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【加工事務×社長対談】 会社全体を俯瞰しながら、献身的に現場を支える
工場や営業部門と連携しながら、必要な情報の伝達や事務処理を行う「加工事務」。工場全体の調整役として重要な役割を果たしている加工事務は、事務所の運営にも欠かせない存在です。今回は、入社14年目の瀬戸口さん・11年目の中濵さんに、長きにわたるお2人の仕事ぶりに大きな信頼を寄せる増永社長と対談していただきました。
加工事務は、一日の中で一番長く会社を見ている存在
――「加工事務」は、工場の円滑な生産活動を支える重要な存在ですが、他社では明確な部署が存在しないGOW独自のポジションではないかと思います。社長からみて、加工事務の皆さんはどのような存在ですか。
社長:加工事務は、もともとは事務全般を担っていた時期もあったと思いますが、その後、発注書の処理や伝票の発行など加工関連の業務が専門的になり、それらに特化するようになった経緯があったと思います。
事務所内に席があり、工場や営業部門とも連携して仕事をしている加工事務の皆さんは、工場で何が起こっているかはもちろん、どのようなお客さまが事務所に来所されたかなども全て把握している存在です。“一日の中で一番長く会社を見ている”存在だといえるのではないでしょうか。その意味では、会社としてもっと加工事務の皆さんの意見を聞くべきだと思っているんです。意見箱とか、もっと声を上げられる場所があればいいのかな、と。
――会社全体を俯瞰して見られる存在は、社内でも貴重な存在ですね。ちなみに、瀬戸口さんと中濵さんは、現在、会社に対して伝えたいことはありますか。「このような課題がある」「この部門はもっと評価されるべきだ」等々・・・。
瀬戸口:そうですね、「もっと評価されるべき部門」・・・・・・私たち、でしょうか(笑)。
社長:頂き物のお菓子が残ってしまわないよう、フードロスにも貢献してくれているしね(笑)。
――(笑)。 瀬戸口さんは14年目、中濵さんは11年目ということで、新会社の設立や買収など、会社のさまざまな変化をみてこられたと思います。瀬戸口さんは別記事のインタビューにて、これらの変化をポジティブに捉えているとお話しされていましたが、中濵さんはいかがですか。
中濵:自分としては、何かが変わった、という意識はあまりないですね。 どんどん会社が大きくなっていく中で、自分がやるべきことをやっていたら自然と今の状態になったという感じです。事務所全体としても、皆がそれぞれにやるべきことをやって、自然とうまく回っているような気がします。
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時代とともに変わりゆく「加工事務」という仕事
――加工事務は、9年前にシステムが導入されたことで、効率化が進んだとうかがっています。
社長:そうですね。でも、現在のシステムには課題も多々あるんです。例えば、工場でのピッキング後に、集計作業があります。これは本来、システムに紐づいているべきなのですが、そうなっていないために、加工事務の皆さんがピッキング終了後に対応しなくてはならない。だから、年末年始のような繁忙期には、加工事務の皆さんも帰りが遅くなってしまうんです。このように、システム上の問題点を加工事務の皆さんがうまく補って仕事を回してくれている状態なので、なるべく早急に、新しいシステムの導入が必要だと考えています。
――現場を効率化するためには、今後もさまざまな改善が必要なのですね。
社長:細かいことをいうと、変えないといけないことがたくさんあるんですよね。昔だったら一般的だったことが、今では通用しないということもある。例えば、電話対応や来客へのお茶出し、ゴミ捨てや掃除など。その辺りの業務についても、事務の仕事の一環としてやっていくのか切り離してやっていくのかを含めて、夜な夜な考えてはいるんです。でも、すぐに改善するのはなかなか難しい。
加工事務の皆さんは、経費なども考慮しながら、「やれる部分はやろう」といろいろなことを自主的にやってくれて、ありがたい限りですよ。神棚に榊をお供えしたりとか、見えない部分の仕事についてもきちんと回してくれて、本当に感謝しています。だからこそ、早く楽をしていただかないと、と思っていて、システム改修などは真剣に検討しているんです。
毎年、給料は上がっていって、仕事は楽になるというのが理想ですよね。そうなるように、会社としてもいろいろなことを考えて動いているつもりなんですが、次から次に新しいことをするものだから、対応するのも大変かもしれません。
息の合った最強タッグが事務所を守る
――バックオフィス業務について、加工事務の皆さんは絶大な信頼を得ているのですね。 瀬戸口さんと中濵さんにとって、お互いはどのような存在なのですか。
瀬戸口:中濵さんは本当に頼りになる存在です。小さいことから大きいことまで、中濵さんに相談すれば解決の方向にもっていってくれる。ちょっと困った顔をしたら、すぐに「どうしたの?」と聞いてくれたり、工場と連絡をとってくれたり。お腹が空いていると言ったら、すぐにお菓子をくれたり(笑)。すごく助かっています。
中濵:瀬戸口さんこそ、頼りになります。細かいところもよく見ていて、すごく気が利くので。何より、元気なのが一番です。瀬戸口さんはいつも元気なので、こちらも元気をもらえます。仕事ではいつも、お互いに助け合っている感じですね。
――お2人がいたら最強ですね!
社長:いろいろなことがあっても、 しっかり考えて自走してくれるのがこの2人。それに、バックオフィスというか、内側で会社を支えてくれる皆さんについては椎原がうまくやってくれているから、僕はそれほど関わってこなかったんですよ。だから、僕は事務所に行って冗談を言うだけ(笑)。細かいことはほとんど言ったことがない。
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もっと欲を出していい。独自の視点を生かしたさらなる活躍に期待
――最後に、社長からお2人に期待することをお聞かせください。
社長:20年先、30年先、いくつになっても体が元気なうちは、会社にいただきたいですね。座っているだけでもいいですから(笑)。14年目になる瀬戸口さんは、うちに入社してから結婚・出産もされましたが、ずっといていただいている。当時は産休・育休や社内ルールも整っておらず、あるのかないのか分からないような状態だったものが、この間に徐々に出来上がっていきました。昔からいていただいている皆さんには、多分いろいろご苦労を掛けてきたと思います。
これまで会社の歴史の中ではいろいろなことがあり、事務所や人も結構変わりました。これからも変わっていくと思いますが、お2人には、引き続き、今まで通りにやっていただければと思います。でも、もし、お2人にとってもっと上を目指すのが負担でないならば、取締役などを目指してみてもいいんじゃないかな。事務員として裏方で支えてくれるのはありがたいのですが、もっともっと出しゃばってもいいんじゃないか。お母さんが、パートさんが、上になってはいけないというルールはない。もっともっと長く会社にいることと、欲を出すこと。2人に期待するのはその辺りですね。この2人が引っ張っていってくれたら、事務所はさらによくなると思っています。
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