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「させる」と「やってもらう」の違い

日付変わって、昨日、残念ながら、緊急事態宣言が延長されました。
これに伴い、いろいろな行動に対して自粛が求められることになります。
そう思った時に「求める」感覚と「求められる」感覚ってなんだろう、とふと気になりました。
そして、プロジェクトマネジメントにおいても、アサインされたメンバーに対してタスク遂行を求めるということが起きます。
今日は相手の方に求める(依頼する)時のマインドについて考えます。

皆さんはどのように考えますか?

例えば、メンバーAさんに対してタスク遂行を求めるときに、あなたはどんなマインドでタスクをAさんに伝えますでしょうか?
私が良く耳にするのは・・・

パターン①:Aさんにタスクを「させる」
パターン②:Aさんにタスクを「やってもらう」

の2つが多いように思います。
ということで、この2つのパターンを比較してみます。

パターン①:「させる」

「させる」について、日本語文法的に考えると、「助動詞」です。助動詞の「使役」という考え方になります。
その前に文法がいたって懐かしいですね。
私個人的な感覚なのかもしれませんが、「(ものを)使う」とか、「やるのが当然」とか、どちらかというと依頼された人の意図に関わらない強制力がある、トップダウンイメージがあるように思います。

パターン②:「やってもらう」

「やってもらう」を「させる」と同様に日本語文法から考えると「授受動詞」だったり「補助動詞」だったり言われるそうです。
ただ、こちらは正確に表現すると「お願いして、やってもらう」となります。「お願い」「もらう」という文字が入ることもあって、授受意識が強くなり、強制力はもちろんなく、ボトムアップイメージが強いように感じます。
同時に、お願いなので、相手に対する感謝の念が前面に出てくるように感じます。

「させる」と「やってもらう」の違い

ここまでの流れであらためて私が考える違いをまとめてみようと思います。

           「させる」    ⇔   「やってもらう」
 文法        助動詞(使役)       授受動詞(補助動詞)
 強制          有              無
 ベクトル      トップダウン        ボトムアップ
 念            命令             感謝

いかがでしょうか?

まとめ:「手伝って良かったな」と思ってもらえるマインドが大切

ここまでお願いする立場として「させる」と「やってもらう」というマインドに関して考えてきました。
一番重要で意識しておかなければいけないのは、
  お願いを受けてくれる人がいなかったら、困るのは自分
という事実だと思います。
そう考えたら受けてくれる人に対してやはり感謝の念しかありません。
感謝するからこそ「手伝ってよかったな」と思ってもらいたい、と考えます。
今後も「(お願いして)やってもらう」という感謝の気持ちを持って続けたいですね!

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