仕事の悩みや不安に関するアンケート調査(2022年)
こんにちは。ゼネラルパートナーズです。
今回は、「仕事の悩みや不安に関するアンケート調査(2022年)」をお届けします。
障害者雇用に取り組む企業にとって、採用した障害者が活躍できる状況を作り、長期的に雇用していくことは大きな課題となっています。そこで、障害者の仕事上の悩みや不安に関する実態を知るため、意識調査を行ないました。
対象者: 20~70代の就業経験者
実施方法:インターネット調査
アンケート期間:2022/6/22~2022/6/28(有効回答者数:182名)
【質問1】あなたは普段仕事をする上で、悩みや不安を感じることがありますか?(障害者全体)
■身体障害者の場合
■精神障害者の場合
仕事上で悩みや不安を抱えている方の割合は障害者全体で86.3%ありました。障害別で比較すると、身体障害者の82.4%が悩みや不安を感じるのに対し、精神障害者では90.4%と8ポイントの差がありました。このことから、勤務する多くの障害者、特に精神障害者は悩みや不安を抱えているということが伺えます。
【質問2】現職または前職は、相談しやすい雰囲気ですか?
また、職場には悩みや不安を相談しやすい雰囲気があるかを質問したところ、全体の54.9%は「相談しにくい」と回答しました。
【質問3】あなたは普段仕事の悩みや不安を、誰に相談していますか?(複数回答可)
相談相手については、「家族」「社外の友人・知人」「上司」が上位を占めました。
一方で障害者の16.5%、約6人に1人は「誰にも相談しない」、また、12.5%の障害者(8人に1人)は「誰にも相談できない」といった声も聞かれました。
これらの結果から、障害者は仕事の悩みや不安について社内はどちらかというと相談しにくい雰囲気と感じており、一部の障害者では誰にも相談しない、できないといった状況にあるため社外の相談相手に頼るか、我慢し続けている人もいるようです。
障害者の活躍および職場への定着を考えるうえで、いかに社内に相談しやすい体制や仕組みをつくっていくかが、重要と言えるでしょう。
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【属性】
■性別
■年代
■障害種別
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■プロフィール
障がい者総合研究所 所長:戸田 重央
2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと(現atGPジョブトレ大手町聴覚障害コース)※」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。※聴覚障害者専門の就労移行支援事業所「atGPジョブトレ大手町聴覚障害コース」