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自分ひとりではできない言語化や壁打ちを家業持ちどうしでできる。「家業エイド」で出会った家業持ちのふたり

グラフトプレナーが運営するオンラインコミュニティ「家業エイド」。slackを活用し、家業を持っている人どうしで助け合いができるとのことですが、いったいどんなやりとりが行われているのでしょう。
今回は、「家業エイド」がきっかけで知り合った家業もちのお二人にお話を聞きます。種麹製造業を家業に持つ村井裕一郎(むらい・ゆういちろう)さんと、漬物屋を家業に持つ中野百合子(なかの・ゆりこ)さんです。


家業を持っている仲間、知見がある人、若手どうしの情報交換

──家業エイドに参加したきっかけや、狙いはありますか?
村井:SNSの広告を見て家業エイドを知って、参加しました。
自分はすでに家業承継が終了した立場ですが、自分の経験を伝えたい、役に立てればという気持ちで家業エイドに入りました。

中野:私もSNSの広告を見たのがきっかけで家業エイドを知りました。
家業を持っている仲間や知見がある方とのネットワークや情報交換がしたいという思いと、私自身は家業を継ぐという意思決定をまだしていないので家業との関わり方が様々な方が集まるコミュニティに興味があったんです。

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──実際に参加してみて、いかがですか?
村井:思ったよりいろんな方がいらっしゃるな、というのが第一印象です。若い方が多いですよね、中野さんにはわかってもらえると思いますが、地方では40歳って結構若手なんですよ。

中野:すごくわかります!

村井:家業エイドの趣旨通り、継がない選択、または、家業承継については考え中の方が多い印象です。本業は東京でやっているけれども副業的に手伝っている方が多いですよね。

中野:私は別の家業のコミュニティにも関わっているんすけど、家業エイドは”家業を継いでいない人”が多いからこそ、東京で働いてる方が多かったり、IT系やベンチャー系の方が多いので、そういった人たちの取り組み方はすごく参考になりますね。

クラウドファンディングに挑戦する時の壁打ちに家業エイドを使った

──中野さんは新事業として取り組まれている漬物のキットやクラウドファンディングについて家業エイドで意見をきいていましたが、もともとやってみようと思っていたんでしょうか。きっかけはありましたか?

中野:家業エイドに参加して自己紹介をした時に、運営スタッフの中にクラウドファンディングのコンサルができる方がいる事を知って、そんな人がいるなら詳しく意見を聞きたいと思ったんです。それに加えて、村井さんは近くの業界ということもあって以前から村井さんのTwitterやnoteは拝見させていただいてたので『村井さんだ!』と思ってテンションが上がっていたこともあり、この機会にぜひ相談したいと思って自分でスレッドを立てました。

──村井さんは、中野さんの投稿をみて、アドバイスしてみようと思ったきっかけなどはありますか?

村井:運営スタッフの方からタグ付けして頂いてご縁をいただきました。
そもそもお互い作っているものが発酵食品ですから、環境も似ていますし、共通するアドバイスが出来るのではないかと思ったんです。

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──slackでは、ここからオフラインで、ということでやりとりが他の場所にうつっていたようです。その後どんなやりとりをしたのでしょう?

村井:まず中野さんに今取り組んでいるビジネスの資料を送ってもらって、それに目を通して、zoomで事業のアドバイスをしました。

中野:zoomで話した時は事業のアドバイスも頂いたと共に三つ観点があると思っています。
二点目は具体的な事業内容、二点目は発酵業界ならではの話、三点目は個人の身の振り方について。

自分一人では言語化できないところを言語化してもらえた

──そこから得たものや気付きなどはありましたか?
中野:得たものはたくさんありました。特に印象的だったのは食品メーカーの特質を改めて確認できたこと。私はこれからITベンチャー的なやり方でスピード重視で事業を進めようと思っていましたが、家業自体の規模感や文化的な視点などを含めて考えると手堅く進んだほうが良いという事を村井さんの経験を通して勉強させて頂きました。村井さんとお話しして、自分がなんとなく感じていたけれど言語化できなかったところを言語化してもらった感覚が強かったです。

村井:アドバイスをさせていただくことで自分のやってきたことの再確認にもなったし、そいうい意味では自分の考えを棚卸しさせて頂いたので良い機会を頂いたと思っています。
山口のお漬物屋さんと愛知に住んでいる私が出会うことって滅多にないと思いますし、中野さんが悩んでいることってちょうど中野さんくらいの年齢の時に僕も悩んでいたことだったりして。歴史は繰り返すんだな、と改めて思いましたね(笑)

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中野:本当にそうでしたね(笑)。村井さんは家業は発酵を深く極めている方なので、そういう方とお話しできる機会や出会いがある事はすごくありがたいです。

気軽に挨拶や自己紹介をすることで仲間ができる、教えてくれる。

──家業エイドにこれから参加するひとに声をかけるとしたらどんなことでしょう?

村井:まずは自分から発信することが大事です。あとは興味を持った人には気軽に話しかける事も大切かな。コミュニティに入ったということは交流したいと思っているからだと思うので、少しでも興味があったら気軽に挨拶してみるところから色んな事が広がっていくと思います。

中野:私は取り急ぎ自己紹介しなきゃ!と思って自己紹介をしたらみなさんがコメントしてくれたから助けられたので、運営スタッフさんに任せるのもアリかなと思います。自分の悩みや、人の意見を聞きたい事柄などを自己紹介のなかに書くのはおすすめです。



最後までご覧いただきありがとうございます😊

本記事の内容・表現は、取材当時の"瞬間"を『家業エイド』視点で切り取らせていただいた、あくまで家業を通して皆様が紡いでいる物語の過程です。皆様にとっての「家業」そして「家業との関係性」は日々変わりゆくもの。だからこそ、かけがえのない一人一人の物語がそれを必要とする誰かに届くことを切に願っております。

運営チーム一同より

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