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【書評】ビジネスエリートになるための教養としての投資

今回は奥野一成さんの「ビジネスエリートになるための教養としての投資」を読んでみました。

概要

人生100年時代、「老後に2000万円が必要」と言われて多くの人が絶望的な気持ちになっている。しかしはたしてそうだろうか? それはろくに「投資」を学ばず、お金を銀行に預けっぱなしにしてきたからではないだろうか。
日本人は投資を知らなさすぎる。投資と投機は違う。投資は危険なものではないし、いかがわしいものでもない。資本主義の健全な形態である。投資が盛んになり、優良企業にお金が集まるようになれば、日本の景気もよくなるはずだ。
農林中金バリューインベストメンツで抜群の実績を上げるCIOが、本来の投資のあり方とその哲学、長期投資のコツ、優良企業の見極め方などを、歴史的な背景や実例を交えながらわかりやすく解説する。

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感想は、とってもいい本でした!

本書のタイトルとは裏腹に、投資の小手先テクニック等の紹介本ではなく、投資に対するスタンス、ひいては人生における投資とは?という観点から投資について書かれています。

奥野さんのスタンスは、FXなどの投機ではなく、長期的な投資、つまりその会社の事業に投資し、そこから生まれる利益配分を得ることこそが投資であると仰っています。

気になったポイント

  • 企業の本質的な存在価値は、「社会に付加価値をつけるため」

  • まずは自己投資て将来の選択肢を増やし、自分の収入を増やす

  • 余ったお金で企業に投資し、その企業にお金を稼いでもらう

  • 「投資」とは、時間とお金を有効活用し、自分という道具を磨き、自分よりも優秀な他人を働かせること

  • 株価の値動きで投資先を選ぶのではなく、永続的に利益をもたらす事業モデルを持っているかどうかが大事

  • 利益がしっかり確保されている会社に投資すれば、細かく売り買いをしなくても投資効果は得られる

  • 株式投資において最も重要なことは、儲かる仕組みがあり、その仕組みを他社に崩されることのない参入障壁を持っているかどうか

  • 利益とは、「お客さまにとっての課題を発見し、その課題を解決することで得られる対価」である

  • 「構造的に強靭な企業」に長期投資するべき

  • 強靭な構造は3つの要素からなり、それらは「高い付加価値」「高い参入障壁」「長期潮流」である

  • 「高い付加価値」→本当に世の中にとって必要なものか?

  • 「高い参入障壁」→勝負しようと誰も思わないほど圧倒的に強いか?

  • 「長期潮流」→将来こうなるという確実な予測、不可逆的なもの(人口動態など)


所感

自己投資と長期投資の2本柱という考え方はとても大事だと思います。自己投資を惜しまず、自分の選択肢を広げていくことで将来の収入アップ、そして稼いだお金を株式投資に向けていく。

ちょうど今、簿記2級の学習中なのですが、株式投資にも使える知識ですし、仕事の幅も広がるはずです。TOEICは900点以上あるので、英語 x 会計知識 x セールスマーケティングの3本柱でゼネラリストを目指すものいいかなと思っています。

来年からの新NISAに向け、購入銘柄を選ぶのにとても役立つ本に出会えました。

以上です。ありがとうございました!



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