見出し画像

五島の青果を大阪で売る方法7

伝統野菜、(珍しい)西洋野菜、水耕栽培はニッチを狙います。

生産者としても大量生産に向かない、消費者としても需要が少ないです。

伝統野菜、西洋野菜、水耕栽培は認知度が低いので、専門の飲食店、個人のお客様にSNSなどを使って、ネットショップに誘導するなどの工夫が必要です。

種類、価格が合わないかも知れませんが野菜買取業者さんに卸すのもありです。

ネットショップの例です。

モール型の「楽天」などは集客力はありますが、常に月額利用料を超えないといけないので、あまり、おすすめできません。

「楽天」トマト部門2位、3位を取る野口トマトさんの様に「ブランド戦略」があるなら、別です。

無料のネットショップであれば、集客しないといけませんが、月額利用料がないので、おすすめです。

以下、無料のネットショップの例です。

「ポケットマルシェ」

「食べチョク」

「BASE」

店舗販売してみた結果です。

お客様からは、見た事が無い、料理が分からないが多数の意見でした。

中には試してみたいとと言うお客様はいましたが少数です。

トップの画像は祖母の五島市三井楽町の嶋ツヨの「甘龍(かんりゅう)」、かぼちゃです。

この「甘龍」で話をすると、サイズがバラバラ、値付けが大変です。そのため、主流になりにくいです。

反対にそこが大手スーパーがやらないので、残された道でもあります。

飲食店でも独自性を打ち出すために伝統野菜を採用して頂きましたお店があります。

大阪市中央区東心斎橋の「浜焼 炉端料理 八九(やく)」さんです。

八

「甘龍」は送料が高い、安定供給もできない事もご了承頂けて、ご採用頂けました。

飲食店ではメニューにすれば、ある程度の量、時期は安定しないと採用は難しいです。

他の伝統野菜もほぼ同じコースを辿ると思われます。

(珍しい)西洋野菜

「アスパラガス」、「レタス」、「ブロッコリー」は皆さんが知る西洋野菜です。

珍しい西洋野菜は「ビーツ」、「ズッキーニ」、「ルッコラ」、「エシャロット」、「ロマネスコ」、「フェンネル」などがあります。

ズッキーニ

画像は五島市吉田町の木場義博さんの農薬不使用の「ズッキーニ」です。

農薬不使用、(珍しい)西洋野菜の組合せで特徴を出しております。

しかし、伝統野菜と同じく、定番で店舗販売は難しいです。

例えば、代表的なロシア料理「ボルシチ」には「ビーツ」が必要です。しかし、ロシア料理の店舗数が圧倒的に少ないです。

この様に「マッチング」を考えて、少品種小生産で活路があれば、売れます。

高級レストラン、ホテルなどの高単価で仕入れてくれる所がポイントだと思います。

そこで、「ラグジュアリー戦略」となるのですが、詳しくは「五島の青果を大阪で売る方法5」をご覧下さい。

水耕栽培

代表的には「サニーレタス」、「パセリ」、「レジナトマト」、「ミント」などです。

農薬不使用にもしやすいですが、土で作る場合と比べて、環境作り、溶液などの費用が高いです。

売れるとしたら、農薬不使用が難しい「イチゴ」や「メロン」を水耕栽培で育てて、「高付加価値」で販売になると思います。

五島は水耕栽培が向いている事もあります。

五島は毎年、多くの「台風」が来ます。根菜類以外は吹き飛ぶ被害も多々あります。

海に囲まれる五島は追い打ちに雨が海水を含んで田畑が「塩害」にもなります。

対策案として、人口減少が進んでいるので廃校があります。

廃校で水耕栽培を行い「高付加価値」の青果を作るのも一手です。

水耕栽培を行う「コルディアーレ農園」さんの取り組み

五島市には地方創生型障がい者雇用支援サービス「コルディアーレ農園」さんがあります。

「コルディアーレ高田農園」、「コルディアーレ高田第2農園」、「コルディアーレ上大津農園」と拡大を続けております。

「コルディアーレ農園」さんでは水耕栽培で「リーフレタス」などを生産しております。

五島つばき商店では大量仕入れ、大量販売ができないので、取引は難しいのですが、成功している事例です。

五島の青果は売れない

五島の青果を大阪で売る方法1」で長崎県の大村市役所の方、南島原市の農家さんに「五島の青果は大阪では売れない」と言われました。

正確には「五島の青果は大阪では売りづらい」でした。確かに売上規模は小さいですが「規格外品」、「ブランド」、「農薬不使用」など様々な切り口で活路は残っております。

最後に

もし、「価格競争力」が無視できれば、味の薄い大阪の青果と比べて、味の濃い五島の青果が売れる自信はあります。

五島つばき商店から数軒先の八百屋さんに「大根の甘さが違う」とお褒めの言葉を頂いた事があります。

勝負に「たら、れば」はダメですが、引き続き「五島のうまかもん」を大阪で広めていきます。それが五島つばき商店の設立理由の一つです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?