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六本木WAVE 昭和バブル期①

「六本木WAVE 」についての縁 どうしても書きたくなったので
さてどこに書こうかと思ったら
個人のブログもHPもない
ここしかなかったのでちょこっと書いとこ

・・と言っても勝手に縁と思っている

ある解説によると
『かつて六本木にあった西武セゾン系のレコードチェーン店WAVEのこと。1983年11月18日開店。日本ではじめて輸入盤CDを扱った大型専門店であり、独特の品揃えで坂本龍一、小山田圭吾、志村けん、マイケル・ジャクソンなど業界人もよく利用していた。chari chariの井上薫や、のちロスアプソンの店長となる山辺圭司も勤務。同ビル地下には、シネヴィヴァン六本木がありこちらも映画フリークをひきつける魅力的なラインナップで人気であった。また、同ビル6,7階にはセディックスタジオがあり、細野晴臣『S・F・X』(1984/NON STANDARD)などの作品がここでレコーディングされている。ビル全体が、文化発信基地的な存在であり、HMV渋谷進出以前の東京の若者文化の重要拠点であった。1999年12月25日閉店、跡地には六本木ヒルズが建設された』
とある。

自分は良く通っていたんだ。
偶然だけど自分が上京したのが1983年春、已む無く帰郷したのが1999年夏。まさに自分の東京時代とぴったり重なる。

ただ違うのは 自分は再び東京に戻ってきたこと 復活と言うにはおこがましいが…でもWAVEは蘇らない

当時 入り口付近はいつもお香が立ち込め、前衛的なアートが並んでいた・・一階には『雨の木』というレストランがあって
そこで高いわりに量の少ない美味しいものを良く注文した。しゃれた白磁器のような器に上品に盛られたステーキ丼のような‥記憶は曖昧 でも店名通り雨の日は似合っていた 六本木通りとは正反対の裏通りに窓があって静かな佇まいであった  珈琲はおいしかった。とても好きな味だった。


当時流行のNEW WAVEのビデオや書籍、雑誌や音楽をマニアぶって買いあさったのもここ。クラウスノミやノイバウテン 夜想や銀星倶楽部や、「ミツバチのささやき」「エルスール」「火まつり」等の難解な洋画邦画を立て続けに見たのは地下のシネヴィバン。

Klaus Nomi - Total Eclipse

Einstürzende Neubauten

 

 
エレベータやエスカレータより好きだった六本木通り側の螺旋ではないがそんな雰囲気の階段。白濁したすりガラスからぼんやりとした陽光が空間に注がれていたっけな

このPVの冒頭にいきなり映っている
今や幻の「六本木WAVE 」貴重な映像です


いつもなぜか一人で行っていた。
誰かと行った記憶はあまりない。

そういう生活ぶりだったのですな 当時は・・孤独と言うのも当たらない 気楽と言うべきか・・  
最初に住んだのが麻布十番 二の橋の交差点の側だったからちょうどよい散歩コースでもあった。しばらく行っていないけど…

ただ、いくら再開発とはいえ
あんなに個性的な空間をいとも簡単に壊すんだなあと・・

東京にいると月並みな感慨ですが
自分の故郷の様子と重ねて、少し切ない気持ちです。

ここから 少し切ない私小説をスタートします
副題は「猫を預かった話」です

よろしければ「六本木WAVE 昭和バブル期②」からもお付き合いください

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