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TEMA7-6: 戦術トレーニング

スポーツダイレクターはクラブ内で最初に戦術トレーニングの原則を定める際に、常に同じ疑問に遭遇します。

「共通のプレーシステムを持つべきか?」

・サッカーはどんなシステムや配置でも生み出すことができるので、もしかしたらフィロソフィーや理解の仕方によっては必要ないのかもしれません。
しかし一つのプレーモデルを踏襲し、それに基づいて練習することをお勧めします。

・プレーを理解することが自身の選手達に与えたい主な価値です。
ピッチ上で自分が置かれている瞬間ごとの状況に対する解決方法を知っている選手を育てること。

・同様に、選手をプレーモデルの中で決められたポジションに特化させることについても考えます。ポリバレント性は短期的には有用です。
システムやプレーモデルの中の一つのポジションについて学ぶことでサッカー界ではるかに高いレベルにアクセスすることができます。

・スカッドを決める時にはポジションに最低でも2名の選手を配置するよう努めます。(登録が19-20名未満だったとしても)
ローテーションは全チームにおいて義務となります。
全選手に、自分は価値がある(価値がない)と証明する十分なチャンスを与えられていなければなりません。
シーズンの最後に選手は評価され来シーズンどのカテゴリーでプレーするのが適切か決められます。

プレーモデルの主な特徴の例

・ゾーンディフェンス
常にカバーリングを行いながらゾーンでマークする。

・攻撃時の幅はボールを保持し試合をコントロールするために重要です。
サイドバックができる限りの幅を確保し攻撃に参加することが基本です。

・トランジション(守備→攻撃)
守から攻への切替は、相手のゴールに近い場所での優位性を得るためにできる限り素早く行われなければならない。

・中盤の選手のアップダウンが試合のオーガナイズの要になります。
攻撃に参加し中長距離からゴールへシュートすることも求められます。

・センターフォワード(Punta)はゴールに繋がる状況を作ったり自身のフィニッシュのための自由なスペースを作りながらディフェンスラインのバランスを崩すために常に動く役割があります。

・攻から守の切替において、フォワードは最初のディフェンダーとなり味方の守備陣形を整させるためにボール保持者にプレッシャーをかけます。

・ストライカーはピッチの決められたゾーンに位置し、フィニッシュの位置が変わる場合はそのポジションを維持しなければなりません。

・キーパーからのビルドアップ(Salida de balon)は攻撃時の幅を確保し正しい位置のスペースを埋めるために十分に広がったセンターバックへのショートパスからスタートされる。そうすることで過度の問題がないようにスタートすることを助ける。

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