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だれかの話

知らないことを知れば知るほど、自分は何も知らないことを知る。そしてまた知れば、自分の無知を知り、、この無限ループだ。 私は一生、「自分はぜんぜん知らない」と途方に暮れながら、知ることをやめないのだと思う。 本を読む一つの理由が、想像できる範囲を引き伸ばすことにあるので、知らないことが増えれば、比例して積読も増える。 最近読んでよかった本の感想をいくつか書きます。知らない誰かの世界を知りたくなったとき、おすすめです。 『世界はフムフムで満ちている 達人観察図鑑 』金井真

「そして誰もゆとらなくなった」

ちょっと前に読んだ、朝井リョウさんの新刊エッセイ「そして誰もゆとらなくなった」がおもしろかった。 過去二作のエッセイも外で読んだことを後悔するくらいおもしろかったのだけど(尿道カテーテルの部分は病院の待合室で読んでいたのでドキドキした)、今回も畳みかけるおもしろさよ…。何度も声を出して爆笑&によによ。 久しぶりに趣味100%の本を読めて気持ちよかった。深く呼吸できる感じ。 終始おかしみ溢れるエッセイで、基本は何も考えずにあははと読んでるのだけど、時折「確かに!」となる含

「女ふたり、暮らしています。」

そう、わたしはずっと、こういう話が読みたかった!!!! 人生のパートナーとして友人を選んで、それを実行している人たちのエッセイ。 能町みね子さんの「結婚の奴」を読んだときも心強い気持ちになったし、阿佐ヶ谷姉妹の本もあるけど、自分とより共通点が多い人の体験談も読んでみたいなと思っていた。 結果、読めば読むほど、読んでよかったと思える本でした。 わたしも基本的になんでもひとりでできるし、ひとりの時間は必要だし楽しい。けど、一人暮らしをしてみて、人と暮らすほうが生活にハリが