五島の青果を大阪で売る方法6
ブランド品の青果を売るです。
前々回、「五島の青果を大阪で売る方法4」で、「高品質で相場より、高い青果を販売する」所まで書きました。もう一つがブランド品の青果を売るです。
ブランドとは?
一言で言うと「他社の商品、サービスと違いが分かる」です。
マーケティングの専門家から怒られそうな、定義ですが、あしからずご了承お願い致します。
例えば、いちご「あまおう」、みかん(オレンジ)「いよかん」、りんご「王林」など、スーパーで類似品が並んでいても、名前で分かって、お買い上げ頂ければ「ブランド品」です。
ここに持っていくまでが大変ですが・・・
五島のブランド品「五島ルビー」
五島ではJA五島さんが「五島ルビー」と言う「ブランド」で「中玉トマト」を販売しております。酸味が少なく、糖度が高い、甘くておいしいです。
JA五島さんには「五島牛」、「五島豚」などもありますが、ここでは青果なので「五島ルビー」を取り上げます。
大阪のスーパーでは成城石井さん、アカシヤさんなど販売される事があります。
「五島ルビー」が甘くて美味しいと知っていれば、説明不要で売れます。
一度、食べて頂き、お子さんに好評となり、リピートされるお客様もいます。
「ブランド」ですね~。
ブランドを超えるブランド
この「五島ルビー」ですら、「他社の商品、サービスと違いが分かる」にするトマトが五島にはあります。
五島市富江町の橋本さんの「フルーツトマト」
「中玉トマト」とは違いますが、橋本さんの「フルーツトマト」です。
トマトの酸味が感じられず、甘い果物を食べている感じです。
予約待ちができるぐらい人気でした。
トマト嫌いな人でも食べられる様になりました。
1人で数千円分、40〜50玉買うお客様もいました。
これで「フルーツトマト」が出るシーズン中は何もしなくても良いなと楽観的な考えになりました。
「ブランド」が成功すると営業が本当にいらなくなります。
しかし、2018年、橋本さんから体力的にキツく、減産と言われました。
その後、2019年、橋本さんがお亡くなりになりました。
営業を通常通り行い、閉店後、一人で号泣しました。
売上が下げると言うより、五島の物が大阪で通用する、予約待ちまでになり、2018年で認知度もあがり、2019年シーズンはさぁ、ここから橋本さんに嬉しい悲鳴を上げてもらえる所までイメージできていたのが崩れたためです。
今は橋本さんの奥さんと息子さんが頑張って出荷しておりますが、五島つばき商店だけで出荷してもらえる量まではないと言われております。
五島市富江町の野口とまとさんの「フルティカトマト」
2019年12月、五島つばき商店にご来店頂いたお客様より、「五島に行った時に野口とまとさんの味が忘れらない」と言われました。
早速、野口とまとさんに連絡すると「「野口とまと フルティカ」は予約が一杯で出荷できません」と言われました。
トップ画像も「野口とまと フルティカ」です。
既に楽天のトマト部門でランキング3位・4位同時にランクインする
ほどの実力でした。
「中玉トマト」を「五島ルビー」として、JA五島さんに卸すのではなく、
独自の技術で高品質化し、島外に販売する「DtoC」スタイルを確立していました。
「DtoC」はDirect-to-Consumerの略で、自ら企画、製造した商品をどこの店舗も介すことなくECサイトで直接顧客へ販売するビジネスモデルのことです。
「ブランド戦略」の申し子の様な方ですが、ここに来るまでが、どれだけ大変かも教えて頂けました。
その後、五島つばき商店に「野口とまと フルティカ」を卸して頂き、
お客様にお買い上げ頂けました。
「ブランド品の青果を売る」の答えの一つが野口とまとさんです。
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