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家業を持ちどうしが助け合えるslackコミュニティ「家業エイド」から100年続く家業の手伝い方のオンラインイベントをレポート

【メンバー募集中】
家業持ち達と一緒に家業の悩みを解決できるオンラインコミュニティ「家業エイド」始めました。家業持ちに相談したい人、相談に乗ってあげられる人、メンバー募集中です。参加費は無料! 

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グラフトプレナーが運営している家業持ち同士が繋がってお互いの家業を助け合うSlackコミュニティ『家業エイド』で行われたオンラインイベント「カメラ・マイクオフで”見てるだけ”参加OKのお茶会配信」の様子をレポートします。今回のトークテーマは「100年続く家業をうまく手伝う方法」。

聞き手は「家業エイド」の運営スタッフのひろみさん、ゲストは123年続く呉服屋が家業のさやかさん90年続く出版社が家業のこうさんのお二人。家業のうまい手伝い方や関わり方、家業を通して感じてきたことを話します。

まずはさやかさんのお話から。横浜で123年続く呉服店を家業に持つさやかさん。当時は珍しい、女性による創業でした。

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「東北から横浜に出てきて曽祖母が創業しました。当時、巨大な製糸工場で若い女の子がたくさん働いていて、そこにいた女の子たちの為にお茶の作法などを教えるサロンを始めました。それから着物を売るようになり、呉服屋さんになったようです。現在は兄が4代目として跡を継いでいます。」

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画面共有で見せていただいた七五三の時の写真(後ろは当時働いていた従業員さん)

「まだこの頃は着物を買う人がいたので小売業でしたが、15年前くらいから時代が変わって着物を買う人がいなくなり、父がレンタル業をメインにしようと発案しました。その為、今は成人式シーズンが一番忙しいです。お店の外見もガラッと変わって、ポップな雰囲気になりました。」

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レンタル業を始めてからは、東京ガールズコレクションに着物ブランドとして出店したこともあったそう。

「父がいくつかの呉服店に声をかけ、着物のレンタル会社を立ち上げました。一つの方向性としてこれからの時代に生きる女の子たちの着物をデザインしようという流れになり、結果的に東京ガールズコレクションに出たこともあったようです。このままではやばいとなった時の火のつき方はすごいですよね。」

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さて、お話は山と渓谷社という出版社を家業に持つこうさんにうつります。美術大学を卒業しリクルートに入社、その後はクラウドファンディングサイトCAMPFIREの立ち上げから5年間その仕事をしてきたこうさんは、現在家業の代表を務める叔母様に頼まれ、会社のクラウドファンディングを手伝ったそうです。

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「叔母に声をかけてもらって手伝わせてもらいました。もうすぐ達成額も一億円いきそうで、私自身関わらせてもらったプロジェクトの中で最高額です。」

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話は本題の「家業をどう手伝うか」にうつります。「叔母と家業の話をあまりしなかったので、クラウドファンディングを手伝うのは想定外だったんです。でも、この間実家に帰った時に「社内で『ITのことは出川さん(注:こうさんのこと)に聞けばいいんじゃないか?』という話になっていると言われて、クラウドファンディングのこともあって社内での私の株が上がったのか、あるいはすごく便利なやつと思ってもらえたみたいです(笑)」

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さやかさんの話も聞いてみます。もともとアパレルで働いていたさやかさんはアドバイザーの役割で家業を手伝っているのだそう。

「私の父親は新しいもの好きで、次はレンタルだ!とか次はサブスクだ!と新しいものをすぐ取り入れるタイプなので、私の意見を信用してくれる事が多いんです。顧客はは二十歳くらいの子達なので、年齢が近い方が正しい意見がもらえるだろうという考えがあるみたいで。父はすごく頑固なんですけど、私のアドバイスはすんなり聴いてくれることが多いですね。例えば、プリクラのスタンプみたいな柄よりも、今インスタではこういうのが流行ってるよ、とか話してみたり。
最近は、コロナウイルスの影響で外に着物を着ていく機会が減った為、レンタル業でも新しい試みを考えていて。例えば、定期的に新しい着物が必要な銀座のママさんなどにサブスクで着物を貸し出そうか、と話をしています。」


幼馴染のお二人は家業についての話は今まであまりしてこなかったようで、改めてお互いの家業の事や、関わり方について知ることができて新鮮だったと話します。思い返せば家業持ちならではの思い出も多かったようですね。今までの経歴を活かしながら家業を手伝うお二人の話には学びが多く、柔らかい雰囲気でありながら為になるお茶会となりました。

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最後までご覧いただきありがとうございます😊

本記事の内容・表現は、取材当時の"瞬間"を『家業エイド』視点で切り取らせていただいた、あくまで家業を通して皆様が紡いでいる物語の過程です。皆様にとっての「家業」そして「家業との関係性」は日々変わりゆくもの。だからこそ、かけがえのない一人一人の物語がそれを必要とする誰かに届くことを切に願っております。

運営チーム一同より

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