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川の上で考えた

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#カヌースクール

クルミはちゃんと考えてる

クルミはちゃんと考えてる

秋になると、白丸湖畔でたわわに実をつけている木を見かけます。

クルミです。

植物はいろんな方法で種をばら撒きます。
おいしい果実にして鳥に食べて運んでもらったり、羽のようなものをまとわせて風で飛ばしたり。

クルミは水を使って種を運んでもらう植物です。
だから、川沿いに生えていることが多いです。

実の表面には、緑の厚い果肉がついています。
果肉は浮力があるので、ぷかぷかと浮いて水面を漂ってい

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苦しみを生み出すもの。

苦しみを生み出すもの。

ほぼ毎日、カヤック体験をやってる。
体験で使っているのは、本格的な一人乗りのリバーカヤック。
岩のある急流でもすばやく方向を変えられるように、反応がいい、つまり、とても曲がりやすいボートだ。

はっきりいって、まっすぐには進まない。
そのまっすぐに進まないボートをどうやって思い通りに動かしていくのか、そこがリバーカヤックのおもしろさでもある。

そんな乗り物に、どう向き合うか。
ままならなさが楽し

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「怖さ」って何だろう。

「怖さ」って何だろう。

カヤックに乗る前に、「怖い」って感じるひとが少なからずいる。
思い返してみると、わたしも知らない川を下る前はいつも怖かった。

はじめはグラグラする不安定さなのかな?と思ったのだけれど、どうやらそれだけでもないみたい。
どんなに安定のいいボートに乗っても、怖がるから。

「怖さ」って何だろう?思い当たるのは、ふたつ。

・自分で制御できると思っているのに、制御できない状況
・誰かが制御してくれてい

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上達はスパイラル。

上達はスパイラル。

何か新しいことを覚えようとするときに注意したいこと。
”いっぺんにやろうとしない”
だって、できないし。
だからできないことは置いておいて、できることに注力するといい。

カヤックのスクールでは、一番最初に大事な3つを練習します。
① 水をつかまえる
② 体幹を使う
③ 行き先を見る

どれも同時にやろうとすると混乱するだけ。
ひとつだけに絞って意識を向けていくといいです。

例えば、①水をつかま

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じゃんじゃん失敗しよう。それもカヤックの楽しさ

じゃんじゃん失敗しよう。それもカヤックの楽しさ

「ゼルダの伝説」というゲームが好きだった。
アクションRPGというカテゴリのゲームだ。

どんどんダンジョンを通過して進むよりも、ものを動かしてみたり、草を刈ったりして(ときどきチャリンと宝石が出てくる)道草しながら探索するのが好きだった。
ゴール志向じゃなかったんだな、昔から。

カヤックの覚え方として、
 スクールに入ってすぐに上達する
というのもひとつの方法だけれど、
 自分で失敗しながら覚

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研究熱心な人はみんなやっている。動画で確認するコツ

研究熱心な人はみんなやっている。動画で確認するコツ

多摩川上流で、リバーカヤックを教えています。
今回は、動画でのフォームチェックのポイントを書きます。

それにしても、気軽に動画を撮れる世の中になりました(しみじみ)。
40年ほど前まではビデオカメラが一般的ではなくて、連続シャッターで撮れるカメラ(しかもフィルムカメラだから、ジャンジャン撮れない)を使ってフォーム解析をしていました。
今はスマホに付いたカメラでさくっと撮れちゃいますからね。
世の

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