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思考をちょっと変えてみる

すごく久しぶりなnoteの投稿になってしまった‥。
感想を書き残したい本に出会ったので、投稿してみる。
ずっと気になっていた、大好きな作家岸田奈美さんのお母さま岸田ひろ実さんの著書を読んでみた。

27歳でダウン症の男の子を出産(奈美さんの弟)
37歳で夫を心筋梗塞で亡くす(夫さんは当時39歳)
40歳で自分が大動脈解離を発症し、下半身不随となる
と、私もびっくりするぐらい波乱万丈な人生だ。

私自身も障がい児の母なので、同じ立場の岸田ひろ実さんが、どのように感じていたのか知りたいと思い、読み始めた。
自分の子どもに障がいがあるとわかったとき、絶望したのか。
その絶望をどうやって乗り越えたのか。

もちろん、彼女も逃げ出したい出来事に直面し、たくさん苦悩している。
そんな状況の中、私が特に一番印象に残ったのは、以下の言葉だ。

でも私は、一度も自分が不幸だと思ったことなどないのです。
もしこれを読んでいるあなたが、自分は不幸だと嘆きそうになった時。
不幸にならないために私が伝えられることは「絶望しないこと」です。
『ママ、死にたいなら死んでもいいよ』岸田ひろ実

私は、自分が「不幸」だと思っていた。
コロナ禍で早産し、その子どもは障がいを持ち、
私は一生「医療的ケア児」の母として生きていくのだ。
それを「不幸」と言わず、何を「不幸」と言うのか。

「不幸だ」「絶望だ」と思う出来事があった時は、少し考え方を変えてみるようにしています。(中略)
しかし実は、この出来事と結果の間に思考が存在します。(中略)
思考をよいものに変えると、結果もよいものに変えていけるのです。
『ママ、死にたいなら死んでもいいよ』岸田ひろ実

よくよく考えると、最近の私は、
「現状は変えようがない」
「その現状をよりよくし、私の理想に近づけるためにはどうしたらよいか」
「いまの私だからできることをやろう」
と思っている気がする。

何か劇的な心の変化があったというより、時間が解決してくれた部分が大きいとは思っているが‥。

長期間(おそらく3年近い)の育児休業は嫌だ、嫌だと思ってきた。
でも、こんなに時間があるからこそ、様々なことに挑戦しようと思った。

自動車の運転は嫌だ、嫌だと思ってきた。
でも、次男を乗せて、一人で運転するため、ペーパードライバー講習に通おうと思っている。

そうだ。
出来事の捉え方(思考)によって、未来は明るくなるかもしれない。

少し、明るい気分になってきた。


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