定額制プランが全体の80%以上を占めます。肝心の定額制プランの売上は翌月15日に確認することができます。
アイテム別のビュー数(上位10個のみ)等は見られますが、リアルタイムでは無さそうで、何がどれほど売れているかよくわからないのが実際のところです。※定額制プランは運営からの招待制の可能性があります

出品:なんと、出品した商品の審査はなく即時公開されます。他のサイトよりも出品時のUIなどもわかりやすく、特に初心者にはおすすめです!

サポート:そもそも審査がないので必要ありません。支払いなどに関して何度が問い合わせたこともありますが、日本語でやりとりできました。

審査:ごめんなさい、記憶がないのですが出品者の審査はなかったと思います。(身分証の登録などはあります)。また、肝心の定額制プランは招待メールを受け取ったのですが、このあたりの基準は不明です。

縦長:出品可能です。実際の縦長の売上はそこまで多くありませんが、
来るべきショート動画の時代に備えて重要なポイントです。

日本語:日本語、英語それぞれの説明文を設定可能です。
プレビュー動画も日本語で登録できます。日本語と縦長と組み合わせて、
「縦書き」というのも出品可能です。
アジア最大のマーケットということもあり、売上も日本語のものが大部分を占めております。

AE:出品可能です。売上はMoGRTの方が多いですが、こちらもそこそこ売れております。

まとめ:出品ハードルがとにかく低く、定額制プランに参加できれば収益性も高いです!Adobe Stockと比べて日本向けのもの・日本人クリエイターが多いですので個人的にも盛り上げていきたいと思っております!

Booth

収益性:△ 出品:◎ サポート:不要 審査:無し
縦長:可 日本語:可 AE:可

収益性:Adobe Stockの5-10%程度。
他の素材サイトと違い、個人用出品サイトですので売上はほぼ自分の手元に残ります。商品別の売上、お気に入り登録数も見ることができます。

出品:審査等ありません。

サポート:そもそも審査がないので必要ありません。

審査:審査等ありません。

縦長:出品可能です。

日本語:出品可能です。
恐らく国内でしか見られないため、英語版の出品は不要かと思います。

AE:出品可能です。同じ商品ページで「バリエーション」として売ることが可能です。

まとめ:こちらは宣伝しないと売れないのかなど、試行錯誤中です。
「自分のページ」となるので最終的には最も力を入れたいところです。

Motion Array

収益性:△ 出品:△ サポート:△ 審査:△
縦長:可 日本語:不可 AE:可

収益性:Adobe Stockの5-10%程度。
自分の売上だけでなくマーケットのトレンドや検索の多いキーワードなども見られます。

出品:かなり厳しい。というか、審査員の気分でまとめてリジェクトされてる気がします。また、出品ルールが他のサイトよりかなり煩雑で手間がかかります。チュートリアルビデオ等の提出も必要です。

サポート:リジェクトの際は理由などもなく、「デザイン」「技術的な問題」「提出ルール」何がダメかもわかりません。対応はかなり機械的でドライな印象です。現在心折れてしまいここのところ提出しておりません…

審査:出品者になりたい申請メールをポートフォリオと共に送ります。こちらも「十分な実績がないものは申請しないように」と厳しい注意書きがありました。

縦長:出品可能のようですが、私自身は出品しておりません。

日本語:英語しかサポートされておりません。

AE:出品可能のようですが、出品ルールがMoGRT以上に厳しそうで私は出品しておりません。

まとめ:「出品が大変」「審査厳しい」「対応がドライ」「売上もあまり良くない」ということで絶賛心折れておりますが、マーケットとしてはかなり有名で高品質なので、うまくやれたら収益は伸ばせるのでしょう!

Pond 5(After Effectsのみ)

収益性:△ 出品:◎ サポート:◎ 審査:◎
縦長:可 日本語:不可 AE:可(AEのみ)

収益性:Adobe Stockの2-3%程度。
売上はごくごく僅かです。というのも、サイト自体は結構巨大なのですが、実写素材がメインのようでモーショングラフィックス系のお客さんはあまりいないのかもしれません。今のところ、After Effectsしか出品できません。

出品:審査は一応ありますが、基本的に数日で承認されます。出品UIが非常に優秀で、自分の商品データベースとして機能します。正直、全く売れなくても出品しようと思えるくらいです。

サポート:本人確認周りで何度かやりとりしましたが(英語)、カジュアルで非常に優しかったです。

審査:出品者になりたい申請をして、すぐに承認されました。
指定の身分証が日本では入手困難なものであたふたしました。

縦長:出品可能ですが、売上はほとんどありません。

日本語:英語しかサポートされておりません。

AE:出品可能です。今のところ、After Effectsしか出品できません。

まとめ:売上は少ないですが、出品UIが優れており、タグの管理等データベースとしても活用できます。今後MoGRT販売が開始されたら売り上げも改善されると思います!

Filter Grade

収益性:0(皆無!) 出品:◎ サポート:? 審査:○
縦長:可 日本語:不可 AE:可

売上が0のため、特に記述しません!(笑)

video hive/envato (攻略できず)

収益性:? 出品:攻略できず サポート:× 審査:○
縦長:可 日本語:不可 AE:可

出品に成功したことがないので、詳細は記述できません。
ちなみに、提出がリジェクトされた際、理由などもなく「HARD REJECT」と言われます。泣きそうになります…
海外では最大規模のマーケットなのでポテンシャルはあると思います。

まとめ:Motion Elements→Adobe Stockが最適解

効率よく収益化を目指すならAdobe Stock, Motion Elements のみで良いと思います。
Motion Elementsで初めて、実績ができたらAdobe Stockへ申請。
その際は、MoGRTだけでなく通常のモーションデザインのポートフォリオも忘れずに。
自分の販売サイトが欲しければBooth(noteでも販売できますね)、余裕があればPond 5に挑戦するのが良さそうです。

まだまだ国内では仲間が少ないですが、誰かのためになりますように…


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