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世界的に関心が高まっているサステナブルシーフード



サステナブルシーフードとは

サステナブルシーフードは、環境に優しい漁業や養殖方法に基づいて生産されたシーフードを指します。将来の世代にも健全な海洋環境を残すことを目指しています。サステナブルシーフードの特徴と原則は次のとおりです。

  1. 持続可能な漁業: 再生可能なレベルでの漁獲量を保持します。魚種の個体数を健全なレベルで維持し、将来的な漁獲への影響を最小限に抑えます。

  2. 持続可能な養殖: 養殖を適切な環境で行い、水質や餌の使用、魚の健康を管理しながら、周辺の生態系への影響を最小限に抑えます。

  3. 透明性と追跡可能性: 生産から消費までの生産プロセスをしっかりと記録し、製品の由来・製造工程が追跡可能になります。

  4. 環境への配慮: 環境に優しい選択的な漁法を使用することで、非対象種の捕獲や生態系への影響を減らすことができます。生態系や生息地に与える悪影響を最小限に抑え、生態系のバランスを保ちます。

  5. 社会的責任:  労働者の権利や地元の共同体への影響、地域経済への貢献も考慮され、社会的にも公正な条件で活動が行われます。

サステナブルシーフードを識別する一つの方法は、認証マークを確認することです。例えば、マリンスチュワードシップカウンシル(MSC)やアクアカルチャースチュワードシップカウンシル(ASC)などの組織が、持続可能な漁業や養殖場からの製品に対して認証を提供しています。これらのマークが付いている製品を選ぶことで、消費者は持続可能な海産物を支持する選択ができます。

世界的なニーズの高まり

  1. 環境への関心の高まり: 現在、世界中で環境問題に対する関心が高まっています。持続可能な漁業や養殖は、海洋生態系の健康と地球環境の保護に直結しているため、これに対する関心も高まっています。

  2. 消費者の需要: 消費者は健康と環境に配慮した製品を求める傾向があります。これをエシカル消費とも言います。サステナブルシーフードは、そのような需要に応える製品として注目されています。

  3. 企業の取り組み: 食品産業や小売業者、レストランチェーンなどがサステナビリティを重視しており、サステナブルシーフードの採用が増えています。生産者側においても認証マーク取得の動きが活発化しています。

  4. 国際的な規制強化: 国際的な漁業規制やサステナビリティに関する基準が向上しており、これに準拠することが求められています。これにより、サステナブルな漁業や養殖が奨励されています。

  5. 情報へのアクセス向上: インターネットやソーシャルメディアの普及により、消費者は製品の由来や生産方法に関する情報に簡単にアクセスできるようになりました。これにより、消費者はより持続可能な選択を行う意欲が高まっています。

これらを背景としてサステナブルシーフードの需要が増加しています。環境への負荷を減らし、未来の世代にも美味しい海の恵みを残すために、皆が取り組んでいることは素晴らしいですね。

日本政府が立ち上げたサステナブルシーフードブランド「SAKANA BLUE」

日本政府は2022年に、日本発のサステナブルシーフードブランドとしてSAKANA BLUEというブランドを立ち上げました。大消費地である全米市場向け啓蒙活動として、全米各地でシェフ向けイベントを行っています。

GOWはSAKANA BLUEが提携する認証機関の審査をクリアし、サステナブルな養殖ぶりの生産者として、SAKANA BLUE向けにぶりを納入させて頂いています。2023年11月のAPEC2023(アジア太平洋経済協力会議)の晩餐会でもGOWのぶりが大好評でした。
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