doughnut hole

穴の空いた感覚に
冬の寒さが通り抜ける

抜け殻なう

この4日間あらゆるところで自分が吸い取られているような気持ちになった
先週金曜はもっと自分のアイデンティティが殺される感覚を久しぶりに味わって
なんだか気持ちが忙しかった

でもその中で私の生き方とか私の言葉を肯定してくれる人たちにたくさん会った

どこで覚えてきたんだとかカッコいいねって
褒めてくれるそれなりに偉い人たちから
形だけでも私の中身を褒めてもらえたことが
生きている心地がした
お世辞かもしれないけど 
いや9割お世辞だと思うけど

人と違うことばかりだった
今もそう
あの子になれたら
私じゃなかったら
こんなことばかり思ってきたけど
初めて私頑張ってたのかも
と思えてしまった

よかったね あの時の私
今 元気だよ

あのドーナツみたいな
人をダメにするとかしないとか
そんな謳い文句のついたソファに埋まっている

あと2回りくらい大きくてもっとふわふわじゃないとダメになりきれないみたいだ



ここまでが、昨日午前中の話
ダメになりきれなかった私はソファから這い上がり
TENDREのライブへ

ここまで泣いたライブは過去なかった
ライブ中に一粒ほど涙を流すことはあった
でも、何曲もところどころで涙が止まらず
ライブの最後ではなくライブ中に
バッグからハンカチを取り出したのは初めてだった

今までのライブでは
「このまま終わらなければいいのに」という感情が大半を占めていて
でも今日は「明日が来ても大丈夫だ」と強く感じた

それは太朗さんの優しさや感謝の言葉に
希望が込められてると感じられたから

“シンプルな言葉だけどあのアルバムでちゃんと愛してるとか言葉として伝えたかった”
そう話す彼の温かい愛情に包まれてきたからこその心優しい人柄が伝わってきた
メンバーに対してお客としてきた私たちに対して何度も何度もありがとうと繰り返していた

どの曲も心に響いて
これから起こるどんな瞬間もこの曲たちが私の過去として生きていく
そう考えたら月並みの言葉になるけれど、
TENDREに出会えて、TENDREの音楽に出会えて本当に良かった
あんな温かい空間優しい涙が次々と溢れる場所を肌で感じられたのは久しぶりだった

太朗さん 貴方が真っ直ぐな温かい心を持つ人で本当によかった

〜IMAGINEのIMAGINE〜
この曲の中で太朗さんは泣いていた
泣いて最後
「生きていたい」とそう強く歌った

この人も闇を抱えたり
いろんなことがあったのだろう
みんな頑張ったねと話した彼は
ちゃんと頑張ってきた人だったから
言えたんだ

目を閉じて想像する時
きっとTENDREが鳴り響く
私のお守りがまた一つ増えてしまった
こんなにたくさん持ちきれないな
嬉しいな

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