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傘は使わない⁉︎ 山遊びと緊急時の雨対策。

日本における梅雨と台風は、古くから水田やダムなどの水供給源として重要な役割を担ってきている。しかし、近年は環境の変化かスコールのような突発的なゲリラ豪雨が多くなってきているように感じます。

キャンプや登山などの山遊びの時や緊急時などに、突発的な雨で傘をさしていては、片手が塞がってしまい、動きに制限が出てしまいます。濡れても良い雨具を着ることで動きの制限を軽減し、衣服を雨風から守り、命を守ることがとても重要なのです。

ということで、
今回の山遊びと防災のテーマは
「レインウェア」です。

アウトドア用のレインウェアといっても、使うシチュエーションや用途によってものすごい種類があります。そもそもレインウェアと聞いてイメージするものはなんでしょうか?ビニール製の雨合羽だったり、最近ではおしゃれなポンチョなどもありますよね。雨から一時的に濡れないようにする雨具としてはどれも正解ですが、防水ではなく耐水圧が低い雨合羽やポンチョでは山遊びには不向きということなんです。

ここでは「山遊びと防災」がコンセプトですので、山遊びでも、街着でも、緊急時でも雨や水の侵入を防ぎ、身体を守ってくれる「信頼のゴアテックス」を中心にオススメしたいと思います。

では、さっそくみていきましょう。


今さら聞けないゴアテックスってなにがすごいの?

GORE-TEX_ロゴイメージ

ゴアテックスとは、主にアウトドア用品のアウターや靴などに採用されているので、多くの方は一度くらい購入を検討したり、耳にしたことがあるのではないでしょうか。アメリカに本社を構えるWLゴア&アソシエイツ社が製造販売してる技術です。

GORE-TEXメンブレン

出典:https://www.gore-tex.com/jp/articles/the-gore-tex-membrane

レインウェアに欠かせない3大要素が「防水性・透湿性・防風性」です。この3つのスペックを兼ね備えた素材がGORE-TEXメンブレンといわれる膜です。??膜??ってなりますよね。ゴアテックスといったら生地でしょ!てなるのが一般的かと思います。生地でもゴアテックスのひとつで間違いないですが、ゴアテックスはウェアはもちろんテントや靴などあらゆるものに展開されています。


高い防水性と撥水性

防水性

防水性とは、水が内部に浸入するのを防ぐ機能のことをいいます。水を侵入させないテストを繰り返し行い、機能が証明されたものを防水といいます。菱形のGORE-TEXタグが保証された証です。ファブリックが使われているアウターウェアなどでは、GORE-TEXメンブレンがその役割を果たしています。

出典:https://www.gore-tex.com/jp/technology/original-gore-tex-products/pro

耐久撥水

出典:https://www.gore-tex.com/jp/support/care/dwr

撥水性とは水を弾き、生地に吸収させない機能のことをいいます。一番外側にある生地に非常に薄い耐久性のある撥水 (DWR) 加工が施されています。DWR は生地の表面張力を下げることで水を弾き、水が水滴となって転がり落ちます。

快適を極めた透湿性

透湿性

透湿性とは、体から出る汗などを水蒸気の形で外に発散する機能のことをいいます。この機能により、汗で冷たくベタつく感覚や不快感を感じにくくします。

出典:https://www.gore-tex.com/jp/technology/original-gore-tex-products/pro


優れた防風性

防風性

防風性とは「風の侵入を防ぐこと」で体感温度の低下を防ぐことをいいます。遮るもののない山頂や嵐の中では、冷たい風が急激に体温を奪います。GORE-TEX PRO テクノロジーは風を遮断し、身体をしっかり保護します。

出典:https://www.gore-tex.com/jp/technology/original-gore-tex-products/pro


以上が、ゴアテックスの3大要素です。
ちなみにゴアテックス自体は薄い膜なので保温性はありませんので間違わないように。保温を第一に考えてる防寒性の高いアイテムにゴアテックスが採用されているものは暖かいものもあるということです。あくまでゴアテックスは「防水性・透湿性・防風性」で「快適性」を極めたものなのです。これが雨の一時しのぎだからムレても、肌に張り付いても、動きづらくても仕方ない、雨合羽やポンチョとの大きな差を生んでいるんですね。

そして、ゴアテックスはpatagonia、 THE NORTH FACE、Millet、mont-bell、ARC’TERYX、 HAGLOFS、Mammut、Burton、DESCENTE、NIKE、WOOLRICHなど、まだまだ挙げたらキリがありませんが、世界中の名だたるアウトドアブランドからスポーツブランドまで採用されているのも信頼の証です。


最後に、山遊びと緊急時に活躍してくれるレインウェアの一部を紹介します。


ARC’TERYX  BETA LT

ARC’TERYX  BETA LTイメージ

※写真はBETA LTの前身モデルBETA SL

アークテリクスはアウトドア用品を手がけるメーカー。「地球上にある最高のマテリアル、最高の技術、そして革新的なデザインで商品を作り上げること」をコンセプトにしており、機能性に加えデザイン性でも評価されています。

ARC’TERYX  BETA LTは最高のプロテクションがありながら、軽量で汎用性が高く、快適性も備えたゴアテックスシェル。  ベータシリーズ:オールラウンドな山岳ウェア  LT:ライトウエイト395g

山遊びでも、街着でも、緊急時でも使える優れものです。


THE NORTH FACE Cloud Pants

ザノースフェイス クラウドパンツ

ザノースフェイス クラウドパンツはGORE-TEX Paclite2.5層構造を採用した、軽さと強さを併せ持つ防水パンツ。シャープなシルエットと動きやすさを両立したデザインです。インナーパンツとの摩擦を少なくして、脚上げがしやすいうえ、脚を上げても裾が上がりにくい仕様です。

出典:https://www.goldwin.co.jp/ap/item/i/m/NP12103

レインパンツは大雨になった時にズボンの上から履きます。持っていると安心のアイテム。


THE NORTH FACE Strike Trail Hoodie

ザノースフェイス ジャケット ストライクトレイルフーディ

ストライクトレイルフーディはGORE-TEXではなく、THE NORTH FACEが開発した独自の2層構造の素材HYVENTを採用。すぐれた耐久撥水性、透湿性が特徴。 雪や雨などがウェア内に侵入するのを防ぎ、汗などの蒸気は放出。耐水圧20,000mm、透湿性40,000gの防水透湿性を維持しながら、さらなる軽量化を実現した軽量防水シェルジャケットです。

出典:https://www.goldwin.co.jp/ap/item/i/m/NP61971

ザノースフェイス ジャケット ストライクトレイルフーディパッカブル

重さはLサイズでわずか115g。コンパクトに収納可能なスタッフサック付きで普段からバッグに忍ばせておきましょう。


レインウェアはキャンプや登山などの山遊びや、緊急時に命の危険から身を守ってくれる大事なアイテムのひとつです。アウトドアミックスのファッションとしても普段使いもできるので、デザインから入るもよし、ブランドから入るもよし、スペックから入るもよしです。最適な1枚を見つけてみてください。


それでは、また次回!


過去の『山遊びと防災』連載はこちらから。

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