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心理的安全性ってなに?そしてそれは得難いもの?

「心理的安全性」って聞くと、。Google社が行った労働改革「プロジェクトアリストテレス」を思い浮かべます。なぜアリストテレスなのか。

アリストテレスの言葉「全体は部分の総和に勝る」にちなみ、「Project Aristotle」と名付けられたそうです。このプロジェクトの目的は、「効果的なチームを可能とする条件は何か」という問いに対する答えを見つけ出すことです。

その答えは、「心理的安全性が高まると、チームのパフォーマンスが向上する」でした。リサーチ結果によると、心理的安全性の高いチームのメンバーは、Google からの離職率が低く、他のチームメンバーが発案した多様なアイデアをうまく利用することができ、収益性が高く、「効果的に働く」とマネージャーから評価される機会が 2 倍多い、という特徴がありました。


Google

ビジネスにおける心理的安全性とは、誰もが安心して発言や行動ができる職場環境を指します。心理的安全性は、「psychological safety(サイコロジカル・セーフティ)」という心理学用語を日本語に翻訳した言葉です。

「チームの心理的安全性」という概念を最初に提唱したのは、ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー エドモンソン氏です。同氏は、この概念を「対人関係においてリスクのある行動をしてもこのチームでは安全であるという、チームメンバーによって共有された考え」と定義しています。

さて、前置きはこのくらいにして、「心理的安全性」についてnote 投稿用に600字小論文を書いてみました。

ビョートル・フェリクス・グジバチ氏は「心理的安全性 最強の教科書」にて『相手と意見が違ったなら、対立を恐れずに自分はそうは思わない」とはっきり自分の考えを伝えられること』を心理的安全性の本質であるという。しかしその安全性は現実に担保されているのであろうか。

以前私は大企業に技術者として勤めていた。退職後59歳にしてはじめて日本語教師(非常勤)としてY校に勤務した。コマ給という制度に違和感はあったものの1年間は様子を見ていた。だが「学習者の書いた漢字を授業後にチェックしてほしい。学習者の漢字帳を家にもって帰ってチェックしてもよい」との指示を受けたときには驚いた。20冊のノートを持ち帰ること、そしてその報酬はゼロ。ありえない指示であると抗議した。学校側は、賃金は時間給でなくコマ給であり、残業という概念はこの業界にはないとの返事であった。では授業後の作業が極力発生しない授業方法を考えようではないかと提案したが却下された。そして次の契約の更新はなかった。

心理的安全性の向上は経営側の責務である。一方特に非正規雇用者にとって、もしその会社で継続的に就業を希望するのなら、慎重に行動すべきである。私は今Y校とは別の日本語学校に勤めている。Y校のような理不尽な要求はされないものの教師の力量を向上させる取り組みは欠如している。最近校長は定期的に面談をすると宣言した。校長の考えも尊重しながら、言葉を選び無益な対立を回避し実現可能な提案をしていく所存である。

さて、Google社の今の状況はどうであろうか?人員整理?解雇しておいて「心理的安全性」が大事とはなかなか言えないよね。

おわり


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