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デザイナーの必要性

デザイナーって「かっこいい」とか「すごい」とかよく言ってもらえます。
いい感じに言ってもらうことが多いので「派手」な印象を持たれているように思います。
でも、実際の業務も派手と言えないようなことが多いです。
デスクに向かってあーでもないとか、資料をまとめながら?となったり、いろんな調べ物したり。。。実際はこんな感じです。
デザインって見た目のことだけをいうものではありません。
私は「情報の整理」と位置付けています。
情報を整理して必要な情報を受け取り側にちゃんと「伝え、伝わる」ことが大切です。
今回はこのデザイナーについて語ります。
デザイナーとして仕事をしたい人やデザイナーってどんなことしてるの?デザイナーの意義みたいなものをご紹介します。


デザイナーとはどんな人

デザイナーとはDesign(デザイン)にerがついたものなので「デザインする人」ってことですね。
では、デザインってなんだろう?
デザインと一口で言ってもさまざまな意味がそこにはあります。
・何かを設計する「作業」や「過程」を指す
・(見た目)図案や模様を作る
・問題を解決する
これらの意味があり、総称してデザインと定義します。
なのでデザイナーとはこれらを実行する人ってことですね。
皆さんのイメージするデザイナーは2つ目の図案や模様を作る人ではないでしょうか?見た目を可愛くだったり、かっこよくだったりする人とよく言われます。
確かにこの作業はとても大事ですが、何もないところにいきなりデザインはすることはあまりありません。
デザインしたものは基本的には「ツール(道具)」と思っています。
道具は使って初めて機能します。
では、このデザインしたものはどのような使い方をしてどのような結果をもたらしたいのか?これがとても大事です。

デザインするってどういうこと?

デザインをする前述の通りだとツールを作るというイメージになります。
そしてどのような効果・目的を達成するかということです。
なので、デザインする前に準備が必要になります。

デザインの準備

デザインを始める前の準備としてたくさんのことがあります。
基本的なことを考えてみましょう。
3W1Hで考えると良いでしょう

  • Who / 誰が発注者なのか(クライアントがいるのかどうか)

  • Why / なぜデザインが必要なのか?

  • What / このデザインで伝えたいことは何か?

  • How / どのようにしてデザインを使うのか?

Who / 誰が発注者なのか?

今回デザインの発注が誰から来ているのかを最初に考えます。
レストランからの依頼、美容院からの依頼、パン屋からの依頼、メーカーからの依頼、市役所からの依頼
さまざまな方からデザインの依頼をいただくことがあります。

Why / なぜデザインが必要なのか?

デザインというツールが必要になったのは何なのか?
何かに困っていることはわかりますがその要因を伺います。
この時、表面のことだけでなくより深く、根本の原因を探るようにヒアリングを行います。
また、クライアントの魅力的なところ(ストロングポイント)と改善が必要と思えるところ(ウィークポイント)をインタビューにて拾っていきます。
その他には、クライアントの歴史、想い、コンセプト、好きなことや好きなものなど他愛もない会話からもキーワードがあったりするので色々お話をしてみます。
そうしていくと今回の問題の箇所が具体的に見えてきます。
例えばレストランで集客のためにチラシを作りたいからデザインをしてください。という依頼の中でも果たしてチラシを作ったからと言ってお客様がドンドン増えるか?と考えます。集客をするに当たって今回は「チラシ」の制作が最善の効果を得られる方法だろうか?とも考えます。
もしかしたらここにレストランがあるということを知らないのではないか?
営業時間がわからずやっているかどうかがわからないのか?
味を伝えることで集客できるのか?
とまぁ色々集客ができていない原因を考えます。
そして、問題の解決に必要なデザインを考えます。

What / このデザインで伝えたいことは何か?

Whyの部分で出た問題と解決策が出たのでチラシの紙面デザインについて今度は考えます。(ここが見た目を整える最初の工程)
集客をするためにチラシを作るが何を載せたら良いだろうか?
一押しのメニュー?期間限定のメニュー?金額?営業時間?地図?味?
どれを掲載したら良いかわからないですよね?そしてクライアントからは全部伝えたい!全部目立つようにして欲しい!と言われることもしばしば。
全部入れて全部目立つように作ると全部目立たずに何のチラシかわからなくなります。
なので優先順位をつけましょう。大中小くらいでいいです。
大-今回の目玉。例:一押しのメニューとその金額を入れましょう。
中-サブになる項目。例:グランドメニューの一覧を載せましょう。
小-お店の情報。例:店名、ロゴ、住所、電話番号、地図など。
これをするだけでチラシを見た人が「今回の目玉を一番伝えたい」とわかります。つまり、「伝わる」のです。

How / どのようにしてデザインを使うのか?

チラシをどのようなシチュエーションで使うのでしょうか?
お食事を終えたお客様に渡す?駅前で配る?どこかに置いておく?新聞折り込み?
使い方はさまざまです。
今回は新規のお客様に足を運んでいただきたいのでお店を知らない人へ渡す。これが最も必要なことだと思います。
知らない人に知ってもらうためには街頭で配ったり、ポスティングしたりがあると思います。
ちなみにチラシの反応についてはおおよそ0.01~0.3%と言われています。
1000枚配って10人反応があれば上々と言われていたりします。

いかがでしょうか?こんなことを考えてデザインを進めていきます。

デザイナーとしての役割

以上のようなことでデザイナーはデザインというツールを生み出しています。ただただ綺麗な何かを作っているわけではなく、抱える問題を解決するために色々考えて最適なツールを作る人です。

今回はチラシを参考としましたが他にも
「ロゴ」「看板」などのグラフィックデザイン
「ホームページ」「ランディングページ」などのWEBデザイン
「建築」「内装」などの建築デザイン
「服」「バッグ」などのファッションデザイン
さまざまなデザインがあります。
次回は会社におけるデザイナーについてご説明したいと思います。

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