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TEMA7-8: メンタルトレーニング

もしフィジカル、技術、戦術、そして心理学的トレーニングを一体化した練習をデザインしたければ、スポーツ心理学のスペシャリストを招くことを考慮するべきです。 それは選手はもちろんコーチングスタッフのパフォーマンの向上のためにもなります。

心理学が貢献できること

・選手のモチベーションの基礎に影響する各ケースの側面の評価を助け、監督に各選手個人に対してや、チーム全体に対してうまく振舞うように助言することができる。
・選手のモチベーションにより良い影響を及ぼすためのテクニックを監督と連携して選択・準備・活用できる。
・より複雑なモチベーション欠如の問題に直接介入できる。(専門的な心理学を使い、考えや固い態度を改める)
・チームや各選手を取り巻くストレスフルな状況に関して警戒し、監督が適切にコントロールできるように助言する。何より、自体が深刻化する前にできる限り早く解決できるように予測しなければならない。
・各選手のストレスに対する性格を評価し、より気づきやすい選手をケアする。(そういった選手はストレスから成績が悪かったり怪我したりする可能性がより高い)
・モチベーションとストレスをコントロールする能力を身につけるために選手を訓練する。
・回復を最適化するために怪我人と共に取り組む。
・スポーツ外で起こる可能性のある問題に対して警戒し、もし問題が発生した場合はできる限りの助けを行う

・選手の自信に影響する全ての側面を観察し、うまく機能するように監督に需要に応じて助言する。特別な注意が必要な選手がいる場合は直接介入する。
・心理学を使ったトレーニングメソッドの活用。監督をサポートするための評価システムを作成し、選手の集団的及び個人的なスポーツパフォーマンスを向上させる。
・個人・集団レベルでの選手の活性化についての最も危険な状況や重要なサインを見つけ、それらの情報を考慮して効果的な行動をとるように監督にアドバイスします。
・選手自身が活性化レベルを自己評価し、最適な活性化レベルを特定し、試合前、試合中、試合後の活性化を適切にコントロールできるように選手をトレーニングします。
・スポーツ心理学の必要性を価値付け、監督が時宜を得た決断ができるように助言する。
・選手がパフォーマンスを自己監視するトレーニングセッションを行い、各セッションから最大の効果を得ることができるようにする。
・トレーニング時間の最適化のために心理学的戦略の適用について監督に助言し、サポートする。
・複雑なスポーツ技術を学ぶための心理学的戦略の適用について監督に助言し、サポートする。
・新しい技術の習得を拒否している選手の心理を修正するために、選手に直接働きかける。
・試合というストレスの多い状況下を想定したリハーサルの準備や実施について、コーチにアドバイスをしたり、サポートをしたりする。
・試合の中で最もストレスの多い状況をコントロールするためのトレーニングを行い、リハーサルで自己コントロールスキルを発揮するための具体的な準備をする。
・毎試合前に選手の心理状態を評価し、試合に向けたチームの心理的な準備について助言する。
・試合に向けたチームミーティングのやり方についてサポートする。
・試合前の時間の編成について監督に助言する。心理学的なアプローチを考慮した試合前の時間の編成について監督にアドバイスする。
・試合に向けたストレスとパフォーマンスの活性化をコントロールできるように選手をトレーニングする。
・試合における個人パフォーマンスへの準備方法を学ぶために選手をトレーニングする。
・試合における個人パフォーマンスのイメージトレーニングが必要な選手たちに協力する。
・試合前のミーティング(試合前日、試合直前のロッカールーム内)における心理学的なアドバイスを監督に行い、ミーティングの準備をサポートする。
・試合中のパフォーマンスと集中を自己管理できるよう選手をトレーニングする。大きなリスクが目の前にあるときに最適化された動きを混乱させないように準備させる。
・試合が止まっているときやハーフタイムに監督が適切に振る舞えるように助言する。
・監督が選手のパフォーマンス向上のためのデータを客観的に取れるようにサポートする。
・選手の試合中の心理機能を評価する。
・試合後の効果的な振る舞いについて監督に助言する。
・試合中に起こったことを監督が客観的に評価し解釈するのをサポートする。
・試合で起こったことをより有益に活用する方法(心理学的に)を監督に助言する。
・チームにおいて生産性の低下を招く事柄を見つけ、その低下を最大限に減らせるように監督に助言する。
・選手間の摩擦を静めるために介入する。指導者と選手間の対人関係の葛藤を緩和するために彼らに助言する。選手、指導者がそれらを考慮した場合には、紛争を調停するのに役立ちます。
・ある事情で孤立してしまった選手をチームに統合させることをサポートする。
・ピッチ内外でのコミュニケーションに問題のある選手をトレーニングする。
・組織やスポーツの仕組み、義務や運営のルールなど、グループの機能に影響を与える側面を評価します。
個人差、報酬・罰則制度、サブグループの編成などそれぞれのケースに対応するように、修正に役立つな改善点を指導者にアドバイスをしたり、サポートしたりします。
・チーム内での義務やルールを確立し、より多くの問題が発生しないようにするために指導者に助言します。
監督がチーム内で考えられる個人差の長所と短所を評価するのを助け、考えられるメガティブな影響を軽減するための提案を行います。
・サブグループの働きについて、選手の配置の悪さから生じる悪影響を予防するために助言します。
・人間関係の優先順位を理解していない選手との連携。 主体化されたものよりも客観化されたものの重要性を理解させる。
・チームの結束力に影響を与える側面を評価し、存在するニーズを見つける。
・結束を維持するための戦略を監督に助言する。シーズンのあらゆる時に。
・コーチに頼まれたら、彼を観察し、彼の最も一般的な行動を記録する。トレーニングやゲームでのフィードバックを提供することで、彼の指揮を改善する。
・監督の意思決定のスタイルを観察し、フィードバックすることで彼のファセットを改善する。(監督に頼まれた場合。)
・その他の監督のチーム機能に関するあらゆる側面を観察し助言する。

このように育成年代の構造の中でスポーツ心理学が貢献することのできる役割を見ることができます。

理論的には必要ありませんし、おそらく全ての役割を実行することも時間的に難しいでしょう。
チームの状況、監督や選手との関係性、経験の度合い、そしてもちろんチームのニーズにもよりますが、多かれ少なかれ取り組まなければいけないタスクです。

もう一つの留意点は、指導者はメンタルトレーナーに何をしてもらいたいか決めるためにスポーツ心理学によって何ができるかを知っておくべきだということです。
この役割がいないことで、これらの役割は誰も開発することはないし、チームや個人のパフォーマンスを向上させるチャンスを失う可能性があります。

スポーツ心理学はモチベーションやストレスをコントロールする習慣をつけるための素晴らしい助けになります。
それはサッカーでの競争に限らず、人生のどんな場面でも役立つものです。


【まとめ】

スポーツメンタルトレーナーの存在は知っていましたが、改めてこうやって役割を文字にして提示されると彼らの存在によって監督、選手、チームの仕上がりは格段に変わるのではないかと思いました。

と同時に、これはサッカークラブだけではなく会社にも言えるのではないかと思いました。



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