TEMA8-2：獲得の基準

選手を獲得する際には、いくつかの基準が存在します。

A) 技術的な質
育成年代では、基礎的な技術は４つのカテゴリーに分けられます。

1. ボールコントロール（Controlar El balon）

コントロール（El control)
ボールをコントロールするということは、ボールの達人になるということです。完璧なコントロールとは、コンビネーションの成功を意味します。まず最初に取り組まなければならないコントロールは、ゲームのスピードを生み出す方向性のあるコントロールと動きながらのコントロールです。
タッチ（El toque)
定期的に繰り返されることで、若いサッカー選手の器用さ、コーディネーション、バランス感覚が養われます。これらの要素は、残りの技術的なジェスチャーをより早く習得するのに有利な要素です。

2. ドリブル（Conducir el balon)

運ぶドリブル（Conduccion)
自由なスペースのにおいて個人で前進するための手段です。ボールをうまく運べるということは常にボールを保持しているということであり、そのためにはバランスの良さと優れたステップコントロールが必要です。最後に顔を上げてボールを運ぶことで情報を受け取ることが可能になり、試合が要求する必要なプレーを正しく実行するができます。
突破のドリブル（Regates)
相手や不利な状況を単独で前進する手段です。レガテはボールを持っている選手が1人以上の相手を振り切ることを可能にします。-- アクションを開始することで自分のリスクを取ること、チームアクションの準備をすること、時間を稼いで味方のサポートを得ること、相手を欺くこと。（フェイントの概念）

　3. パス（Pasar el balon)

味方にボールを与えるというアクションで、チームプレーの主要な要素となります。試合の主なロジックになり、チームはパスによって以下のようなことが可能になります。
・集団でボールを保持する。
・攻撃の準備。
・プレーの方向性を変える。
・カウンターアタック
・ゴールに向かうパスやアシスト
センタリングはシュートに導く長短のパスとなるのでアシストとして分類されます。

4. シュート（Disparar)

ボールを相手ゴールに入れようとするアクション。
理論的な結論であり、攻撃の醍醐味です。
サッカーにおけるフィニッシュには以下のような要素が必要です。
・技術的な資質（インパクトがうまい、軌道の精度が高い）
・肉体的な資質（パワー、コーディネーション、バランス）
・精神的な資質（決断力、大胆さ、自信）

B) 戦術的な質
戦術的な資質は攻守において明確な目的を持ったチームプレーを実行することが可能にするものです。
全ては監督のコンセプト、プレーシステム、選手構想などがベースとなります。

戦術的特徴は以下のようにあげることができます。

基本的な攻撃の原則
・個人：コントロール、ドリブル、パス、シュート...
・グループ：サイドでのプレー、ゲームチェンジ、デスマルケ、数的優位...
・チーム：リズムとスピードの変化、カウンターアタック、攻撃の組み立て、スペースを作る...
基本的な守備の原則
・個人：インターセプト、後退、角度を狭める、マーク、予測...
・グループ：マークの受け渡し、キーパーへのサポート、退却...
・チーム：味方を待つ間に攻撃を遅らせる、マンマーク、ゾーンディフェンス、背後を守る、数的有利で守る...

C) 身体的な質
基本的な身体的資質は以下のようなものが挙げられます

スピード：行動や動作をできるだけ早く行うことができる能力。
抵抗力：可能な限り長時間、疲れずに行動を維持できる能力。
強さ：重さや敵対するものに打ち勝つ能力。
柔軟性：関節の最大伸展の動きを行う能力。

D)振る舞い
サッカー選手の行動分析は、フィールド上とフィールド外の両方に広がります。

フィールド内
サッカー選手がどのような役割を持っているのか、彼がリーダーなのか責任を回避しているのか、リスクを冒しているのか確実性に向かっているのかを見なければなりません。
フィールド外
主に選手のプロ意識、生活習慣、その他の習慣などが測られます。

これらの特徴を評価することで、そのサッカー選手の非常に完成度の高いレポートが得られます。
カンテラや育成年代の選手と既にトレーニングを受けた選手を評価するのが同じでないのは明らかです。
トレーニングを受けた選手の場合は、レポートの中で可能な限りの最高得点を求めますが、ユースの選手の場合は、その選手がより不完全である点を見落とすことができる。正確には彼を訓練し、彼を完成させることがクラブの仕事になります。