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【 水分補給をしていても熱中症になります! 】

これからの季節増える熱中症
熱中症は死にます

2020年の熱中症死亡者は1528人
そのうち65歳以上が1316人(86.1%)を占めます

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/necchusho20/dl/nenrei.pdf

熱中症は予防、早期対応でほぼ助かります
自分だけではなく、大切な人を守るためにも
熱中症の知識を覚えておきましょう!!!

〇熱中症の症状

Ⅰ度(軽度)
めまい、失神、口の中が乾く、呼吸が異常に速くなる、筋肉の痙攣、唇のしびれ、脈拍速く弱くなる

Ⅱ度(中等度)
集中力の低下や考えがまとまらない、頭痛、吐き気、脱力感や倦怠感

Ⅲ度(重度)
幻覚が見える、言動おかしい

75%は水分補給していても熱中症になる

I度にみられるめまい、皮膚症状、発汗、筋肉がつる/こむら返り、筋肉痛、
II度の嘔吐、失禁、ふらつき、倦怠脱力などのうち、皮膚が乾燥し発汗のない傷病者が30%近くあり、筋肉の異常所見を訴える割合はさらに多い。そして軽い中枢神経症状を訴えるものが215 人(40%)に観察された。水分は338 人(75%)が摂取している。

水分補給をしているものが75%に上るにもかかわらず熱中症にかかっている。飲水の場合には、水(H2O)では電解質補給がまったくなく、スポーツドリンクでは糖分の過剰摂取により高血糖性の浸透圧利尿から脱水を招く危険性がある。

そこでスポーツドリンク(100 ml あたり Na 46-49mg、K8-24mg、ブドウ糖 5-7g)に比べ Na、K を多く含み、糖分を控えた経口補水液(oral rehydration solusion100ml あたり Na 115mg、K 78mg、ブドウ糖 2.5g)や、水と食塩タブレット(500ml につき 3-4 錠 1.5-2g程度) に加えて果物ジュース(K と水分)などを意識的に摂取することを指導すべきである。

経口補水液の作り方

沸騰させて殺菌した水1Lに
砂糖を小さじ6杯
塩を小さじ半分
かき回して出来上がり

https://www.unicef.or.jp/kodomo/nani/job/jo_bod1.htm

500mlのペットボトルを使うと簡単です
水500ml
塩1.5g 親指・人差し指・中指の3本の指でひとつまみ
砂糖20g ペットボトルのキャップ摺切り3杯

レモン果汁などの柑橘系を少し入れると飲みやすくなりますよ

高齢者や薬を飲んでいる人は要注意!

高齢者や精神疾患、認知症などを持つ場合には、筋肉運動がなくても高温多湿環境だけで十分に熱中症に陥り(非労作性熱中症: classical eatstroke)、かつ重篤化しやすい。原因として、熱という不快な環境を感じることやそれから脱しようとする意欲の低下に加え、向精神薬の持つ抗コリン作用が発汗抑制作用を持ち、降圧薬は体内で産生された熱を血流に乗せて末梢に運んで放熱するための心機能を抑制する。

熱に対する耐性は順応(acclimatization)によって向上し、 1 日 1 回の体温正常化(体の冷却)が熱中症予防に効果的である。初夏から屋外の暑熱環境に体を慣らし、帰路は涼しい図書館やデパートに立寄ったり、自宅では冷たいシャワーを浴びるなどして体温を下げる工夫をすることが日常生活での予防策である。

熱中症の実態調査
- Heatstroke STUDY 2006 最終報告-
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/19/6/19_6_309/_pdf

帝京大学ラグビー部の取り組み

しかし、帝京大学ラグビー部はほぼ100%熱中症を予防できるという

熱中症予防でも帝京ラグビー部が最強なワケ
https://toyokeizai.net/articles/-/232373

1.毎日のコンディションチェック
帝京大学ラグビー部の部員たちは「コンディションチェック」というタイトルのアンケートに毎朝応じる。
https://toyokeizai.net/articles/-/232373?page=5
いつもと違うことが3つあると、何かが起こる

体調管理を毎日行い、決して無理はしないこと。

2.水分補給3原則「3種の水を・冷やして・渇く前に」
① スポーツ飲料を水で割ったもの(糖度6%のものをおよそ3%まで薄める)
② 経口補水液を水で割ったもの(氷を入れる程度)
③ 真水

のどが渇いたときにはすでに熱中症の兆しがあります。
練習前、練習中にチームで時間と量を決めて水分補給を取らせるなどの
方法が必要と考えます。

3.チーム全体の熱中症リスクに対する意識の向上
選手の熱中症はチームの責任だと考えるように、と言われます。そのくらいの覚悟で注意深く見なくてはなりません。でも、僕らだけが注意してもダメ。スタッフと、100人を超える選手のチーム全員が(熱中症の)リスクに対して高い意識を持たなくてはなりません。

自分だけではなく、周りの人にも熱中症の兆しがないか気を配ることが
大切な人を守ることにつながります。

大切な命・・・

一人でも多くの方が熱中症予防、対策をして
天寿を全うされる事を願っています。

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