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TEMA10-1:家族

選手の家族は、スポーツや精神面のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
親や兄弟、さらには祖父母が選手の育成に重要な役割を果たすこともあります。

スポーツディレクターは通常、家族と直接接触することが多いです。
プロとしての第一の仕事は、同じ目標を共有していることを親御さんに理解してもらうことです。
選手のために最善を求め、スポーツのトレーニングをサポートすること。

保護者の理解を得て子供のために協力し合うことが、スポーツディレクターとしての成功のカギとなります。

クラブ管理者として保護者に以下のような行為を要求していかなければなりません。

・練習や試合への参加
・コーチやクラブが設定した基準を選手が満たすのを助ける。
・「これはあなたのものであり、子どもたちのもの」をモットーに、練習以外の活動にも積極的に参加しましょう。
・革新的なアイデアを恐れない。保護者への定期的な説明。

家族の行動指針

・彼らと会議をして、プロジェクトの計画と連携するためのガイドラインを提示する(プロジェクトの手引書)
・彼らの子供に関連して保護者が相談できる日時の設定。(試合終了時には絶対にしない)
・みんなと仲良くし、あまり深入りしないようにする。
・保護者と技術的なことを議論や話したりしない。
・親には、勝利や敗北よりも子供の努力を大切にさせる。
・子どもの前でコーチを否定的に評価したり、指示を出してはいけないことを保護者に説明する。

父親と母親は敵ではありません。彼らは全員が同じレベルでシーズンのゴールを理解していなければなりません。

プレセンテーション会議の時は以下のような構成が必要です。

・監督とコーチの発表会(プロフィール) (5'
・短期・中期のクラブ目標 (10’
・クラブの構造と利用可能なサービスについて(5'
・使用する方法(5'
・選手・保護者ガイドの配布(10'
・心理学的介入について (15'
・双方向のコミュニケーション(保護者と会う日時の設定)
・ご要望・ご質問
・所要時間の目安:45分~1時間

保護者へのアドバイス

1 . 試合後に聞くことは?
- あなたの子供が競争して勝つためには、自分1人だけではいけないことを覚えておいてください。
- 楽しかったのか、どういう感情を持ったかを聞いてみてください。
そうすることで、結果とは別にそれ以上のものがあるということを彼に意識させることができます。

2. スポーツ面に関して子供を責めてはいけない
- 彼は決して望んでミスをしているわけではない。彼には修正すべき点がたくさんあるだろうし、私たちは学ぶためにここにいます。

3. 観覧席から命令しない
- 彼は何をしなければいけないか、どうすればいいのかを教えてくれる指導者をすでに持っています。

4. コーチやチームメイトを批判しない
- 彼らは彼のチームやグループの一員である。

5. クリスティアーノ・ロナウドやメッシになることを期待しない
- 彼らはただの子供で、学んでいる最中です。

6. 試合の後には、きっと息子さんが良く出来たきたことがあるはずです。
無理矢理にでも最低でも3つは伝えましょう。
- 彼に失敗談を話したいなら、それは常に問い詰めるためではなく、学ぶためであることを確認してください。

7. スタンドで議論しない
- お子さんがプレーをする時にはいろいろなことを意識しなければならないので、それを難しくさせないようにしましょう。

8. 罰してはならない
- お子さんのスポーツへの参加は、健康や教育にも良いことです。
スポーツ的、社会的、そして個人的な学習のために。

9. 彼に場所を与えて
- お子さんのトレーニングや試合の時間は彼ら自身のものであり、あなたのものではありません。
過保護にしないでください。(荷物を用意したり、送迎したり)

もし私たちが統合的な育成モデルを信じているのであれば、若い選手たちの生活の中で親は不可欠な存在であることを無視できません。正しい栄養、教育、良い衛生習慣などは保護者によるところがあります。

以下の項目は、「見えないトレーニング」として重要な部分を改善するために役立つワークショップや講演会の例です。

・栄養と水分補給についてのワークショップ。
・スポーツ心理学のワークショップ。
・スポーツ的成長を継続していきたい親御さんのための保護者スクール。
・より積極的に参加している保護者に向けた公開指導者講習。

保護者は、クラブ内での自分の役割を知り適切な振る舞いができるように、また子供と一緒にスポーツを楽しむための指針を知る必要があります。

選手やチームの正しい育成のために、保護者の方にツールやアドバイスを提供することが私たちの使命です。


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