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裏話暴露〜上場企業の社員が語る、新規事業部のリアル〜

こんにちは。私は日系の上場メーカーで営業をしています。所属するのは新規事業部で、いわゆる「柱の事業」とは別に、新しい技術や製品の開発販売を行っています。私は転職組で、この会社で働きだしてから約2年になります。

上場企業の~というと主語が大きくなりますが、本記事の内容はあくまで当社の場合です。当然ですが全ての上場企業に当てはまる訳ではありません。

しかし、はたから見ればそれなりに立派な上場企業でも、中身は全く別だったりします。所謂、「隣の芝は青く見える」というやつです。

当部署の置かれる状況はかなりマズいので、特殊な事例にはなりますが、どなたかのご参考になればと思い、赤裸々に書きます。



何をやっている部署なのか


改めて上述の通り、新製品の開発販売を行っています。他事業部のリソースは使えないため、ゼロからのベンチャーみたいな感じです。他事業部のリソースを使えない理由は、「本業に迷惑をかけるな」という暗黙の了解が蔓延しているためです。

お察しの通り、会社命令で新規事業をグロースさせるミッションを背負っているにも関わらず、会社リソースを活用できません。孤独の戦いです。

転職組が多い


当部署で働く社員は8割が転職組、プロパー社員も数人いますが、「柱の事業」で「使えない」レッテルを張られた人です。なので、わりとポンコツな人が集まります。

さらに言うと、ウチの部署でボツ判定を食らった方は他部署に異動することもありますが、あまりにポンコツ度合いが過ぎる場合、管理職が恥ずかしいと理由で他所に出さないケースもあります。

とりあえず作って在庫の山


新規事業は簡単ではありません。というか、売れません。当部署の場合、製品の開発プロセスが間違っているので、「作ってから売れませんでした」ということが多いです。

本来マーケティングから初めて顧客ニーズを掴み、ニーズを反映させた製品を製造すべきですが、当部署の場合は「これなら売れるぞ!」と在庫を積み上げてからセールスを始めることもありました。

私の場合、中途入社したタイミングで既に製品在庫が山積みになっている状態で、「じゃ、あとは頑張って売ってくださいね」と無責任かつ無茶な売上目標を押し付けられて絶望したのを覚えています。

人がどんどん辞めていく


部署の立上げ当社はたくさんの転職組を雇い、40人はいた部署が、2年ほどで半分の20名に減りました。全て自主退職です。人が辞めすぎて顧客の引継ぎもバカバカしくなります。「あれっ!また辞めるの?!」って何度言われたことか。

退職の無限ループ


人が辞めていくと人が不足する➝他の社員が空いた業務を押し付けられ、関係ないことをやらされる➝不満が募り、また人が辞めるという無限ループ状態になります。

売上自体は他部署との相対比較で見れば少ないのですが、それでも既存顧客や仕掛けている見込み案件の対応など、それなりに業務はあります。人が辞めていくことで、逆の見方をすれば少数精鋭の組織になっていくと考えることもできるとは思いますが。(このようにポジティブに捉えるようにはしています)

社のなかで肩身が狭い


とにかく肩身が狭いです。全社業績の足を引っ張ているのはお前らだみたいな雰囲気があるので、君たちのせいでボーナスが下がったなんて言われたこともあります。

また、基本的には別部署や関連企業の協力を得るのはNGとなっていて、新製品の拡販も自分たちだけでゼロからスタートになるので骨が折れます。当社はメーカーなので、たまに代理店さんから「なぜグループ会社経由で売らないのですか?」と言われますが、協力してくれないので頼めないのです。

むちゃくちゃな売上目標でモチベーションが破壊される


少しストレッチがかかった、120%の努力をして何とか達成できるかも…くらいの厳しい売上目標なら全く問題ないのですが、まったく達成不可能な天文学的数字が現場に降りてきます。

しかもそれは、事業部長が経営陣に赤字が続く見込みを説明できず、保身のためにでっち上げた数字なので余計質が悪いです。

その「作られた数字」は当然ながら現場社員の売上目標となる訳ですが、その数字が設定された根拠も不明、どのように達成していくかの戦略もなし、「あとは現場でプラン作って」で終わり。達成できなければ自分の評価も低くなるので、当然社員は辞めていきます。

売上未達の割にはぬるい組織


当社はかなり「ヌルい」と思います。在宅も好きな時にし放題、午前だけ在宅で午後出社とか、その逆も自分で好きなように決められます。売上目標も上記の通りありますが、ビッグモーターのように詰められることはありません(ノルマはないので)。

朝礼も特に無し。これはこれでいいのですが、自走できない社員だと詰みます。いくらでもさぼれてしまうので、腐りますが、誰も気にかけてくれませんし、あなたを引き上げようともしません。

在宅でさぼってばかりいる社員が何人か過去に発生し、さすがに度が過ぎたのか、一人は他部署に飛ばされ、その後に退職、もう一人は役員に目を付けられ退職していきました。

無駄な定例会議


毎週設定されている定例会議が週に3回あります。一つは月曜日の朝一からの管理職会議、二つ目は管理職会議の内容を社員にフィードバックする共有会議、3つ目は金曜日の行動報告会議です。多い!しかも1回の会議で3時間かかったりします。

事業部の存続が怪しいので常に不安に襲われる


最近よく寝れません。今後どうなってしまうのか不安です。事業部が解散になるか、どこかに売られるか等、可能性はいくつかありますが、分かりません。

今後どうするか


目の前の仕事に真摯に取組み、売上目標の達成に向けて邁進していくことに変わりはありません。ぐだぐだと会社の愚痴を言っても会社は助けてくれませんし、腐っても後で自分に跳ね返ってくるだけ。

会社の状況がどうであろうと、給料をもらっている以上、自分のやるべきことに変わりはありません。愚直に努力を続けていれば、今後どんなことが起こっても、例えば他部署への移動や別の企業への転職など、選択肢は広がるはずです。

逆に何もやらなければ、誰も助けてくれません。全て自己責任ですから、大人ですし。

以上です。最後までありがとうございましたあ!


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