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旅とデザイン —光の魅惑トルコ編ー

旅先で出会ったデザイン(建築・アート・音楽など全て)についてお話しさせていただいていた「旅とデザイン」。前回のエジプト編では私の偏愛を綴らせていただきました。今回はトルコ編です。
この記事を書いている2021年2月は、相変わらず旅行には出られない状況です。読んでいる間は、トルコへと脳内トリップしていただければと思います。

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トルコ良いとこ

トルコ共和国は地形的に、大陸はヨーロッパとアジアを繋ぐ場所に位置し、北は黒海とマルマラ海、西と南は地中海(西はエーゲ海)に囲まれています。


西と東の文化が混ざり合い、見所もたくさんです。イスタンブールはもちろん、カッパドキアの奇岩と、岩をくり抜いて作られた住居群。パムッカレ、トロイ、数々の宮殿やモスクなど。自分は10日間ほど滞在したような記憶ですが、こんな短期間では味わい尽くせない魅力あふれる国でした。

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おいしいトルコ

地中海を望むトルコは美味しいものがたくさん!フレンチ、中華に続く、3大美食の一つですよね。バックパッカーだったので、高級レストランは少しお預けして街の屋台やレストランで美味しいもの探し。自分が行ったのは、まだiPadやスマホが出回る前の時代だったので、情報源は主にロンリープラネットです。
街の散歩中で見かけるのは、屋台や歩きながら、おじさまがアイスを長ーく伸ばしながら声高に客寄せする姿。アイスは伸びなくても美味しいけどね。世界中の街角でも売られているドネルケバブ屋台もたくさんあります。時差ボケで妙な時間にお腹が空く時に重宝します。ドネルケバブにハズレ無し。やっぱり美味しい。そして港では、揚げたてサバのサンドイッチ「バルック・エキメッキ」にレモンを垂らして食べさせてくれます。これも美味!本当はもっと食べたいのですがガマンをして「ミディエ・ドルマス」を食べに移動。ムール貝の中に、ハーブの効いたピラフと貝が入っていて、レモンを絞って食べます。永遠に食べ続けられるおいしさ。当時は1個15円くらいだったかな。1つづつ注文できるので、少食の人もいっぱい食べたい人も、お腹の空き具合に合わせて食べられるのも良いですね。ホテルの高級料理も頂きましたが、風に吹かれながらガヤガヤする港で食べた、この貝のピラフが舌の記憶に一番残ってます。

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世界で最も美しいモスク


訪れたトルコの建築の中でも、一番印象的だったのがスルタンアフメト・モスク。通称ブルーモスクです。このモスクの内部は数万枚のイズニク製の青い装飾タイルやステンドグラスで彩られ、白地に青の色調の美しさからブルーモスクとも呼ばれています。世界遺産です。タイルはチューリップやブドウなど可愛らしいモチーフ。
エジプトでもモスクの美しさに感動したのですが、このブルーモスクは圧巻です。
中のドームは鮮やかなステンドグラスとランプの渦。場が持つ世界に圧倒されます。あの美しさと空間の迫力に似合う言葉が見つからないので、是非生きているうちに訪れて、実際に体感してください。

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あの感動を家に呼び込む

旅のお土産は、その感動を家族や仲間と分かち合いたいから。おいしかったお菓子や小物・インテリア雑貨などの工芸品、お香。本では、建築の写真集や現地の言葉に翻訳されたタンタンなどの絵本、小学生向けの学習ノートも読めないけど眺めるだけで楽しいです。料理本は綺麗な写真の英語版があれば購入。市場で量り売りのスパイスも一緒に買っておけば、帰国後に現地の料理を再現できるので、仲間を集めての試食会も盛り上がります。年中旅をしていたので、家の中は各国の思い出に囲まれていました。でも残念ながら、中国から日本に引っ越しする際は重量制限でソファーやテーブル、ベッドなど大型家具を処分。中国の色々な決まりにより、タイの吹き矢や世界地図、葉巻、蓄音器やインドの扇風機など、生活の一部になっていた旅の思い出も現地に置いてきてしまいました。
今の住まいは少し仮住まいな風景になっています。
気軽に旅に出れないし、物足りなさが募る毎日です。

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旅の思い出は日本でも作れた

置いてきてしまった思い出も、新しく買い足して行っても良いのでは?と思い立ち、手始めに中東のランプを導入することにしました。欲しかったのは、ブルーモスクやイスラム建築を彷彿とさせる、モザイクガラスのトルコランプ。私の好きな、スペインやモロッコでも見られるイスラム美術の香りが濃厚です。ネットで調べてみると日本でも扱っているお店がたくさんあります。眺めていたら、何だか自分でも作れそうな気分になりました。旅の思い出としてではなく、今度は自分で作れば良いのです。昔、ガラス工房にも通って作品(?)作ってたし。トルコランプはブローガラスと違って火傷することもなく、貼り付けるだけで手軽です。都内にも制作体験できる場所もあります。
私が行ったのは、日暮里のザクロがやっている「ZAKURO らんぷ屋」

https://zakuro-lampya.com

他に、新宿のトルコ文化センターでも体験ができます。

https://www.turkeycenter.co.jp

色とりどりのモザイクガラスを組み合わせて図案を考え、ガラスのベースに貼り付けていきます。手軽でカンタン。楽しい。
帰り道に立ち寄った店舗で、制作したものよりも一回り大きいランプもついつい購入。どうしよう。家の中でトルコランプが増殖中。
さて、我が家は古いため照明は天井直付け。この照明器具を取り付けるには電気工事が必要です。とりあえず今回は電気屋さんに頼むととして、他にも家の中は直したい配線がたくさんあります。自分で電気設計と工事をしたいので、第二種電気工事士の資格を取るべく学習開始。色んなきっかけを作ってくれる旅は、やっぱり楽しい。


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