コーポレート・ガバナンス関連ニュース(2020/2/7)
社外取締役、候補者増えても偏る人気 兼務が急増
【注目ポイント】株主総会が集中する6月を目指して、企業の社外取締役選びが本格化している。人材紹介会社が選ぶ候補は3万人を超えるが、人気は特定の人材に集中し、4割の企業で複数の企業を兼務する社外取締役がいる。6社を兼務する例もあり、役割を十分に果たせるか懸念する声も出るなど、社外取締役の役割や実効性に注目が集まっている。
米物言う株主エリオット、ソフトバンクG株3%取得
【注目ポイント】アクティビスト(物言う株主)のエリオット・マネジメントがソフトバンクグループ株を取得した。投資額は25億ドル(2725億円)以上で、保有比率は発行済み株式数の約3%に達しているとみられる。ハイテク企業への投資判断について懸念を示し、企業統治の改善を求めているもようだ。エリオットが問題視しているのは、SBGの投資先決定プロセスとみられる。WeWorkへの出資では、事業実態とは大きくかけ離れた割高な価格で同社株を取得し、巨額損失の計上を迫られるなど、投資先の決定に関して不透明性を懸念する声は強まっている。
物言う株主が着目 ソフトバンクGの「15兆円」ギャップ
【注目ポイント】アクティビスト(物言う株主)のエリオット・マネジメントがソフトバンクグループの発行済株式数の3%相当分を取得したことが明らかになった。エリオットが着目したのはSBGが抱える「15兆円」のギャップだ。「ビジョン・ファンド」を含め保有株式の価値が30兆円近くあるのに対し、SBGの時価総額は10兆円程度にすぎず、同社の企業価値が本来のポテンシャルに対して十分評価されていないとみているようだ。
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