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8.法務・コンプライアンス

 「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」は特に「業務の有効性と効率性」を基軸にした「内部統制」の有効性を診断する評価基準です。この評価基準を活用した内部統制の仕組みづくりでは、内部統制に関わる組織経営のプロセスを8つの側面(カテゴリ)に分けて、具体的に仕組みに落とし込んでいく方法をとっています。

 内部統制評価基準の8つのカテゴリーの8つ目は
8.法務・コンプライアンス
です。

 カテゴリー8.法務・コンプライアンスは、次の10個の項目で構成されています。

8.(1)契約法務
8.(2)法務相談
8.(3)組織・機関法
8.(4)紛争対応
8.(5)コンプライアンス一般
8.(6)苦情処理/不祥事対応
8.(7)労務
8.(8)消費者保護法/独占禁止法/不正競争防止法
8.(9)反社会的勢力への対応/ハラスメント対策
8.(10)時代の要請に沿った法務・コンプライアンスへの対応

 これらの項目はそれぞれに10個の質問があります。その質問が、内部統制の要求事項(ポイント)になります。

 「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」では別々のページに離れて記載されている項目およびその質問を一覧してみます。

         8.法務・コンプライアンス
8.(1)契約法務
 会社は契約法務の重要性を認識し、適切に実践していますか。
8.(2)法務相談
 法律問題について法務担当者(法務部門)または弁護士等外部専門家に適宜相談する体制を確立できていますか。
8.(3)組織・機関法務
 会社の組織や機関に関し法律に則って行うことの重要性を認識し,適切に実践されていますか。
8.(4)紛争対応
 紛争が発生した場合の対応についてあらかじめ万全な準備がなされていますか。
8.(5)コンプライアンス一般
 コンプライアンス一般について,必要な取り組みがなされていますか。
8.(6)苦情処理/不祥事対応
 コンプライアンス体制の一環として,苦情処理体制・不祥事対応体制が必要であることを認識していますか。 
8.(7)労務
 労務管理において,コンプライアンスの観点から体制整備の必要があることを理解していますか。
8.(8)消費者保護法/独占禁止法/不正競争防止法
 消費者保護法,独占禁止法,不正競争防止法の各分野において,コンプライアンスの観点から体制整備の必要があることを理解していますか。
8.(9)反社会的勢力への対応/ハラスメント対策
 コンプライアンスの観点から,反社会的勢力排除・ハラスメント対策のための体制整備の必要があることを理解していますか。
8.(10)時代の要請に沿った法務・コンプライアンスへの対応
 時代の要請に沿った法務・コンプライアンスへの対応が必要であることを理解していますか。

「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」より引用。

 「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」では、それぞれの質問(要求事項)に、10のポイントが示されており、それをチェックする仕組みです。

 10のポイントは、「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」を見ていただくとして、このノートでは、それぞれの質問の意味するところ(要求事項)を、ボルドリッジの視点から確認していきます。


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